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遺伝学の分野からは日々新たな発見が報告されている。人々の知識の正しさは情報源によってまちまちであるが、世間が我々を構成する物質について大いに関心を示していることは確かだろう。
人間を含め、この世に存在する生物は昔から今に至るまで、一定確率の割合で異質なものが生まれてくる。これが進化に大いなる役割を果たしたというのが最近の研究の仮説だが、ここで取り上げられるこれらの生物たちも、何らかの役割をもって世に生まれてきたのかもしれない。
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15. 双頭のヘビ
このネズミヘビの仲間は頭が二つあるだけでなく、オスとメスそれぞれの生殖器まで備えている。その可能性についてここで追求するつもりはないが、これまでそうした報告がなかったわけではない。そうしたヘビは頭の片方がもう片方を食べてしまうこともあるらしい。
このヘビは、セントルイスのワールド水族館が15,000ドルで購入し、8年後のオークションで10倍の値で売却しようとした。結局目論見は当てが外れ、某バイオテクノロジー企業が落札している。
おそらく最も注目すべきは、このコンビがこの類の突然変異を起こしたヘビよりも長生きなことだろう。こうした特徴を持つ動物が大人になることは滅多にない。
14. 尋常性白斑のロットワイラー
このワンちゃんは皮膚の色が失われる尋常性白斑という遺伝的疾患を患っている。犬において、特にこの犬種においてはわりと一般的な病気だが、この子の場合は非常に印象的な容姿を獲得した。突然変異ではなく、免疫系が皮膚の色を決めるメラニンを攻撃してしまう遺伝病である。
幸いにもそれほど重篤な症状ではない。だが確実な治療法はなく、フケが増えるかもしれない。皮膚の脱色素は部分的なもので、おかげでこうした印象的な姿となった。
13. 鱗のないガラガラヘビ
まるでハダカデバネズミのような外観をした蛇である。最初の鱗のないヘビは1900年代初頭に登場したが、最近ではより普通に発見されるようになっている。これは血縁が近すぎる仲間と長期間交配したことによる影響だ。そのため自然環境よりも飼育環境において起こりやすい。
鱗がなくても生存率にはそれほど影響ないという。ペットとして非常に人気があるという事実も驚きだ。
12. 左右くっきり柄の分かれたキメラ猫
猫のヴィーナスは唯一無二の容姿のおかげでSNSのセレブとなった。大勢からキメラと呼ばれる彼女は、その真ん中でくっきりと色が分かれており、目の色まで完全に異なっている。フォトショップで2匹のネコをつなぎ合わせたかのような姿だが、まったくの天然ものだ。
専門家によるとヴィーナスはキメラではなく、三毛猫のモザイク現象の驚くべき事例でしかないという。本来のキメラは二つの別個の胚を結合させたものから生まれるが、ヴィーナスの場合はただ毛並みのパターンがユニークに発現しただけなのだそうだ。
11. モントークモンスター
2008年、ネット上を震撼させたモントークモンスター。ニューヨークビーチに打ち上げられたlこの不気味な動物の死骸は地元の人の心胆を寒からしめた。
膨れ上がり、毛が抜け落ち長い牙を生やし、皮膚には青灰色の斑点。耳は短く、たくましい脚といった姿で、地上の人間を駆逐するために地獄の底から遣わされたのではと想像したくなる。だが、専門家はアライグマのようなもっと一般的な動物が溺死して膨れ上がった姿ではないかと推測する。
10. ホワイトタイガーのケニー
突然変異は自然に起こる現象であるが、人間による交配によって発生しやすくなる場合もある。例えば、ホワイトタイガーは何世代にもわたる近親相姦の結果誕生した。
ホワイトタイガーのケニーは、口を閉じることができず、脳にも発達障害があった。結局ケニーは保護されてから10年後、2008年にガンで死亡した。
専門家によれば、こうした遺伝子の異常は自然環境では10,000分の1の確率でしか発生しないそうだ。ホワイトタイガーには、他にも内反足、口蓋裂、追加奇形、免疫系の問題などの症状がよく見られる。さらに色が白く目立つことから狩が難しくなるため、その生存率が低まる。
9. チュパカブラ?
