296:
本当にあった怖い名無し:2007/12/22(土) 08:51:25 ID:xkabbntOO
フィクションのテロップ都市伝説
本当にあった奇妙な話
昔、特撮ドラマで超人バロム1というのが放送されていた
子供達に大人気の番組だった
バロム1が魔神ドルゲをやっつけるという物語だった
ある日テレビ局に抗議の手紙が届いた
『私は日本で医師をしているドルゲという者です
私の子供が魔神だと言われて学校でイジメられて困っております
このままでは愛する日本を離れて祖国のドイツに帰らねばなりません
なんとかしていただけないでしょうか』
その手紙を読んだテレビ局のスタッフも心を痛めて、あることを思いついた
番組の最後にテロップを出したのだ
『この物語はフィクションであり
実在する人物や団体等とは何ら関係がありません』
今ではよく見掛けるテロップであるが、バロム1から始まったテロップだったのだ
さてその後、テレビ局のスタッフがドルゲ医師を探したが
そのような人物は日本に住んでないことが判明したのである
誰が何の目的でそんな手紙を書いたのかは
いまだに謎である
6:本当にあった怖い名無し:2007/12/05(水) 01:06:35 ID:xnY7LxUj0
212: キロロ ◆wMyUu3vOaU :2007/12/15(土) 17:25:52 ID:EVPKGlwPO
232: 本当にあった怖い名無し:2007/12/17(月) 01:11:27 ID:2ojA2RSxO
246: 本当にあった怖い名無し:2007/12/17(月) 23:06:26 ID:PWKQ3hT10
252: 本当にあった怖い名無し:2007/12/18(火) 06:48:19 ID:EByt4oaXO
380:本当にあった怖い名無し:2007/10/18(木) 19:58:28 ID:AhNf2vjSO
388: 本当にあった怖い名無し:2007/10/18(木) 22:59:50 ID:AhNf2vjSO
391: 本当にあった怖い名無し:2007/10/19(金) 02:51:13 ID:vfXo2/wq0
393: 本当にあった怖い名無し:2007/10/19(金) 12:20:58 ID:lh4mR2o4O
400: 本当にあった怖い名無し:2007/10/19(金) 18:13:22 ID:lh4mR2o4O
411: 本当にあった怖い名無し:2007/10/20(土) 11:42:35 ID:7JlUpLSyO
418: 本当にあった怖い名無し:2007/10/20(土) 12:01:37 ID:6/sTHbTb0
これは怖い
427: ◆dvKg.xcuQc :2007/10/20(土) 19:02:22 ID:7JlUpLSyO
503: 本当にあった怖い名無し:2007/10/26(金) 18:51:24 ID:pah0DW8CO
520: 本当にあった怖い名無し:2007/10/28(日) 00:27:14 ID:Zpdqvt9OO
522: 本当にあった怖い名無し:2007/10/28(日) 00:29:31 ID:Zpdqvt9OO
548: 本当にあった怖い名無し:2007/10/28(日) 13:58:30 ID:Zpdqvt9OO
620: 本当にあった怖い名無し:2007/11/10(土) 20:57:22 ID:HcydB7GSO
623: 本当にあった怖い名無し:2007/11/10(土) 21:17:03 ID:HcydB7GSO
嫌な予感
では、ちょいとマジレスで・・・文章下手でごめんなさい。
今から3年前の2月頃の話です。
当時、私は高3で受験もケリがついてほっとしていました
友達と食事や立ち話をしてて楽しい時間を過ごしていた時に
傘をさした(その日は雪で)可愛い子が横を通ったのです
私の周りに居た友達が「ああ~○○ちゃん、ひさしぶり~」って話していました
私はその子と話した事はないけど学年で上位3に入る位の可愛い子だったので顔は知ってました。
話してた友達が「ねえ、○○と一緒にカラオケいかない?」って聞いてきたので承諾しました
カラオケで皆で騒いでいるとどうもその子がずっと浮かない顔をしていたので勇気をだして
「ねえ・・・どうしたの? ひょっとして楽しくない・・のかなぁ・・あはは」と声をかけたら
「凄く変な気分、とっても嫌な感じがするの」って言いました。
友達曰く、普段大人しい子なのに初対面の人にそんな事いうのは珍しいとの事でした。
気の所為だよとなだめてまた騒ぎだして2時間程(夜11時位)の頃に友達の携帯に電話がかかりました。
なんだか顔色が悪くなっていき小刻みに震えながら少し泣き顔でこう言いました
「○○落ち着いて聞いて、あなたの両親がなくなったそうよ」・・・と
○○は「やっぱり、やっぱり」って何度もいいながら急いで出て行きました。
私は友達に聞きました「なんで直接あの子に連絡がなくてあんたの所に連絡がきたの?」
「どうも携帯持ってないみたいなの、向こうもどんだけ探しても両親の遺体しか見つからないから
娘はこっちで留守番してるだろうって・・・家にかけても繋がらないから学校にかけて先生が仲良かった子に
聞いて周ったみたいなの・・・で、私の所にきたって事みたいね」
あの子の言ってた事、本当だったんだ・・・「嫌な予感がする」って言ってたよ。
7: 本当にあった怖い名無し:2007/12/05(水) 01:09:12 ID:xnY7LxUj0
この話には続きがあるのでもう1回書き込み
後日談
大学の入学式に2週間ぶりに友達と会いました
私はあの時は不思議だったよね~って話てたらその子が真剣な顔になってこう言いました
「実は・・・○○も大変だったのよ」と、そりゃそうだ家族が死んだんだもの大変じゃない筈がないと言ったら
「そうじゃなくて! ○○も居たの! 事故の現場に!!!」
「何いってんのよ私達一緒に居たじゃない、カラオケの料金だってあんたが立替てたし
そうだ傘!あの子が忘れていった傘だってあんたが持って帰ったじゃないの」
「うん、そう・・・確かに私達は一緒に居た、話もした・・・だけど本当に事故にあってたの!居る筈がないの!!」
よくよく話をきくとその子は車の転落事故にあって助けを求めて彷徨い現場から1キロ離れた所で倒れてたそうです。
「じゃあ、私達が一緒に居たのって・・・幽霊・・・・・・」 背筋が途端に縮まりました。
「ううん、その子は死んでないの・・・今は病院に居るって」 以外でした、失礼ですけど本当に以外でした。
