朝潮
1: ◆vkc4xj2v7k 2016/07/04(月) 23:56:05.29 ID:Rx83VoyZ0
~鎮守府~
朝潮「てぇあっ! たぁっ!」
提督「なぁ、朝潮」
朝潮「なんでしょうか司令官」
提督「えーっと。何してるの?」
朝潮「とあっ! やあっ!」
朝潮「ひまわりの種と、交戦しています!!」
提督「そうかー」
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2: ◆vkc4xj2v7k 2016/07/04(月) 23:58:01.77 ID:Rx83VoyZ0
朝潮「くっ、一発必中! 肉薄するわ!」
提督「お、おいおい。ひまわりの種にそこまでしなくても」
朝潮「司令官、一体何をおっしゃっているのですか!」
朝潮「相手はひまわりの種ですよ!?」
提督「いや、うーん、そうなんだが」
3: ◆vkc4xj2v7k 2016/07/05(火) 00:00:17.10 ID:OCwqfVb20
朝潮「ひまわりの種といえば、栄養価が高く、ハムスターの餌の代表です!」
提督「そうだね」
朝潮「その強敵を相手に、朝潮、油断などできません!!」
提督「油断というかなんというか、えーっと」
朝潮「司令官に感謝します!」
提督「感謝されることしてないんだけど……」
4: ◆vkc4xj2v7k 2016/07/05(火) 00:02:34.02 ID:OCwqfVb20
朝潮「司令官、それは実は、暗号か何かでしょうか?」
提督「え? 暗号?」
朝潮「も、もしかして、ひまわりの種と戯れる朝潮を……」
朝潮「朝潮を可愛いと思ってくれたのでしょうか!?」
提督「……あー、うん。朝潮はかわいいよね」
朝潮「はぁうぁうぅぅぅ……」
提督「え、なにこれほんと。ドッキリかなにか?」
7: ◆vkc4xj2v7k 2016/07/05(火) 00:05:42.98 ID:OCwqfVb20
朝潮「ドッキリとはなんですか! 朝潮は大真面目です!!」
提督「そ、そうか。ならいいんだが」
朝潮「たぁっ! とおっ!」
提督(朝潮が小さい一粒のひまわりの種の周りを走りながら、種に向かって主砲を向けている)
朝潮「バカですね。その先にあるのは地獄です!」
提督(ついに満潮のセリフまで使いだした)
朝潮「……司令官、なにか、朝潮になにか、言いたそうな顔をしていますね」
提督「え? まぁ、うん、言いたいことはたくさんあるよね」
8: ◆vkc4xj2v7k 2016/07/05(火) 00:08:17.70 ID:OCwqfVb20
朝潮「な、なんでしょうか? もしかしてそれは、朝潮のことを……」
朝潮「か、可愛いとか……思ってくれたり……?」
提督「えーっと。うん、か、かわいいよ? だけど他にも」
朝潮「はぁうぁうぅぅぅ……」
提督(頬を染めてめちゃくちゃ笑顔になっている)
9: ◆vkc4xj2v7k 2016/07/05(火) 00:12:54.18 ID:OCwqfVb20
朝潮「司令官!!」
提督「は、はい」
朝潮「このひまわりの種は、なぜか、この執務室に一つだけ、落ちていました!!」
提督「お、おう」
朝潮「秘書官である朝潮の目を掻い潜り、この執務室に侵入した輩なのです!!!」
提督「……そう、なのか?」
朝潮「絶対そうです!!」
朝潮「朝潮は司令官と過ごしたこの執務室の様子を、一日たりとも忘れることはありません!!!」
朝潮「ですから今日、このひまわりが執務室にあることは怪しすぎるのです!! この不法侵入したひまわりの種から!! 司令官を守り抜きます!!」
提督「朝潮は偉いなぁ」
11: ◆vkc4xj2v7k 2016/07/05(火) 00:15:38.96 ID:OCwqfVb20
