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十時愛梨「ずっと好き。ずうっと大好き」|エレファント速報:SSまとめブログ

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十時愛梨「ずっと好き。ずうっと大好き」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/02(金) 21:39:09.01 ID:Wquvv3320

 プロデューサーさん。

 ねぇ、プロデューサーさん。

 私、不安なんです。

 不安。

 不安で、不安で、不安。

 不安なんです。

 いつも。

 いつも、いつでも、いつだって。

 私は不安。

 不安で胸が、心が、何もかもがいっぱいなんです。

 何をしていても。

 甘いケーキを食べていても、大変なレッスンをこなしていても、大切な友達とお話をしていても。

 不安。

 何を思っていても。

 楽しいこと。嬉しいこと。喜ばしいこと。キラキラ輝く、温かくて眩しいアイドルの夢を思っていても。

 不安なんです。

 ずっと。ずっとずっと、ずうっと。

 不安。

 私はずっと、不安なんです。

 ……ただ。

 ただ、貴方と過ごすその時だけを特別な例外にして、その時以外はずっと。

 ずっと。起きてから眠るまで。眠ってから起きるまでの間でさえ。

 不安。不安で不安で、不安なんです。



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/02(金) 21:40:04.73 ID:Wquvv3320

 だから、私にとって今このここのこれは、特別。

 他の何にも代えられない、とてもとっても特別な時間なんです。

 貴方と過ごすこと。

 こうして貴方と触れ合って、こんなにも貴方を感じながら、こんなふうに貴方と同じ時間を過ごすこと。

 それが、それこそが、私にとってかけがえのない何よりも大切で愛おしいこと。

 好きで大好きで恋しくて、そして何より愛おしいこと。

 だって、貴方は溶かしてくれる。

 私の不安を緩めて、解いて、そうして優しくそっと溶かしてくれる。

 貴方はそんな人だから。

 貴方はそんな、私にとって唯一の特別な人だから。

 貴方と触れ合えば不安が消える。

 貴方を感じられれば不安なんて忘れられるし、貴方と一緒に居られたなら私の中の不安は幸せに変わってしまう。

 溶かされ、解放されて、尊く温かな幸せへ。

 だから、この時間は特別。貴方は、特別なんです。

 私にとって何より大切で、何より恋しく愛おしくて、何よりずっと特別な人なんです。



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/02(金) 21:40:50.62 ID:Wquvv3320

 それは、何もかもぜんぶが素晴らしいわけじゃありません。――素晴らしくても、素晴らしすぎて、ただ単に素晴らしいだけじゃありません。

 悪いところもあります。欠点。それも、すっごく重大な欠点。

 貴方にも悪いところ。

 私を、こうまで不安にさせてしまうこと。

 不安を抱いて貴方へ寄り掛かる私を優しく抱き止め受け入れて、そうして癒して。

 でもそれと一緒に不安も、どうしようもない不安も私へ贈る。

 重なる度、それまでのどんなものよりも大きくて温かい幸せをくれる貴方。

 でもそれと一緒にそれまでのどんなものよりも大きくて冷たい不安も貴方は私に届けて渡す。

 私の不安は、貴方がくれるこの幸せを知ってしまったが為のもの。この温かさを、心地よさを、愛おしい幸せを失うことになる未来がいつかくるんじゃないか、っていうものだから。

 不安がる私を、それまでのどんな何よりも素敵な幸せで癒してくれて。でも、だから、それだから、私はその度それまでのどんないつのそれよりも大きな不安に包まれる。

 寂しくなる。

 一人、何も解消されるわけじゃないのに延々と、貴方の名前を呟いてしまう。

 悲しくなる。

 一人、もしこのかけがえのない大切な幸せを失ってしまうことになったなら、そんな未来を思い描いて喉を詰まらせてしまう。

 苦しくなる。

 一人、楽になるどころかどんどんだんだん苦しさを募らせるだけなのに、それでもぎゅうっと枕を強く抱き締めて、閉じた瞼の中へ貴方を夢見ることをやめられなくなる。

 そんな、どうしようもなくどうにもならない駄目な姿になってしまうくらい、私は、もう、ずっとずっと不安なんです。



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/02(金) 21:41:21.93 ID:Wquvv3320