「次の日曜日にお見舞いに行くの・・・あなたも一緒に来る?私、どうしても確かめたいのよ」
と言ってあの時の傘を見せてくれました。
結果を言えば私達の事はやっぱり憶えていませんでした
でも何となく傘を持ってきてくれる様な気はしていたそうです(感がいいのかな)
帰り際に私に向かって「ありがとうね××さん、あなたとは良いお友達になれそう・・宜しくね」と言われました。
今では月に数回合う親友ですがやっぱりあの時の事は不思議です。
長文失礼しました。
212: キロロ ◆wMyUu3vOaU :2007/12/15(土) 17:25:52 ID:EVPKGlwPO
サークル棟
この話は、「友達の友達から聴いた~」とかいった類のものではなく、すべて私が体験した事実です。
私の所属するサークルの部屋は、棟の4階、
つまり最上階にあるのですが、そこで、ちょっと妙なことがありました。
元々私以外に殆ど訪れる人のない土曜日。家に帰ってもやる事はないし、外はあいにくの大雨。
昼頃からお喋りしていた先輩も帰宅してしまったので、私は一人、
サークル室でフランス語の勉強をしていました。
いつもなら、まだ夕日が傾くには早い時刻だったのにもかかわらず、
外は仄暗く、サークル棟も冷暗としていました。
こんな天気なのに、サークル棟には結構な人がおり、
特に隣の児童文化研究会は打ち上げ会であったらしく、なかなかの賑わいを醸していました。
普段は静かなサークルだけに妙だったのですが、もっと妙なのは、
私のいる部屋の前を通りすぎていく人がいた事です。
213: キロロ ◆wMyUu3vOaU :2007/12/15(土) 17:26:50 ID:EVPKGlwPO
最上階の、一番奥の、角部屋の、ミステリー同好会の部室の前を。
もう、そこから先には部屋がないはずなのに……。
サークル室の入り口は開き戸であり、ノブの上部には磨りガラスが嵌め込んであります。
そのドアの前を、明らかに誰かが通ったのです。シルエットから、おそらく女性だったと思いますが。
しかし、その時は気にしませんでした。
確かに私がいるサークル室の先に部屋はありませんが、突き当たりに大きな風窓があるのです。
隣の酒宴も今がたけなわのようですし、気分が悪くなって涼みに来ている方もいる事でしょう。
私はなんとなしに、ドアの方に目を遣っていました。すぐに彼女が引き返してくるだろうと信じて。
そして、予想通りに彼女は再びサークル室の前を横切って行ったのです。
ふぅ、と私は胸を撫で下ろしました。以前、先輩から、
「このサークル棟って、デルんだよ。まぁサークル棟だけじゃなくって学校全体がだけど」
と聴いていたせいもあって、頭の片隅では怪談めいた想像をしていました。
214: キロロ ◆wMyUu3vOaU :2007/12/15(土) 17:28:01 ID:EVPKGlwPO
私の属する学校は、元々軍事施設です。
その為か、いわゆる、都市伝説めいた噂が蔓延していてました。
ですから、私がそういった所懐に至ったのも当然だったのかもしれません。
そのような事があってから、数分後。私は再び参考書に目を落としました。
けれど、また廊下から足音が聴こえて来たのです。
またか、と思い顔を上げると、どうも、先程と同じ女性であるようなのです。
また二、三分位視界から消えると、同じように引き返していきました。
その折は、相当飲み会でヤラれたのかな、と少し気の毒になったものです
ですが、三度目のこと。先程からと同様にカツコツと足音が聴こえ、
私の居る部屋に差し掛かろうとしてたのですが、急にドアの前で足音が止まったのです。
215: キロロ ◆wMyUu3vOaU :2007/12/15(土) 17:29:41 ID:EVPKGlwPO
窓に映る輪郭から、やはりあの方のようでした。今まで立ち止まるなんてことは無かったので、
どうしたのかな、と思って私は様子を伺っていたのですが、うつむいたまま動かないのです。
そして、ガラス越しに寸刻、私の方を向いたかと思うと、そのまま突き当たりに歩を進めていきました。
それから、五分が経ち、十分が経っても、彼女は引き返してこなかったのです。
私は、恐る恐るドアを開けました。しかし、そこには誰もいなかったのです。
私は空恐ろしくなり、親交がある三階の野宿研究会の部屋に移動しようと思い立ちました。
その時、何気なく隣の児童文化研究会を見ると、
いつの間にやら飲み会は終わっており、部屋には誰もいませんでした。
一気に血の気が引いた私は、四階にあるサークル室をすべて回ってみました。
しかし、電気が点いているサークル室は、一つも無かったのです。
以上です。
ありがとうございました。
232: 本当にあった怖い名無し:2007/12/17(月) 01:11:27 ID:2ojA2RSxO
加藤君
加藤君の話①
私が小学3年生の時、級友に加藤という子がいてよく一緒に遊んだ。
加藤君は愉快な子でドリフの加藤茶のモノ真似がとてもうまく
クラス中をよく笑わせていた。
また加藤君はスプーンを念力で曲げると言って本当に曲げて見せたり
その日おこなわれるプロ野球の試合結果を、ピタリと言い当てたりもした
233: 本当にあった怖い名無し:2007/12/17(月) 01:14:14 ID:2ojA2RSxO
加藤君の話② その加藤君は2学期のある日、突然転校してしまった
普通、転校する前にサヨナラの挨拶ぐらいするものだが、加藤君は急にいなくなったのだ
朝登校してみると、加藤君の机と椅子がなくなっており
先生もクラスメートも誰も加藤君のことについて何も言わないのが不思議だった
私は加藤君の話題に触れてはならないという無言の圧力のようなものを感じた
234: 本当にあった怖い名無し:2007/12/17(月) 01:19:08 ID:2ojA2RSxO
加藤君の話③
4年生になった時、私はついに我慢できなくなり
3年生の時の同級生、渡辺君に加藤君のことを聞いてみた。
すると渡辺君は「加藤?誰それ?そんな奴知らないよ
お前の妄想なんじゃないの」と言った。
さらに続けて渡辺君はこんなことを私に言ってきた
「あのさ、俺も前から不思議に思ってたことがあったんだ
お前さ、3年生の2学期に急にクラスメートになってたよな?
まるで最初からクラスメートだったかのような感じで…」
今でも加藤君のやったモノ真似「ちょっとだけよ!アンタも好きねぇ~」という声をハッキリと思い出すのだが……?
