橘ありす「・・・Pさんが、病気?」
口調とか呼称とか展開とか細かい所とか滅茶苦茶です。それでも良ければどうぞ読んでって下さい。
最後まで書き溜めてあります。
ありす「Pさんが、病気?」
ちひろ「そうなの。先週からずっと顔色が悪かったでしょ?今日はついに病欠の連絡が有って・・・」
ありす「あの人が病気というのも珍しいですが、お仕事を休まれるのはもっと稀有なことですね。・・・そこまで悪いんですか?」
ちひろ「それが病院に行っても分からないそうなのよ。今日大きな病院で検査してくるらしいけど・・・」
ありす「・・・分かりました。仕事のことなら心配しないで下さい。スケジュールはちゃんと頭に入ってますから。送迎も不要です。」
ちひろ「ありがとう。でも、送り迎えは木場さんに頼んであるから大丈夫よ。流石にありすちゃん一人で移動させるのは事務所として不味いから。」
ありす「・・・そうですか。」
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ありす「Pさん、今日もお休みですか?」
ちひろ「え、ええ!なんでも検査が長引いてるみたいでね!ほら、今ってインフルエンザが流行ってるでしょう?病院も混んでるみたいで・・・」
ありす「・・・そんな子供騙しの嘘、聞きたくありません。・・・一月も掛かる検査なんて、ある訳がないじゃないですか。」
ちひろ「・・・流石にありすちゃんには通用しないか。・・・誰にも言わないって、約束出来る?上には止められてるんだけど、Pさんの担当アイドルのありすちゃんには知っておいて欲しいの。」
ありす「分かりました。話して下さい。」
ちひろ「・・・Pさんね、病気なの。それも、物凄く重い。」
ありす「・・・・・・治らないんですか?」
ありす「二千万円・・・でも、そのくらいなら、Pさんのご両親がお家を売るとかすれば・・・」
ちひろ「・・・Pさん、身寄りがないのよ。生まれつき。だから・・・」
ありす「・・・そんな・・・」
ちひろ「今Pさんは休職中ということになってるわ。でも、事実上解雇扱いね。」
ありす「・・・なんとかならないんですか?事務所からお金を出すとか・・・」
ちひろ「残念だけど、一従業員の為にそこまでの出費は出来ないというのが事務所の出した結論よ。・・・私もどうにかしようとしたんだけど、駄目だったわ。」
ありす「・・・・・・・・・」
ちひろ「本当に、ごめんなさいありすちゃん。弱い大人で・・・ごめんなさい。」
ありす「・・・私が、私がなんとかします。」
ちひろ「・・・ありすちゃん、気持ちは分かるけどね、二千万円っていうのは「いいえ!」
ありす「いいえ。なんとかしてみせます。・・・絶対に。」
ちひろ「・・・ありすちゃん・・・」
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司会者「へー!それでありすちゃんは今、こうやってテレビに出る度に募金をお願いしてるんだね。」
ありす「はい。・・・繰り返しますが、私とPさんは決してプロデューサーとアイドル以上の関係ではありません。・・ですが、プロデューサーとアイドルとしては、最高の関係でした。」
ありす「私はあの人を失くす訳にはいかないんです。これから先、アイドルを続けていく為に。」
司会者「ううーん、泣かせるなぁ!テレビの前の皆さん、こんな小さな子がこんな立派に頭下げてるんですから、応援してあげましょう!」
ありす「・・・ありがとうございます、ありがとうございます・・・」ポロポロ
司会者「わわ!ありすちゃん泣いちゃ駄目!ほら、〆るから笑顔笑顔!今週のゲストは橘ありすちゃんでした!それでは来週も~~~」
ありす・司会者「生っすか、サンデー!」
オツカレサマデシター
ココツギツカウンデサンジュップンデテッシュウオネガイシマスー
司会者「ありすちゃん、お疲れ様!」
ありす「お疲れ様でした。・・・すいません、最後、あんな醜態を見せてしまって。」
司会者「ううん!大丈夫!・・・無理もないもん。・・・Pさん、具合はどう?」
ありす「・・・どんどん悪くなってる、そうです。お医者さんの話では、あと、は、半年、持たないかもって」
司会者「・・・良し!ありすちゃん!私もありすちゃんの手伝いしても良いかなっ?」
ありす「て、手伝いですか?」
司会者「うんっ!私、今持ってる番組全部でありすちゃんが募金してるお話するよ!毎週!それで少しは力になれるかも!」
ありす「・・・!!ほ、本当ですか?--さんほどの方にそうして頂ければ・・・でも、この番組でこの話をするのも、かなり無理を言ってやらせて頂いたのに、この上そんな・・・」
司会者「あははっ、ありすちゃんはそんなこと心配しなくて良いんだよっ!」