 プロデューサーさん。

 私はもう、貴方が居ないと駄目なんです。

 貴方が居ないと嫌。貴方が居てくれないと不安で不安で潰れてしまう。貴方が私の傍に居てくれないなら、私はもう、きっと、生きていくことだって出来ないんです。

 きっと。きっときっと。

 そのくらい、貴方は私にとって大切な存在なんです。

 大切な、大切な、私の何より誰より大切な、大好きで愛おしい人。

 私はもう、こうなんです。

 心も、身体も、もう私はこうなんです。

 貴方に染められて、塗られて、満たされて。

 そうしてもう、私っていう何もかもはもう、すっかり貴方に魅せられてしまったんです。

 貴方無しではいられなく、なってしまったんです。

 ねえ、プロデューサーさん。

 私は強い子です。

 貴方が傍に居てくれたなら、きっと、どんなことだって叶えられる。

 私は、なんだって出来るんです。

 でも、プロデューサーさん。

 私は弱い子です。

 貴方が傍に居てくれないそれだけで、きっと、どんなことさえ叶えられない。

 私は、何も出来ないんです。



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/02(金) 21:41:57.96 ID:Wquvv3320

 ――プロデューサーさん。

 好きです。

 好きで好きで好きで、大好きです。

 好きで、大好きで、恋しくて、そして、誰より愛しています。

 ずっと好きでした。ずっと、好きになり続けます。

 ずっと恋をしていました。ずっと、恋に落ち続けます。

 ずっと愛していました。これから先もずっと、きっと永遠の先まで、私は貴方を愛し続けます。

 これまで。今。そしてこの先。

 きっと、ずっと、もっと、私は貴方を想い続けます。

 好きです。

 大好きです。

 愛しています。



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/02(金) 21:42:35.61 ID:Wquvv3320

 プロデューサーさん。

 大好きで愛おしい、私の大切な人。

 ねぇ、プロデューサーさん。

 だから、どうか。

 ずっとずっと、もっともっと、きっときっと、私は貴方を想い続けます。

 だから。

 だから、どうか。

 居てください。

 私の傍に。私の隣、私の一番近くに。

 居てください。

 どうか、どうか。

 私を、愛してください。

 好きになってもらいたい。恋しく思ってもらいたい。愛して、もらいたいんです。

 プロデューサーさん。

 他のどんな誰でも何でもない貴方に、私は。

 ――プロデューサーさん。

 大好きな貴方の特別にきっとなれるまで、ずっと恋をして愛し続けて、貴方のこと、抱き締め続けさせてもらいますから、ね。



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/02(金) 21:43:14.35 ID:Wquvv3320

「……」

「……」

「……あの、愛梨」

「んー……? なんですかぁー……?」

「や、その、そうして気持ちよさげに蕩けてるところ悪いんだけどさ」

「けど、なんでしょう」

「こう――さ、そろそろ、離れない?」

「えぇー。なんでですか、嫌なんですか?」

「いや、嫌だとかそういう問題じゃなくてさ」

「嫌じゃないならいいじゃないですかぁ」

「僕は良くないと思うんだよなぁ。主に場所と、時間と、というかこの行為そのものも結構なんというか」

「でも、いつものことですよ?」

「まあそれは。……愛梨に求められるとどうにも断れなくって。駄目なところなんだけどもさ」

「駄目なんかじゃありません。私のことを優しく受け入れてくれるプロデューサーさんのこと、私、大好きですよ」

「ありがとう。でも、あんまりそうやって『大好き』を安売りしないようにね。僕なんかにもったいない」

「プロデューサーさんだから、なのに」

「またまた」

「むぅ……。そうやって、ぜんぶ本当は分かってるくせに分からないふりをするところ、ちょっとだけ嫌いです」

「まぁ、プロデューサーだからね」

「ぶぅー」

「ほら、そんなぷっくり膨れない」

「ぶー……ん、ぎゅ、うー」

「かといって力を強くしないの。……もう、離れてくれる気はないのかな」

「ありません。だって、一週間も放っておかれたんです」

「それは、急な出張で空けちゃったのは申し訳ないと思ってるけど」

「寂しかったです」

「お願いされた通り、毎日ちゃんと電話でお話はしたでしょ?」

「それはしましたけど。して、そしてとっても楽しかったですけど。でも、足りません」



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/02(金) 21:43:50.47 ID:Wquvv3320