PS・加藤君へ
もしもこのスレッドを見てたら連絡ください
BY 吉田
246: 本当にあった怖い名無し:2007/12/17(月) 23:06:26 ID:PWKQ3hT10
報道における怖い話
報道における怖い話をしたい。今回も人間による怖い話だ。報道という物がじょじょに日
常に溶け込み人々を洗脳するという恐怖の話。おそらくこのスレを読んでる人々も多くの
人が既に洗脳されているだろう。今回もテキストは「神戸連続幼児殺傷事件」にしよう。
おもしろい例があるので以下の二人のやりとりを挙げてみる。調書を公にしたのは「週刊文春」
だ。調書というのは「公にしてはならない。」わけだが、「調書」を載せる正当性
を「文春」の中で語ったのは立花 隆氏だ。立花氏は「文春」の中でこう語っている。
「神戸事件を語る上で最も信頼できる資料が手ひ入った。」と始めに書き、
「国民の知る権利の名の元にこの調書を載せる。もちろんプライバシーの権利も国民
が持っている権利だが、この2つの権利が対立した場合は当然公益性の高い権利が優先される。」
そして更に、
「今後、似たような事件が起こった場合の自己防衛等を考えた場合や、少年事件を少なくする
ためにも国民には神戸事件の内容を知る権利がある。調書を公にする事は犯罪にはならない。」
最後に、
「2時間かけてこの調書を慎重にゆっくり読んだ結果、A少年の猟奇性、残虐性について、あらた
めて理解できた。」と書いている。
立花氏は東京大学出身で頭もよく、普段から「報道にたづさわる者として、警察情報をそのまま
垂れ流す事は避けるべき。」と言っている人物である。
続く
247: 本当にあった怖い名無し:2007/12/17(月) 23:32:31 ID:PWKQ3hT10
>>246の続き
A少年が逮捕される前に立花氏は「第2挑戦状」を見て、「ここまでの作文は現役東大生で
さえもそうそう書ける者はいない。」など、まさに本人が言う通り、「警察情報をそのま
ま垂れ流す事はしない」ように独自の犯人象を描いていた人物である。TV等にも出演
していたので覚えている方も多いだろう。
立花氏の言う通り、これだけの重大事件は国民は知るべきかもしれない。私もそう思う。
この立花氏に猛烈な批判をしたのが「早稲田大学法学部教授の福田氏」である。
福田氏は「宝石誌」の中でこう語っている。
「文春が載せた調書は単にスキャンダラスで、猟奇的な部分を取り上げているだけで、
立花氏が言っているような今後の事件の対応策など載っていない。知る権利を理由
に単に売上目的で調書を載せてるだけであって、これはプライバシーの権利を害している。」
福田氏はこんな事まで書いている。重要なのはこの部分かもしれない。
「立花氏は事件について最も信頼できる資料が手に入ったと書いているが、ここが
最も問題だ。取り調べ、刑法、裁判、冤罪についての書物をほんの少し読めば分かる
と思うが、調書というのはあくまでも(検事が容疑者の供述を元に書いた言わば作文
のような物)である。このような資料が最もあてにならないという事は国際的レベル
でも常識となっている。」
冷静に考えればそうかもしれない。検事調書がそのまま事実になるならそもそも裁判
などいらないだろう。
福田氏は調書を公にする事以上に検事調書を「事件を語る上で最も信頼できる資料」
だという事を前提にしている事に対して猛烈に批判したのである。
続く
248: 本当にあった怖い名無し:2007/12/17(月) 23:52:18 ID:PWKQ3hT10
>>247の続き
立花氏は犯人が逮捕される前までは警察情報などにほとんど侵される事なく、事件を
報道していたと思う。しかし逮捕されてからはほとんど報道に侵されていたと言える
だろう。この事は「文春」内でみずから露呈してしまっている。
なぜならこの調書は誰が見ても不自然すぎる事は明らかで、神戸事件を追っていた報道機関
ならなおさらそう思うだろう。神戸事件に関しては今も冤罪派と、冤罪ではない派がいるが、
冤罪では無いと主張している人間でさえも多くは「検事調書の不自然さ」は認めている。
TVや他の週刊誌でも「首を切断した際に射精した」とか、「目を刳りぬいた」又は「J君の
血を飲んだ。」などと、A少年の猟奇性のみを取り上げていた。この「猟奇性」のみが頭に
入ってしまい、不自然さには気づかなかったようだ。
現に「2時間かけて慎重にゆっくり読んだ結果、猟奇性、残虐性について改めて理解できた。」
と書いているではないか。
見事「知の巨人」が報道に侵されている事を福田氏が暴いたのである。
しかし、本当に報道に侵されていたのは実は福田氏の方だったのである。
続く
249: 本当にあった怖い名無し:2007/12/18(火) 00:14:40 ID:WnKW1YB10
>>248
なぜなら福田氏は「宝石誌」の中でこうも語っているからだ。
「私が調書を見て最も疑問に思うのはなぜA少年の良心を封殺してしまったかと言う点にある。」
なんといきなり少年Aが真犯人だとすっかり信じ切ってしまっているようだ。
「検事調書が国際的レベルで最もあてにならない資料」と書いたのは福田氏本人である。
その「国際レベルで最もあてにならない資料」を見てなぜA少年が犯人だと言う事を前提に話を
する事ができるのか?