ありす「・・・あ゛、ありが、あ゛りがと゛うございま゛す」
司会者「・・・今なら、泣いて良いよ?」
ありす「・・・う、うああああああああ!!」
司会者「よしよし・・・ありすちゃんの気持ち、私ちょっと分かるんだ。」
司会者「・・・大丈夫だよ。きっと、大丈夫。」
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木場「ただいま。橘君、無事家まで送ってきたよ。」
ちひろ「あっ、おかえりなさい木場さん。ありがとうございます。・・・すいません、アイドルの送迎に加えて、こうして書類仕事まで手伝って貰っちゃって。」
木場「彼が戻ってきても、私は彼の仕事を手伝おうと思うよ。」
ちひろ「・・・そうですか。」
木場「ところで・・・橘君のこと、どう思う?」
ちひろ「・・・無理し過ぎ、ですね。元々頭の良い子だとは思ってましたけど、一人で勝手に物凄い量の仕事を取ってきてます。そうして出た番組、ラジオ、雑誌の取材等の全てでPさんへの募金を呼び掛けてる。」
木場「実際、募金の方はどうなんだい?」
ちひろ「・・・一千万円ほどは集まっています。が、それも私達身内が出せるだけ出して、の合計額です。」
木場「そして必要額は二千万・・・あと一千万円か。」
ちひろ「ありすちゃん以外にも、頑張ってくれている子達は沢山居ます。みんなギャラの殆どをPさんの手術費用として寄付してくれているんですよ。・・・それでも・・・」
木場「現実は遠い、か。」
ちひろ「私、事務員として会社の帳簿を何時も整理してて、少し感覚が狂ってました。・・・二千万円くらいなら、なんとかなるかもって。」
木場「・・・まだ分からんさ。・・・なぁちひろさん、子供達があんなに頑張っているんだ。大人の私達が弱音を吐いちゃいけない。」
ちひろ「・・・ごめんなさい。」
木場「・・・あと二か月、か」
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急がないと。急がないと。急がないと。
このところ毎晩、Pさんが死んでしまう夢を見る。その度に私は飛び起きる。
急がないと。急がないと。急がないと。
元々私のファンは、私のことを好いてくれて、応援してくれている人達だ。私が男の人の為に頭を下げるのを見て良く思わない人は沢山居るらしかった。
私は普段の三倍は努力し、歌い、笑い、頭を下げた。けれど、お金は思うように集まらない。
急がないと。急がないと。急がないと。
考えろ。私に出来ることを。
私はアイドルだ。自分の顔で、身体で、歌で、演技で、お金を稼ぐことが出来るはずの存在だ。
もっと、もっと何か出来る筈だ。
急がないと。急がないと。急がないと。
時間が、無い。
Pさんがあと半年、と言われてから五ヵ月が経とうとしている。
残り、八百万円・・・
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私はタブレットの画面を覗き込みながら、それを決心する。
これがどんな行為なのかは知っている。理解している。ネットに流れた情報は、二度と消すことが出来ないということだって分かっている。
それでも、それでも。
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泉「ありすちゃんですか?さっき打ち合わせが終わって帰ってきてましたけど・・・その辺りに居ませんでした?」
木場「それが見当たらなくてね。・・・例の頃まで、もうあと二週間だ。今彼女を見失うのはかなり不味いことだよ。行先に心当たりはないかい?」
泉「すいません、ちょっと分からないです・・・とりあえず、ちひろさんに電話してみますか?」
木場「ああ、そうだね。そうして欲しい。・・・いや、やっぱり良い。丁度ちひろさんから電話だ。ーーもしもし?」
ちひろ「き、木場さんっ!直ぐに五階のサーバールームに向かって下さい!」
木場「どうしたんだねそんなに慌てて。サーバールーム?そんなもの有ったか?」
ちひろ「あるんですよ!うちは自社のネットコンテンツはほぼ全て自前のサーバーで発信してるんです!そこにありすちゃんが!」
木場「橘君が?彼女がどうしてそんな所に?」
泉「・・・・・・・・・」
ちひろ「ああっ、もう!何でも良いから何かネットを見てみてください!Twitterとかで良いです!」
木場「一旦落ち着き給えよ。ええと、Twitter・・・なんだこれは?」
ーーーあのアイドル橘ありすが裸配信中!お前ら急げ!
ーーーガセかと思ったらマジじゃねぇか!
ーーーそういや最近募金募金言ってたな。にしてもそこまでするか普通?
ーーーおいお前らやめろ!ありすちゃんはまだ小学生だぞ!
