9431064「流行語大賞」といえば、近年は「そんなに流行ってたっけ?」「そんな言葉知らない」なんていうツッコミが入ることも多い。選考への疑問はやはり選考委員にきいてみたいもの。そこで、選考委員のひとりである漫画家のやくみつる氏を直撃してみると…。



流行語大賞「世間とのズレは?」やくみつる委員に聞く


やくみつる氏 「難しい専門用語が入っているわけでもありません。『ニュースぐらい見ろ』と言いたいですよ」

といきなり厳しい。来年以降、選考基準を見直すようなことも「まったくありません」と断言した。では、アンケート結果のなかで、「そう言われても仕方ないかも…」というような言葉はない?

「うーん、たしかに『くまモン頑張れ絵』というのは、すごく流行った言葉ではないかもしれません。私も、森川ジョージ先生が始められた運動は知っていましたが、その言葉自体は知りませんでした。

ただ、震災のあった熊本に関する言葉を切り捨ててしまうのは違うな、ということで、私は『復興城主』という言葉を推しました」


2016ユーキャン新語・流行語大賞 発表



ネット上では「保育園落ちた日本死ね」が、“死ねなんていう言葉を後世に残すべきではない”などとして話題になっているが・・

「別に『ホンワカ語TOP10』を選んでいるわけじゃないんです。『保育園落ちた日本死ね』は議論を呼ぶもの、問題を喚起するものとして選んでいるので、言葉として『好きだ、きらいだ』『過激だ、穏やかだ』という観点はないですね」


つるの剛士さんのツイートが話題に



大賞の「神ってる」に対しても、あまり野球を観ない層からは「?」の声があるが…。

「世の中のすべての人が野球を観ているわけではないのは当然わかっています。ただ、以前から『神対応、塩対応』などというふうに、よい状態のことを『神』と表現することがあった。

それを、あまり使わなそうなプロ野球の監督(緒方孝市監督)までもが使っている。それだけ広まったところに面白さがあるということです」・・


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やくみつる氏が語る流行語大賞の裏側