既に家裁を通っているからだ。という人もいるかもしれないが、福田氏は「法学部」の教授
である。しかもあの早稲田大学の法学部だ。ならば、調書で最も重要な事は、「客観的な証拠が
あるか?」と言う事と、「本人しか知り得ない秘密の暴露」と、「本人しか知り得ない臨場感
がこめられているか、この3つが載っているかを追及する事だという事を知らない訳がない。
ここでもやはり、「猟奇性」をのみに偏った報道に侵されていたと言わざるを得ない。
続く
250: 本当にあった怖い名無し:2007/12/18(火) 01:06:38 ID:WnKW1YB10
>>249の続き
福田氏が報道に侵されていたという事実は他でも説明する事ができる。冤罪派などが題材にしている
資料は大半が「文春」が公にした7通の調書である。この調書を見てたくさんの不自然さを説明
している。にもかかわらず福田氏はみずから冒頭でこう語っている。
「文春が載せた調書は単にスキャンダラスで、猟奇的な部分だけをを取り上げている・・・」
立花氏は「猟奇性、残虐性について改めて理解できた。」という感想は述べているものの、文春
が公にした調書は決して「猟奇、残虐」な部分だけを取り上げているわけではない。
これを報道に侵された以外なんと説明しようか。立花氏、福田氏共に私なんかよりも
遥かに頭がいい人間だが、こうも簡単に報道に侵されてしまうのである。
2人のやり取りだけでは納得しにくいと思うので、実際にこのスレを見ている人で実験して
みよう。
「物的証拠が何一つなく少年Aが犯人になっている。だから冤罪の可能性がある。」と私
が言ったらどう思うだろう?おそらく多くの人は「自白してるんだから冤罪ではない。」
もしくは、「あれだけの事件を犯人じゃない人間が自白するわけがない。」
と答えるだろう。
まさにその「自白してるから犯人だ。」という考えこそが報道に侵されているという事実
なのである。
続く
251: 本当にあった怖い名無し:2007/12/18(火) 01:43:49 ID:WnKW1YB10
>>250の続き
刑法について少し調べてもらえばわかると思うが、「自白」というのはそれだけ
では証拠能力は無い。それどころか、「毒の木の果実」という理論が裁判では使われている。
これは毒の木から生まれる実は当然毒だ。という考えで、「違法な捜査で得た自白は当然
証拠能力は無く、裁判からは除外しなければならない。」という理論だ。
刑法のような難しい事を調べなくとも、過去の冤罪事件を調べても分かると思うが、多くの
冤罪事件は「証拠の大半が自白である。」
松山事件でも当時19歳の赤間少年が自白し、一審二審共に「死刑」という判決を受けて
しまう。ところが「最高裁」で、検事が「赤間少年のアリバイであるメモ」を隠した事が証明
され、逆転無罪となった事件だ。
過去の冤罪事件という点からみても、刑法という点から見ても、自白は信用ならない証拠なの
だ。ところがTVはこのような事実は大きく報道しない。
最近の事件では富山事件だろう。これも冤罪が証明され、警察による証拠の捏造が発覚している。
こちらも犯人と思われていた人物は「自白」している。
TVはなぜこのような事は大きく取り上げないのかは分らないが、少なくともTVがまともに
報道していれば「自白してるんだから犯人だ。」という認識は少ないはずだ。
このような報道のしかたがいかに危険な物であるのか、また怖い事であるのかが分かる
だろう。
実験で「自白したから犯人だ。」と思った人は何人いるんだろうか?神戸事件をテキスト
として使ったが、これは神戸事件を語りたかったわけではない。いかに自分が知らない内に
じょじょに報道に侵されていくのか、その恐怖を知って貰いたいからだ。
252: 本当にあった怖い名無し:2007/12/18(火) 06:48:19 ID:EByt4oaXO
「リモコン」
ゴミ捨て場で多機能リモコンを拾った
家に帰ってスイッチを押したらテレビが1発でついた
ビデオも1発でついたんだ
そのリモコンには1つだけ何か分からない小さなボタンがあった
テレビに向かってそのボタンを押してみた
するとテレビの画面が切り替わり、夜の河原で白い着物を着た女が近づいてくる様子が映った
ぶつぶつ言いながら歩く女の顔がアップになった
まぶたが無く目がぱっくり開いてたんだ
ビックリして電源ボタンを押したけど切れないんだ
パニックになりながらコンセントを抜くと画面がやっと消えたんだよ
255: 本当にあった怖い名無し:2007/12/18(火) 12:06:02 ID:EByt4oaXO
「リモコン」2
1週間ぐらいして近所でお葬式があった
若い女の人が自殺したらしいとの噂
その女の人は地方局でアナウンサーをしてて子供番組の司会をしてたらしい
ある日、出演した子供から目がキモいと言われてノイローゼになった
自分のまぶたを切り裂いた後で首を吊って死んだそうだ
最後までテレビ局を恨みながらね
リモコンとその人が関係あるかどうか、俺には分からない
リモコンはゴミ捨て場に戻したよ、速攻でな
380:本当にあった怖い名無し:2007/10/18(木) 19:58:28 ID:AhNf2vjSO
[呪いの実体]
私は小学校を卒業して、私立の中学校に行くようになった。
私立といっても、金を払いさえすれば、いつもテストで赤点を取っていた私でも入れるような私立だった。
私の周りの親戚は皆頭が良くて、皆私立や名門学校に通っていた。
しかし私たち兄弟といったら皆絵に描いたような馬鹿で、親は親戚の集まりの時いつも嫌味を言われていた。
それに母がうんざりしたらしく、「お前、中学は私立に行きなさいよ」といわれた。お金は出すから、と言われたが、
もちろん私は嫌だった。仲の良い友達と同じ中学校に行きたかったのに…。
うちはそれほど金持ちというわけでもないのに、
なぜ無理して金を出してまで私立に言って見栄をはらなくちゃならないのか。
しかし反対は押し切れず、私はそのまま私立に入れられた。
周りはもちろん知らない奴しかいなくて、教師も皆感じ悪かった。
よく見て見れば、私以外の生徒もほとんど馬鹿そうな、金出して入った奴ばかりだった。
ガラの悪そうなのも何人かいて、私は本当にこんな学校来たくなかったと思った。
381: 本当にあった怖い名無し:2007/10/18(木) 19:59:33 ID:AhNf2vjSO
入学式の時、私のとなりに男子がいた。
しかし私はそれに気づかずに、その男子の足を踏んでしまった。