チュパカブラはメキシコの伝説上の生き物だが、ビッグフットなどのUMAと違うのは、いくつもの研究事例があることだ。チュパカブラとは”ヤギを吸う者”という意味であり、その名は吸血する習性に由来している。
だがチュパカブラと疑われた動物はほとんどが専門家によって否定されている。チュパカブラを見たという人は、おそらくは疥癬にかかったコヨーテが家畜に襲いかかった場面などを目撃したのだろう。
とは言うものの、ネットにはきちんと説明できないチュパカブラとされる死体の写真も出回っている。例えば、ここに載せた写真のものは、後ろに棘が突き出ており、ネズミのような長い尻尾を持つ。どう見てもコヨーテには似ていない。逃げ出したサルが他の動物と交配して生まれた動物という説もある。
8. ツートンカラーのクジャク
鮮やかな羽の模様ゆえに芸術のモチーフとして取り上げられることもある孔雀。羽を扇状に広げると、金、青、緑の色彩がディスプレイされる。だが、写真の孔雀は一歩先を行っている。よくある孔雀のパターンに、純白の羽が並置されているのだ。
単純に半アルビノと呼びたくなるが、そうではない。これはただの不可思議な色の組み合わせにすぎない。純白のクジャクはこれまでも例があったが、基本的に羽の色素がないものだ。写真のクジャクは羽の複数の色素と構造的な反射を披露しているようだ。
7. ヤヌスキャット、フランクとルイ
フランクとルイは2つの顔を持ちながらも、12年という長寿でギネス記録認定したアメリカの猫である。目2つの口、2つの鼻を持ち、目は左右2つは正常に機能しているが、真ん中の目だけは機能していない。
ヤヌスキャット(ローマ神話の顔が二つあるヤヌス神に因む)とも呼ばれ、クラネオプラスティア(craneoplastia)というと突然変異がある。
6. 二つ顔をもつブタ
かつてはルディと呼ばれていたが、保護され新たにディットー(同上という意味)という妙な名前が授けられた。ルディは吻が二つ、目が三つ、耳が二つあり、一つの首にはっきり区別できる頭蓋骨が二つついている。
猫のフランクとルイと同じで、口は片方しか使えず、真ん中の目もきちんと機能しない。頭蓋骨が二つあるために正面が大きな死角となっている。またバランスを崩しやすいため、飼い主はルディにヘルメットを被せていた。
保護施設に5,000ドルで引き取られたが、すぐに健康状態が悪化。何度も転んだ末に亡くなった。
5. トカゲのような手を持つヘビ
中国で発見されたそうだ。発見者の女性はすぐにこのヘビを滅多打ちにしてあの世に送ったという。研究者によるとこれはこのヘビがトカゲを食し、その手が体の外に突き出てしまったものだという。
4. 三位一体カエル
こちらは一つの体に3匹が棲みついたカエルだ。ぱっと見、体を寄せ合ったカエルに見えるが、よく見ると皮膚と皮膚に境目はなく、体からは頭が三つと足が6本生えている。
2004年に学生が発見し研究所に持ち込んだが、残念なことに専門家はカエルをほとんど調べることができなかった。水槽から逃げてそのまま行方を晦ましてしまったからだ。
ただしこの異質な体で逃げるのは難しいことから、画像もストーリーすらフェイクである可能性も浮上している。
3. 8本足のヤギ
クロアチアの農夫は自分の目が信じられなかっただろう。産まれた子ヤギには足が8本あったのだから。2014年に産まれた8本足のヤギは、足が通常の2倍ある以外は特に問題なく、きちんと生きたまま産まれてきた。
獣医は1週間以上もたないと診断したが、仮にその期間を生きることができれば数年は生き伸びる可能性があると話したという。だがやはり、8本の足はどれも弱々しく体を支えることができなかった。
2. 尻尾を持ったワニ
2015年に話題となった、タイの人里離れた村で発見されたというこの生物には、タールのような鱗らしきもので覆われている。写真から推測すると子供ほどの大きさのようだ。
蹄があり、手足は長い。クロコダイルのような吻、暗灰色の皮膚。悪夢から飛び出して来たかのような姿で、誕生後間も無く死んだにもかかわらず、村人は吉兆と考えていたようだ。
1. サルの顔をもったブタ
2016年12月3日、中国貴州省の農場で15匹の豚が生まれた。そのうちの1匹がまるでサルのような顔をしていたという。他の子豚のように母豚から直接乳をのむことができず、哺乳瓶から栄養が与えられている。この豚が成獣となるまで成長するのか、その動向が見守られている。
via:Is this the world's most terrifying creature?・15 Most Shocking Mutant Animal Discoveriesなど/ translated hiroching / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
いくつかは進化の兆しかもしれない。
だがほとんどはただの未熟児だ。
2. 匿名処理班
蹄を持った動物の双頭写真をよく見る気がするけど、多いのかな?