ーーー本人が頼んでるんじゃねぇかww何も悪いことはしてねぇよww
ーーー振り込んだ奴らは絶対後で逮捕だからな。勿論俺達ファンもゆるさねぇ。絶対にだ。
ーーーならお前らが金用意してやれよwwJSアイドルの裸見れんならなんでもいいわww
ちひろ「ありすちゃんです!ありすちゃんがーーー自分の体を売ってお金を作ろうとしているんです!」
泉「・・・な、何これ?なんで?聞いてたのとちが・・・・」
ちひろ「とにかくサーバールームに向かって下さい!そこまで行けば外部からでも通信の遮断は可能です!」
木場「よし、分かった直ぐに・・・」
泉「ま、待って!駄目なんです!」
木場「何?どういうことだね泉君?」
泉「わ、私、ありすちゃんに頼まれて・・・ネットで大々的に募金を募りたい、土下座配信をしてなんとか同情を誘うって・・・こ、こんなことするなんて私」
木場「頼まれた!?何を!」
泉「サ、サーバーの設定を弄ったり、動画配信が出来るようにしたり・・・い、今はあそこの一室はこのビル内では完全なスタンドアローン状態なんです!中に入らなきゃどうやっても止められません!」
ちひろ「木場さん!?木場さんどうしたんですか?
木場「くっ・・・賢すぎる子供というものは!とにかくサーバールームへ向かう!五階だったな!」
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ありす「・・・そろそろ気取られた頃ですね。ですが、なんとか間に合いそうです。」
ありす「皆さん、今日は私の為に集まって下さって、どうもありがとうございます。さて、本日行うのは、まぁ、野球拳のようなものだとでも思って下さって構いません。」
ありす「ただし、脱ぐのは私だけです。百万円の寄付があるごとに一枚、脱ぎます。口座番号は画面の左上に見えているものです。ふふ・・・シンプルで良いでしょう?」
木場「橘君!ここを開けたまえ!橘君!」ドンドンドンドン
泉「だ、
コメント一覧
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- 2016年12月01日 21:53
- 高給取りのテレビ関係者が必要も無さそうな募金でもっと高額集めてたし余裕だろ
まして"みんなギャラの殆どをPさんの手術費用として寄付してくれている"なら募金の必要すら無さそう
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- 2016年12月01日 21:57
- 手を出してるじゃないか(呆れ)
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- 2016年12月01日 22:02
- タイトル見てからロリコンという名の病気なんだろと思うまで1秒ほどだった
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- 2016年12月01日 22:06
- どうしてもこういう話にちっひがいると
お前億稼いでるだろ、と思ってしまう
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- 2016年12月01日 22:10
- ※1
プロのテレビ関係者でも詰めの甘いライブ感重視のテレビ番組作る連中がいるしな
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- 2016年12月01日 22:14
- なかなか良かった
でも2千万ぐらいならなんとかなるレベルじゃないか?w
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- 2016年12月01日 22:23
- 「お金が集まるまで、密室で柚にイチゴパスタを食べさせ続ける」なら怒られなかったのに
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- 2016年12月01日 22:33
- 多分、このSSの作者は余り契約書類の類いを読む機会が無かったんだろうな
普通はどの様な場合でも、契約書類を発行する側が甲で契約者側が乙となっていて、良く読むと乙に対して甲が一方的に有利になる様な文言が書き連ねられているものだ
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- 2016年12月01日 22:35
- チープね
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- 2016年12月01日 22:39
- ※10
かな子?
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- 2016年12月01日 22:51
- モバマスのアイドルは150人以上
一人10万ちょいで余裕で達成
そうでなくともお嬢様軍団や社長業してるつかさに特許もってそうなあきえもんにしきにゃんもおる
2億くらいでもなんとかなる予感
2000億でようやく難しいレベル
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- 2016年12月01日 22:52
- 2000万程度も用意できないってどうなってるんだw
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- 2016年12月01日 22:57
- 匿名からの振込800万円はプロダクションの益金として課税対象だろう。
実質解雇と認めている元従業員のPの治療費に使ったとしても損金性がないから認められないだろうし。
現金 800万円/雑収入 800万円
寄付金 800万円/現金800万円
寄付金否認800万円/寄付金800万円
プラス、Pが受け取った2,000万円に贈与税課税かな。
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- 2016年12月01日 23:12
- 病気がロリコンなのかとしか思えなかった
話は前提が穴だらけ過ぎて読むだけ時間の無駄
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- 2016年12月01日 23:35
- 二千万?俺たちが一体どれだけ課金したと思ってんだ
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- 2016年12月01日 23:43
- 三点リーダーを使わずに中黒を3つ並べると、すごく読みにくいんだよね・・・・・・
……ほらね?
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- 2016年12月01日 23:43
- なんかもう……
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- 2016年12月01日 23:47
- 三点リーダにしないのはなんでだろう
微妙に読みにくかった
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- 2016年12月01日 23:51
- こんなありす、誰も求めちゃいない!
俺もロックオンも!
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