「いてぇっ!」と大げさに男子は声を出したんで、私は慌てて「ごめん」とあやまった。
しかし、私は元々声が小さいので、その男子には聞こえなかったらしく
「足踏んどいてあやまりもしねぇのかよ、ブス!」と言われた。
それからというもの、目を付けられてしまったらしく、毎日毎日、
私に嫌味を言ってくるようになった。「お前キモいよ」と私のところにわざわざ来て指差して言ったり、
私の机の上に置いてある物を床に落として踏んづけたり、
最初は我慢していたが次第に我慢できなくなり、私は放課後誰もいなくなった時そいつの教科書を破いたり、
上履きのヒモをぶち切ったり、陰湿な事をするようになっていた。
そしてある日、また、散々その男子にこびられた日にそいつの机を蹴り飛ばして倒した時のことだった。
引き出しから、その男子の写真が出てきた。カメラ目線で満面の笑みでピース。
私にはその姿が憎らしくて仕方無かった。しかし次の瞬間思いつく。
「呪いに、この写真を使ってやろう」そう思った。
382: 本当にあった怖い名無し:2007/10/18(木) 20:01:05 ID:AhNf2vjSO
前に一度、「あいつに呪いをかけてやろう」と思った事があった。
しかしパソコンで呪いの事について調べて見ると
「呪うのに必要なのはその呪いたい人間の体の一部か、その人間だけが映っている写真」と書いてあった。
体の一部は入手不可能だった。あいつは私が近づいただけで「キモい」だの「死ね」だの言ってくるんだから。
写真だって、入手する機会がない。呪い作戦は私の中で完璧にあきらめていたことだった。
でもこの写真があればできる…。
私は喜んでその写真を持ち帰って、調べたとうりに呪いを実行した。
別に本当にあいつに呪いが掛けられるわけでなくても、行えるだけで私の気分はすっきりしていた。
そして呪いをかけても何にも起こらず、一週間ほどたった。
だがある日のこと・・・
383: 本当にあった怖い名無し:2007/10/18(木) 20:02:44 ID:AhNf2vjSO
私が早めに登校するとあいつがいた。教室にはあいつ以外来ていなかった。
教室に入るなり目が合ってしまったので、私は心の中で「死ね」と思った。
すると私がそらすより先にあいつが目をそらした。
なぜだか、その日は嘘みたいに、そいつに悪口を一つも言われなかった。
そして次の日、あいつは学校に来てなかった。しかしクラスがあいつの話をしている。
「アイツ万引きしたんでしょ?親が泣いて店長に土下座したんだってw」そういう会話が耳に入った。
さらに次の日、そいつは普通に学校に登校してきた。
しかし教室に入ってきた途端、私の隣の席の男子が
「泥棒が来たぞ、皆自分の物隠せ!盗まれるぞ!」と大声で言い、
皆も笑いながら「隠せー」だのなんだの言って自分の荷物を手に取った。
それからというものそいつは散々クラスでいじめられるようになった。
384: 本当にあった怖い名無し:2007/10/18(木) 20:03:29 ID:AhNf2vjSO
机に死ねだのキモスだの赤いマジックで描いたり、上履きに砂とか画鋲入れたり、
授業中皆でよってたかって消しゴム投げつけたりと、典型的ないじめがそいつに起こった。
それを見ていて、今まで私は「いじめはよくない、いじめにあっている子がいたら助けたい」
という考えを持っていたのだが、私はそれを見て「面白い、もっとやれ、もっとやれ!」と思っていた。
呪いが効いたんだ、ざまぁみろ!あははははは…
それから何日も経ったが、そいつへのいじめは相変わらず続いていた。
一転して、今までまるで相手にされてなかった私には友達がたくさん出来ていた。
そんな時、わたしは例の男子に放課後呼び出された。
「何だよ」よびだしたそいつに、私はキツくいう。
「あやまるから…もうやめてくれよ」
ボソッとつぶやいた。
「はぁ?」
意味が分からず、そう聞き返した。
385: 本当にあった怖い名無し:2007/10/18(木) 20:04:54 ID:AhNf2vjSO
「俺が嫌味言ったりしたのはあやまるから、もうやめてくれ!」
そいつは泣きそうになってそう言った。
「何言ってんの、大体私が何したってんだよ」
私はこいつがいじめられている様子を楽しそうに傍観していただけで、実際には加担はしていない。
「お前だろ!?お前があの夜出てきてから、いじめられるようになった!」
そいつが言うに、夜寝ている時、金縛りにあったらしい。恐る恐る目を開けると、
私がのしかかっていて、二カッと不気味に笑っていたらしい。生霊?
呪いが効いたのでは無く、自分の生霊がこの事態を引き起こしたんだ。
それまで楽しんでいた私だったが、それを聞かされた途、自分で自分が怖くなった。
いじめは段々エスカレートしていった。
私は次第にそれを見て、前は楽しんでいたのに、今は怖くて見られなくなってしまった。
386: 本当にあった怖い名無し:2007/10/18(木) 20:08:46 ID:AhNf2vjSO
そしてついに事件が起きた。
そいつが自殺した。
修学旅行で、川に突き飛ばされたので、我慢の限界が来たと遺書につづっていた。
どうしよう、そう思う、 修学旅行の集合写真に写ったあいつの姿が、この世にいる最期の姿となった。すると…
「おおい!心霊写真だぜこれ!」男子が騒ぎ出した。
「どれどれ!?」「あの泥棒の肩のところ!」
私は急いでその写真を見た。確かに、自殺したあいつの肩に、爪をたてた手がしがみついていた。
「この幽霊に、地獄に引きずりこまれちゃったんじゃね!?」「やだ!怖い~!」
ごめん・・・
その幽霊、私かもしれない・・・・。
《糸冬》
この話は投稿された実話集からご紹介させて戴きました。
388: 本当にあった怖い名無し:2007/10/18(木) 22:59:50 ID:AhNf2vjSO
狂い始めた原因
個人的に洒落にならんかった話を紹介。
【1】
高校時代、クラスメイトの女の子が狂った。
授業中に突然奇声をあげたり、見えない何かに怯えたり、いきなり暴れ出したりって具合に。
原因はわからない。
胎児して躁鬱になったとか、薬に手を出したとかの話はあったけんだけど、どれも噂の域は越えてはいなかった。
と言うのも、狂った彼女はすぐに学校を辞めて家族と引っ越していったからね。
教師も詳しい説明なんかしてくれなかったし。
精神病院に入院した・してるって噂も聞いたけど、それも事実かどうか分からない。
彼女には特別仲の良い子って居なかった。って言っても嫌われてるって訳ではなかったんだけど。
入学直後から彼氏以外の人間は眼中ありません!