朝潮「え、偉い? 今、偉いと仰ってくださったのですか?」
提督「ん? ああ、朝潮は、努力家で、偉いよなぁ」
朝潮「か、可愛い……ですか?」
提督「おう。可愛いぞ」
朝潮「はぁうぁうぅぅぅ……」
提督(本当に可愛いな)
12: ◆vkc4xj2v7k 2016/07/05(火) 00:19:39.67 ID:OCwqfVb20
朝潮「で、ですが、司令官!」
提督「ん?」
朝潮「朝潮、一つだけ、わからないことがあるのです」
提督「なんだ」
朝潮「このひまわりの種は、一体どこから侵入したのでしょうか……」
提督「えー……さあ、どこからだろうな」
朝潮「だって、確実に、昨日の夜には床に落ちていないのを確認していますし……」
朝潮「朝潮、すみずみまで部屋を掃除しているので、見落とすはずはありません!」
提督「いや別にひまわりの種くらい見落としてもさ、はは」
朝潮「司令官との大切な思い出がつまった執務室を、汚すわけにはいきませんから!!」
提督「朝潮は本当にいい子だなぁ」
13: ◆vkc4xj2v7k 2016/07/05(火) 00:24:13.43 ID:OCwqfVb20
朝潮「いい子……? 朝潮は、いい子ですか!?」
提督「ああ。いい子だ。将来お嫁にもらいたいくらいだ」
朝潮「あ、朝潮は! 将来と言わず! 司令官のためになら、い、いつでも……」
提督「……」
朝潮「なんて……」
朝潮「……すみません。こんな……子供が……司令官とだなんて……変なこと……」
提督「いや、気にするな」
提督「とりあえず、もうバレそうだから渡すよ」
朝潮「えっ」
提督「はい、ハムスターのオスメスとカゴセット。確か、朝潮型のみんなが欲しがってたろ?」サッ
朝潮「えっ。えっ」
提督「……改二祝いだ。よく頑張ったな。朝潮」
朝潮「司令官……!」
14: ◆vkc4xj2v7k 2016/07/05(火) 00:28:48.66 ID:OCwqfVb20
提督「結構繁殖が激しいらしいから、その点だけ気をつけてな。まぁ、朝潮に任せておけば大丈夫か」
朝潮「司令官……司令官っ……!」
朝潮「朝潮っ……! 嬉しいです、嬉しいですっ!」
朝潮「朝潮の生涯をかけて、大事にします!!!」
提督「あ、ああ。でも寿命も短いから、その間、大切に育ててくれれば良いよ」
朝潮「はいっ……!」
朝潮「えへへ……かわいいですね……!」
提督「……」
提督「なぁ。朝潮」
朝潮「?、はいっ」
提督「その。なんだ。ハムスターがもし死んで、寂しくなったら」
朝潮「……」
提督「オレんとこ来い。おまえを、嫁にしたいから」
朝潮「……はいっ!!」
15: ◆vkc4xj2v7k 2016/07/05(火) 00:32:28.46 ID:OCwqfVb20
提督「その頃にはお前も、大人になってるだろ」
朝潮「司令官……」
提督「いや、今でも大丈夫です、とか言うなよ。ただでさえ今でもロリコン扱いされるんだから」
朝潮「うふふ」
提督「……いつの日か。朝潮型はガチとか言われない日が来ると良いなぁ」
朝潮「司令官」
提督「ん?」
朝潮「朝潮は……これからもずっと」
朝潮「提督に、ガチです!!!」
提督「おー。オレもまーお前が好きだからガチだー。はっはっは」
提督「お前が大人になるくらいまでには、深海棲艦との戦い決着つけるかー」
朝潮「はいっ!!」
16: ◆vkc4xj2v7k 2016/07/05(火) 00:33:47.80 ID:OCwqfVb20
艦!
※このSSはおーぷん2ちゃんねるにて出されたお題SSです。
※とてつもない拙作ですがお読み頂きありがとうございました。
※朝潮ちゃんかわいすぎませんかね