東京電力福島第一原発処理にかかる総費用従来の”2倍”

なることがわかりました。

画像:【東京電力】 
東京電力
http://finance.yahoo.com/news/tokyo-electric-power-miss-profit-065342706.html

9日、経済産業省は有識者らで構成する「東京電力改革・1F(福島第1原発)問題委員会」(東電

委員会)を開き、福島第一原発の廃炉や賠償など事故対応にかかる費用が、合計21.5兆円に

なるとの新たな試算を発表しました。

内訳は次の通りです。

■廃炉費用 従来2兆円 → 8兆円
■除染費用 従来2.5兆円 → 4兆円
■賠償額 従来5.4兆円 → 7.9兆円
■貯蔵施設費用 従来1.1兆円 → 1.6兆円

従来の総費用11兆円から、21.5兆円と約2倍に膨らんでいます。

それぞれの財源については廃炉費用は東電の利益より、廃炉以外の費用は交付国債(※)による

国の融資枠を現在の9兆円から13.5兆円に拡大して対応。

※交付国債
必要になった時に現金に交換できる「約束手形」のような国債。
政府は原子力損害賠償支援機構を通じて東京電力に5兆円まで交付国債を発行することにしている。
東電は賠償などで必要になった金額を、その都度、機構に請求して現金で受け取る。
東電は将来、利益から返さないといけない。

賠償費用も9割は東電が自己負担することとなっています。

シワ寄せで国民の電気利用料金に上乗せされないとよいですが、実際は・・Whew

<追記>
別報道では、賠償額のうち、2兆4千億円を原発事故の保険料を制度上の不備で取り損ねていたと

して、過去にさかのぼって回収する方針と報じられています。