3. 匿名処理班
こういうのから派生して進化していくんだろうねぇ
4. 匿名処理班
15双頭の蛇!ダブルヘッドスネークか!おっさん世代には懐かしいビリヤード漫画を思い出す。
5. 匿名処理班
こんな怖い猿見たこと無いんだけど
6. 匿名処理班
このような写真を見ると、
妙な恐怖と焦燥感を憶えるのは俺だけか。
7.
8. 匿名処理班
最後の豚の目は機能しないんだろうなぁ
9. 匿名処理班
環境汚染など色々考えられるが
それを抜きにして生命の遺伝子には進化の過程で失ったものの情報も有していると
でなければ蛇に足は生えてこない
10. 匿名処理班
ちょっと…このワニこわい(>_<)
11. 匿名処理班
1の豚って養豚だとよくあるぞ
ただ異常な豚の場合育てても値もつかないので
普通は生まれた時点で絞めて昔は庭のゴミ捨て場へ
投げ捨てて処分してた
12. 匿名処理班
ワニはしっぽがあるのが普通でしょ
13. 匿名処理班
クジャクがどーーーーん!
かと思ったらふつうに羽根だった
14. 匿名処理班
13の鱗がないだけで、かなり見た目が違うなー。
15. 匿名処理班
遺伝子変異じゃなくて個体発生のエラーは進化には繋がらんと思うぞ。
16. 匿名処理班
>発見者の女性はすぐにこのヘビを滅多打ちにしてあの世に送ったという。
なんだろう、この一文で進化とかUMAとかに感じる不思議発見!な気分がぶっ飛ぶ感じ…
17. 匿名処理班
11の豚さんは単眼症の程度の軽いものだと思う
豚とか牛の単眼胎児はわりとよくある
生きて産まれてきたのは珍しいけど、可哀想だが長くは生きられないだろうね
18.
19. 匿名処理班
どれも同じ命。
みんな可愛いと思う(^ ^)
痛みがなく幸せに生きてほしい。
20. 匿名処理班
13. 鱗のないガラガラヘビはちょっぴり「蒲田くん」風だね
21. 匿名処理班
>>鱗のないガラガラヘビ
白竜シース !?
22. 匿名処理班
最後のブタは、単眼症だと思う。両目が分かれ切ってなくて、目の上に鼻の形らしきものがある。
23. 匿名処理班
※2
こういうのって人間だと双子の成り損ないとかじゃないっけ?
子を多く産む動物はなりやすいのかねぇ…
にしても夜に見るには刺激が強かった…
24. 匿名処理班
尻尾を持ったワニ?普通じゃん?
25.
26. 匿名処理班
9は、フェイクですね。
昔、日本でも輸出用に作っていました
27.
28. 匿名処理班
ワニみたいな奴はかいせんにかかった動物の様な。
触らない方が良さそう。
29. 匿名処理班
※3
うーん、ほとんどは単なる奇形だと思うのだけれど。
30. 匿名処理班
どんな容姿に生まれ落ちようと
衆目にさらされず、人格を尊重されて生きられる世の中が来るといいね