みたいな子だったから、女子同士の交流はあまりなかったんだよね。
(彼氏も同じ学校・学年で、休み時間はいつも二人でずっとベタベタしてたし)
仲良くなってもせいぜい学校生活の中のみのことであって、
放課後や休日に遊ぶ女は、少なくともうちの学校には居なかったんじゃないかな。
私のいたグループとの交流が、彼女にとって最大の女子との関わりだったと思う。
だからこその私の恐怖体験。
389: 本当にあった怖い名無し:2007/10/18(木) 23:02:02 ID:AhNf2vjSO
【2】
彼女が狂い始めた時、その子の彼氏が私たちのグループへ相談に来た。
彼女の手帳を持って。
彼からしたら、私たちが一番彼女と仲良く見えていたようだから相談相手に選んだんだろうけど
正直言うと、グループ内の誰も彼女の携帯番号やメアドレスも知らないような仲だったから困った・・・。
それでも彼は本気で彼女のことを心配してたし、
私たちも何か力になれるなら、手帳に狂った原因が書いてあるのなら、
その原因を取り除けば何とかなるのなら、ってことで皆で中を見てみた。そして絶句。
「まだ終わってないよ」
「あたしを捜してる」
「見つかれば殺される」
「隠れなくちゃ」
「〇〇くん(彼氏の名前)、愛してる、見捨てないで」
「死にたくない」
「どこに隠れても無駄」
「あたしは殺される」
「誰か助けて」
そんな言葉が、スケジュール欄アドレス欄メモ欄関係なく
びっしりと書き込まれていた。
《終》
391: 本当にあった怖い名無し:2007/10/19(金) 02:51:13 ID:vfXo2/wq0
回旋塔
私が通った小学校には、回旋塔という遊具がありました。
支柱の天辺から、鉄製の円盤が鎖で繋がれた円錐型をしており
円盤に掴まって回転速度を上げ、遠心力によって振り回されるという物です。
小学校入学時、他県から引っ越してきたばかりで慣れない環境に
戸惑っていた私に、最初に話しかけてきたのはMでした。
教室の窓から校庭を指差し、「回旋塔の横に片足の兵隊さんがいるよね」と。
戦後○十年経ち、見渡した校庭には兵隊などいる訳がないのですが、
「回旋塔」を知らなかった為、彼女が何処を見ているのか分からず
「うん」と返事をしてしまいたした。
自宅に戻ってから、同じ学校に転入した兄に「回旋塔」について
尋ね、兵隊などいない事も確認しましたが、一度肯定してしまった話でもあり、
Mもその話を二度と口にしなかった為、蒸し返す事なく、記憶の片隅に留めるままにしていました。
Mは2年生の途中で、別の学校へ転校していきました。
392: 本当にあった怖い名無し:2007/10/19(金) 02:54:57 ID:vfXo2/wq0
回旋塔は低学年は使用を禁止されていましたが、2年生にもなると
教師の目を盗んででも遊びたがる人気の高い遊具の一つでした。
一人が円盤の中に入り、支柱を軸にして円盤を引き寄せ、大きく
傾げて高速回転させる「円盤乗り」も禁止されていましたが、
危険が大きい程魅力的でもあり、時には円盤を握っていた指を離して
怪我をする事はあっても大事には至らなかったようです。
5年生の冬休み明け、回旋塔は鎖で固定され使用禁止になっていました。
担任の説明によると、冬休み中に同学年の男子数名が、回旋塔で円盤乗りをし、投げ出されて大怪我をしたと。
負傷したSは円盤の上に乗った状態で接続部に指を挟まれ、手指
のほとんどを切断、残った指もちぎれかけていたとの事でした。
後日担任から、噂に対する厳重注意がありました。
Sが事故を起こした時、回旋塔の上にもう一人顔面が焼け爛れた
兵隊が乗っていたという。
Sが学校に戻ってきたのは学年が変わってからでした。指は全て
縫合されたものの、自在に動くまでは戻らないようでした。
393: 本当にあった怖い名無し:2007/10/19(金) 12:20:58 ID:lh4mR2o4O
[まさかの展開]
それは私がまだ中学生の時でした。
当時美術部だった私は、写生会に行った時に顧問の
若い女の先生と話をしていたのです。
その頃は霊が見えなかった私は、他人の心霊体験に
興味津々で、そのときも私は先生に聞いたのです。
「先生は心霊体験したことないん?」と。
すると先生はいわゆる“みえる人”らしく、
少し考えてから、私に話をしてくれました。
もう6年前からですが、先生の家に一人の幽霊がいるのです。
初めてその霊に会った時は、さほど気にしなかったそうです。
普段から見えるので、「あ、いるな」程度。
中学生くらいの女の子で、ワンピースをはいていて、
廊下の奥の方でうつむいて立っていました。
同じ日に、座敷で座っているのと、
階段の踊り場のところで座ってじっと下を見ているのを目撃しました。
先生もさすがに何度も見るので多少怖くなり、
母親に容姿などを話してみたそうです。
すると、母は以外な顔をしてこう言いました。
394: 本当にあった怖い名無し:2007/10/19(金) 12:29:32 ID:lh4mR2o4O
「それ、この家を建てたときの設計士さんの娘さんだ。
設計中に事故で亡くなって、亡くなるちょうどちょっと前に 建ててる段階のこの家をみにきたから」
それから、少女の霊を時々先生は見るそうです。
その設計士さんに言おうと思ったらしいのですが、 なかなか連絡が取れないんだそうです。
私はその話を聞いて心臓が止まりそうになりました。
怖かったわけでもないんです、ただ直感で思いました。 その少女は6年前交通事故で亡くなった姉だと。
その連絡が取れない設計士は5年前に自殺した父だと。 私は何より姉が成仏していないことがショックでした。
早く迎えに行ってあげなければいけないと思いました。
先生に事情を説明して、私は翌日すぐに先生の家に行きました。
母親はついて行こうとしたのですが、どうしても 断れない仕事があり、私にすべてを託して見送りました。
家に着くと、先生が迎えてくれました。 先生がよく姉の霊をみるという座敷に通されました。
日があまり当たらなくて、薄暗い部屋でした。
こんな寂しいところに姉は一人でずっといたのかと思うと、気付かなかった自分にとても腹が立ちました。
先生は私を一人にしてくれました。 私は必死に姉に語りかけました。
「長い間一人ぼっちにしてごめんね、気がつかなくてごめんね。 もう迎えに来たよ。一人ぼっちじゃないよ。
さあ、私と帰ろう。家へ帰ろう」 途中から私は泣いていました。
姉は私をどう思っているのだろうか? 優しかった姉に何とひどい仕打ちをしてしまったのかと。
しばらく泣いていると、誰かが私の肩を優しくたたきました。
