JRPG『ロストオデッセイ』が年末まで無料配信。Xbox One下位互換300本超え記念
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マイクロソフトがXbox 360のRPG『ロストオデッセイ』を期間限定で無料配信します。
Xbox Oneで先代機種 Xbox 360のゲームが動く後方互換(下位互換)対応作が300本を超えたことを記念するもので、Xbox 360にもXbox One にもダウンロードして遊べます。
『ロストオデッセイ』は2007年発売。マイクロソフトがまだ日本国内向けにXbox 360の本格普及を狙っていた時代、「日本のゲーマーならRPGだろう」との圧倒的慧眼の元に制作されたタイトルのひとつです。
マイクロソフトみずから発売した戦略作だけにスタッフも豪華で、製作総指揮にファイナルファンタジーの生みの親こと坂口博信、音楽にFFシリーズほかで人気の作曲家 植松伸夫。キャラクターデザインは井上雄彦(『バガボンド』『スラムダンク』)、本編中に挿入される多数の短編小説『千年の夢』が小説家 重松清(『ビタミンF』『十字架』)の起用でも話題になりました。
物語の舞台は、蒸気機関ならぬ魔導機関の力で異形の産業革命を遂げつつある中世ファンタジー風世界。ファイナルファンタジーのVI・VIIあたりを思い出すのは作者が同じだからです。前髪が邪魔そうな主人公は、井上雄彦キャラ顔に俳優 豊川悦司の声で(たまに)話す不老不死の男 カイム・アラゴナー少尉。
ヒロインには元月組トップスターの久世星佳や歌手 上原多香子。脇はおなじみのベテラン声優陣が固めたほか、記憶喪失で寡黙な主人公に変わって喋り役を引き受ける相棒的キャラクターのヤンセン役、俳優 豊原功補 の演技がプレーヤーの印象に残りました。以上敬称略。
......このように正真正銘の豪華スタッフ・キャストによる大作でしたが、そもそも台数の少ないXbox 360独占であったこと、著名な制作陣とはいえ完全新規IPであること、また2007年時点でXbox 360を所有するプレーヤーの多くが古典JRPGよりもFPSやアクションを目当てにしていたことなどがあり、当時の販売本数は大作にふさわしいとはいえない11万本程度に留まりました。(コア以外にも裾野を広げるブリッジ的な役割が期待されたが、橋の一方のコアがそもそも固まってなかった)。
とはいえビジュアルのインパクトや(サブ)シナリオ、演技などはプレーヤーから評価が高く、メタクリティックのメタスコアも78/100と、当時ですら古めかしいJRPGのシステムであったにしては高得点を獲得しています。
(大軍どうしの地獄のような合戦のさなか、いきなり隕石が落ちてきて両軍全滅、うっかり不老不死のおかげで生き残った主人公(豊川悦司)が上官に呼び出され詰問を受けるという、豪速球なオープニング。音楽は植松伸夫曲のなかでも評価が高い)
当時のXbox 360は本体HDDへのフルゲームインストールにも対応せず、光学ドライブが冗談のような轟音で回り続ける仕様でしたが、DL版ならば静粛にロード時間も短く楽しめます。パッケージ版はDVD 4枚組でしたが、ダウンロード版ならディスク交換(!)の手間もありません。
また最近一部で「Xbox 360の名作を格安で快適に遊ぶ機械」的な扱いを受けているXbox Oneでは、Xbox LIVE のクラウドセーブやUSB経由で以前のセーブデータがそのまま使えるほか、スクリーンショットや配信、マルチタスクなど、Xbox Oneゲームと同等の現代的な環境で遊べます。
総プレイ時間がそれなりに長いため、現役ゲーマーにとってはただでさえ話題作が鬼積みのこの冬に遊ぶ時間を確保できるかは難しいところですが、当時気にはなったがさすがに手は出さなかった、進めたが挫折した、最後までやらないけどオープニング部分を遊びたい、といった人にはうれしい無料配信です。期間は12月31日まで。
Xbox.com『ロストオデッセイ』製品ページ