「あんなにしたのに?」

「したのに、です。――どんなに長くお話できたって、触れられないなら……こうして、いっぱいぎゅっとしてたくさんくっついていられないなら、それじゃ全然足りません。足りなくて、足りなかったんです」

「……」

「だから、こうしてぎゅってするんです。一週間分、直接顔を会わせて言えなかった大好きを伝えて。温かさを柔らかさを、感触を感覚を、ずっとずうっと想うだけで感じられなかったプロデューサーさんの身体を抱き締めて。そうして、想いの限りを尽くすんです」

「愛梨は変わらないね」

「変わりません。だって、プロデューサーさんとのことなんです。だから、それなら、私は絶対いつまでだって」

「こんな僕なのに?」

「そんなプロデューサーさんだから、です。――応えてはくれない。応えられない。でも、それでも、私のことをちゃんとぜんぶ受け入れてそして想ってくれるプロデューサーさんだから」

「……なんというか、まぁ」

「だから、私はこうなんです。そして、だから、私はとってもわがままだから、だからこのまま離れません。大好きなプロデューサーさんを抱き締めたこのまま、ずっとずうっと」

「そっか」

「はい」

「とはいえなにもこんな、僕用の個室内とはいえ人の賑わう真昼の事務所の中じゃなくても」

「……だって、一週間ぶりのプロデューサーさんと会えたのがここだったんです。我慢、できなくて」



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/02(金) 21:44:21.54 ID:Wquvv3320

「場所を変えるとかは?」

「や、です。もう、離れたくありません」

「愛梨は困ったさんだなぁ」

「こんな私は嫌いですか?」

「嫌いになれたなら、そもそもこんなふうに受け入れてないよ」

「えへへ。――やっぱり、プロデューサーさんは優しいです。私のこと、許してくれて」

「あんまり甘いのも良くないんだけどなぁ。ちひろさんからとか、もう何度注意されたことか」

「甘くたっていいじゃないですかぁ。私、甘いの大好きです。プロデューサーさんも、そうですよね?」

「それはまた意味合いが……。まあうん、好きだけどさ」

「でしょう?」

「うん」

「えへへ。――それなら、んっ。あまあま愛梨をもっともっとプレゼントです。ぎゅうーっ」

「……ん、愛梨」

「あ、ごめんなさい。苦しかったですか?」

「いや、苦しくは――柔らかさがある意味苦しいっていうのはあるけど、べつに大丈夫。大丈夫、なんだけど」

「けど?」

「その、ただでも強かったのを更に突然強められると……」

「駄目なんですか?」

「駄目というか。……ほら、こんなくっついてるのにそうしてもぞもぞ動くから、服も乱れて捲れちゃってるし」

「あ、本当……でも、熱くて暑かったからこれで」

「良くないでしょ。女の子がそんな、無防備に外で肌を晒すようなこと」

「でも事務所の
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年12月02日 23:15
      • これ前に楓さんで書いてた人だよね?
        あ、重いとときんも可愛いです
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年12月02日 23:21
      • スキッ 好きっ! 大好きっ!!!(ぶあ~)
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年12月02日 23:34
      • このとときんはきっとまゆ状態なんだろうな…
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年12月02日 23:46
      • 1 こいつも飛鳥も声優がゴミ過ぎるせいで好きになれない
        まぁ本田が1番嫌いだけどね。
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年12月03日 00:01
      • 重いのは、かな子だけで十分だよな

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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