振り返ると、全く知らない恐ろしい顔をした少女が立っていました。
少女はニンマリ笑ってつぶやきました。
「‥‥つれてってくれるの?」
未だ少女が私の後ろにいることより、
本当の姉が成仏したかどうかが心配です。
《糸冬》
400: 本当にあった怖い名無し:2007/10/19(金) 18:13:22 ID:lh4mR2o4O
マラソン男
私の住んでいる所はベットタウンといわれている
人口密集地帯なのですが、早朝マラソンをしている人をよく見かけます。
2階のベランダからその走る姿をコーヒーを飲みながら眺めていると一日が始まるという感じがしていました。
毎朝だいたい同じ顔ぶれなので、暮らしていくうちに顔を覚えていきましたが、
怖い体験はその決まった時間にマラソンをしている一人の男性についての話です。
最初、決まった時間に走る彼を見て、
「毎朝エライなぁ」
と感心していたのですが、何回か彼を見かけているうち、私はその彼のおかしな部分に気づきました。
汗をかかない。呼吸をしてない。足音がしない。この3つでした。
ベランダから少し距離もあるので勘違いかと思ったのですが、
他のランナーと比べることができるのでおかしいことは確かでした。
もしかして幽霊かとも思いましたが、見かけはマラソンをしている
丸刈りで健康そうな青年だったので恐怖より不思議な感じでした。
きっと、彼は走り方を研究して、そうなっているのだとも考えていました。
でも、私は気になってしかたがなくなり、近くにいって確かめようと思いました。
彼の走る決まった時間を見計らって、ゴミ捨てをするフリをして、待ち伏せしたんです。
401: 本当にあった怖い名無し:2007/10/19(金) 18:13:58 ID:lh4mR2o4O
やはり定刻に彼が向こうから走ってくるのが見えました。
かなりドキドキしました。でも、私の勘違いだろうと楽観的な部分もありました。
だんだんと近づいてきたときに、彼の両手首がキラキラと光っているのがわかりました。
なんだろう?と最初思いましたが、それよりも3つの気になることがあったので気にしませんでした。
目を合わしたくなかった私は、30mくらいに彼が近づいてきたとき、
ゴミ集積所を片付けるフリをして背中を向けました。
音だけである程度確かめられると思ったからです。それにやはり怖かったし…
通り過ぎるだろうと思ったタイミングに何の気配も音をしなかったので、
正直パニック状態に陥りました。冷や汗が出て膝が震えました。
彼の通り過ぎた後の背中も見ることができないくらいでした。
しばらくその場で時間を置き、気持ちを落ち着かせ、ゆっくり辺りを見回しました。
彼はすでに走り去った後で誰もいませんでした。
何が起こったか整理がつかず、しばらくその場でボーとしてしまいました。
家に帰ろうとしたとき、さっきの彼と同じ方向から走ってくるおじさんがいました。
額から汗が光り、胸を上下させて苦しそうに走っているのが見えて、少しホッとしました。
横を通り過ぎるとき、私は軽く会釈をしました。
会釈して顔を下げた瞬間、そのおじさんの両足首にキラキラと透明の糸が巻かれているのが見えたのです。
彼の手首に見えたキラキラと光ったものがフラッシュバックし、
ドキッとして、反射的に走り去ったおじさんを見るために振り返りました。
首、両手首にも同じ透明の糸が見えていました。
そして、何よりの恐怖は、そのおじさんの走る先、遠く路地のつき当たりで、
体を奇妙にクネクネと曲げ、その糸をたぐりよせる仕草をする彼の姿が見えてしまったことでした。
それ以来、彼もそのおじさんもどうしたのかわかりません。
朝はカーテンを開けない生活を続けています。
《糸冬》
411: 本当にあった怖い名無し:2007/10/20(土) 11:42:35 ID:7JlUpLSyO
山岳部員
皆さんおはようございます。
ありきたりの話でも再び読んでみるとドキドキゾクゾクする話ってありますよね?
これからレスする話は私自身がそう感じたものをご紹介します。
透は山岳部所属。
友人3人と山登りに来たが、仲間たちとはぐれてしまう。
最悪なことに天気は崩れ、やがて暴風雨となった。
透は奇跡的に仲間と再会するが、下山は無理なので、途中で見つけた粗末な山小屋に避難することにした。
山小屋は12畳くらいの広さだ。
真正面にトイレのドアがあり、入り口のドアの脇に大きなガラス窓がはまっている。
部屋の真ん中にぶら下がっている大きな裸電球のほか、部屋には何もない。
やがて夜になったが、嵐はますますひどくなっているようで、とても外には出られない。
どうやらここで一晩を過ごすしかないようだ。
透の服はびしょ濡れだった。
小屋はすきま風がひどく、ひゅうひゅうと冷たい風が流れてくる。
夜が完全にふけると恐ろしいほど気温が下がった。
このまま寝たら風邪をひくだろう。
肺炎を誘発したり、最悪死んでしまうかもしれない。
透はガタガタ震えながら、必死で眠るまいと努力する。
412: 本当にあった怖い名無し:2007/10/20(土) 11:43:39 ID:7JlUpLSyO
幸一がある提案をする。
部屋の四隅に一人ずつが寝る。
一人が右隣りの隅へ歩いていき、そこに寝ている者を起こす。
起こされた者はまた右隣りの者を起こしにいく。
そうすると必ず誰かが目を覚ましていることになるのだ。
電気が消された。
だがもともと透はひどく怖がりなので、疲れているのに眠れない。
余計なことを考えているうち誰かに身体を揺らされた。
左隣の弘明だろう。透は大輔を起こしにいく。
それを二度ほど繰り返してから、透はある事実に気づいて絶叫する。
このローテーションは5人いないと無理だ。部屋の四隅に一人づついる。
一人目が二人目の場所へ移動し、二人目が三人目の場所へ移動し、三人目が四人目の場所へ移動する。
四人目が一人目の場所へ行ったときには、一人目は二人目の場所へずれているから、そこは空白でなければならない筈だ。
透は幽霊がいる!幽霊がいる!と言って大騒ぎを始める。
ところが、仲間は落ち着いたものだった。幽霊なんかはいないと相手にしようとしない。
そのうちに寒さのせいだろう「トイレに行きたい」と幸一が言うと、その言葉で尿意をもよおされたか、三人がドアをあけ、互いに譲り合いながら用を足す。
413: 本当にあった怖い名無し:2007/10/20(土) 11:44:31 ID:7JlUpLSyO
透はひとり離れて部屋の隅で考えを巡らせる。
自分を起こしたのは弘明だったのだろうか?あるいは、彼が起こしたのは本当に大輔か?
