Everfilterは、手持ち写真を一発でアニメ風に加工できるアプリ。エフェクト変換にはニューラルネットワークと人工知能の活用をしているとうたいます。加工後の雲の描画などのエフェクトが「君の名は。」や「秒速5センチメートル」などで知られる新海誠監督のアニメ作品に類似しているとして、SNSを中心に著作権侵害との指摘が相次いでいました。
#everfilter が流行ってるようだけど、これは確実に著作権侵害だと思うのよ。ディープラーニングとか言うけど、新海監督の背景全部覚えてる僕にはどれもこれも新海監督の描いた背景との合成であることがすぐに分かってしまうよ。 pic.twitter.com/1awBfOxM2A
— やっくん (@rakynet) 2016年12月3日
これについて運営元のTopBuzzがFacebookで公式声明を発表。著作権侵害については「中国国内の使用に関しては著作権者よりライセンスを受けていたものの、誤って海外版にも使用してしまった」と説明。「指摘を受けた後、使用をすぐさま停止し、著作権元である新海誠様へのご連絡もさせていただいた」と謝罪しています。謝罪文の全文は下記の通り。
またアプリの公開当初、インストール時に電話番号などといった、画像加工アプリとしては過度な権限を要求していた件については「開発側のSDKの誤用により、電話番号など必要のない情報に関するアクセス権限の許可を求めることが発生した」と説明。同問題は現時点で修正済みであるとしています。
なおハフィントンポストによれば、新海監督作品の著作権を管理する「コミックス・ウェーブ・フィルム」は『弊社は当該アプリには一切関わっておりません。新海作品の背景美術を使用しているという疑惑につきましては、現在、事実関係を確認中です』とコメント。また本当に中国国内での使用に関してライセンスを得ていたのかについては、Engadget編集部でも事実関係を確認中です。