肉の感触はあった。だが幽霊はいなくてはならない。
そう考えるうち、透は、このうちの誰かが幽霊なのではないか・・・と思い始める。
実はもう死んでいて・・・。透は身を震わせる。
そういえば自分は仲間とはぐれていたのだ。ばらばらになった四人を探し出したのは大輔だ。
だがあの嵐の中、そんなことが起こりうるだろうか?
四人が再び合流するなどという可能性は・・ ・。三人ならまだしも。
四人は電球をつけて、車座になって座る。黄色い明かりが四人の顔を照らし出す。
しばらくの沈黙を破って幸一が口を開く。
「この中に・・・死んだ人間がいるな?」
弘明が大笑いを始める。
馬鹿げた話だと一蹴して相手にしようとしない。
だが幸一は平然として、そう言うのはお前が死人だからだろう、と言う。
弘明が腹を立てる。
温厚な大輔がまあまあと二人をなだめる。
嵐の中、自分が見つけたのは、間違いなく生きている三人だったと断言する。
透がはっと顔を上げる。
三人を見つけたのは必ず大輔だった・・・あの状況で?
そんなことが普通の人間にできるだろうか。
可能だったのは、大輔がもう死んでいるからではないのか・・・?
414: ◆dvKg.xcuQc :2007/10/20(土) 11:47:11 ID:7JlUpLSyO
そう考え出すと、誰もが怪しい。
冷笑的な弘明は怪しい。
変に落ち着いている幸一も怪しい。
大輔も怪しい。透は言う。
何とか幽霊であることを――あるいは、ないことを――証明する手段はないものかと。
幽霊は手が冷たい筈だ、と大輔が言う。幸一は鼻で笑う。
全員の手足が冷え切っているさ、と。
お互いに触りあったがみな氷のように冷たい。
顔色を見ようにも、黄色い光の下だし、だいいち光がもっと強くても、全員の顔色は決まって青白いだろう。
肉の感触は当てにならない。
いま握った手は明らかに弾力があったし、それはさっきゆり起こしたとき、あるいはゆり起こされたときに明白な筈だった。
それ以外に証明の方法は?大輔がぼそりと言う。
「そう言えば、死んだ人間は、鏡に写らないっていうよね?」
それを聞いて弘明がけたけた笑う。幸一が彼をにらみつける。
「たしか、トイレに小さな鏡があったな」
と幸一。
「いいぜ俺は。写るかどうか確かめても」
苛立った口調で弘明が言う。
「だいたい、お前らはみんな怪しいんだ。俺は、俺が生身の人間だってことを知ってる。俺は幽霊じゃない。確かなのはそれだけだ」
415: 本当にあった怖い名無し:2007/10/20(土) 11:48:46 ID:7JlUpLSyO
幸一が鼻で笑う。
「どうだか」
二人がつかみあいの喧嘩を始める。
仲介に入った透を、弘明が弾き飛ばす。
「大体な!お前が一番怪しいんだよ!」
透はぞっとする。三人の視線が、いっせいに透の身に注がれる。
「そうだ」
幸一が落ち着いた声で言う。
「一番怪しいのは透だ」
「何で?」
声が震える。
「何でそんなことを?」
「さっきみんながトイレに行った・・・遅れて一人で入ったのはお前だ」
「それが・・・?」
唾を飲み込む。
416: 本当にあった怖い名無し:2007/10/20(土) 11:49:35 ID:7JlUpLSyO
「お前は誰とも一緒に入ろうとしなかった。何故だ・・・?トイレには鏡があるからだ。お前は、お前の姿が鏡に写らないことを、他の誰にも知られたくなかったんだ」
「そんな馬鹿な!」
透は笑おうとしたが、うまくいかなかった。
「じゃあ何で、一緒に行かなかった?」
「・・・狭いし、考えごとを・・・」
「怖くなかったのか?俺だって怖かったのに」
と弘明。
「そうだ・・・人一倍怖がりの君がね」
と大輔。
三人の目が、透に注がれていた。
嘘だ、と透は思った。
自分は生きてる・・・
それは自分が知っている。・・・だが本当か・・・?
本当に自分は生きているのだろうか・・・?
417: 本当にあった怖い名無し:2007/10/20(土) 11:50:27 ID:7JlUpLSyO
仲間とはぐれたときのことを考えた。
大輔が見つけてくれるまで自分は何をしていたのか?覚えがない。
自分は死ぬのだ、と絶望にかられなかったか?
その時、本当に死んでいたのではないか?
自分では気づかないだけで・・・
崖から落ちるか、あるいは雷に打たれて、死んでいるのではないか?
この手の冷たさは、気温のせいか?
ずっと肌寒いのは何故だ?
お前は自分が生きていると、本当に言い切れるのか・・・?
どーんと雷がなり、後ろの窓ガラスがびりびりと震えた。
三人の凍るような視線に耐えられず、透は振り返った。
電球の明かりを反射して、窓ガラスは部屋全体を写し出していた。
鏡のように。そして透は絶叫した。
三人の目線の意味に気づいたから。
凍るような視線・・・
ガラスに写っていたのは、透だけだった。。。。
《糸冬》
418: 本当にあった怖い名無し:2007/10/20(土) 12:01:37 ID:6/sTHbTb0
これは怖い
427: ◆dvKg.xcuQc :2007/10/20(土) 19:02:22 ID:7JlUpLSyO
【裏バイト】
人体実験・・・いや、投薬ボランティアは3泊4日で7万5000円。
1週間で14、5万円ぐらいでした。
マグロ漁船は1年間で300~350万円。
昔は倍ぐらいもらえたそうですが、今は不況と漁獲量の減少で給料も下がったそうです。
少し前の「東スポ」で読んだのですが、最近は経験のある上に賃金の安い外国人労働者を使うケースも多いと書いてありました。
他に「都市伝説」系らしきものとしては、山の遭難での捜索費。
民間の捜索隊に協力を仰ぐと、夏場は1人当たりの日当3万円。冬場は5万円。
その他に食事代などの雑費、保険料までかかるとの事。
ヘリコプターを使うとチャーター料が1時間(1日じゃないよ)70万円だって!!
更に翌日も続けるとなると、ヘリの待機費が1泊37万円。
長野で起きたケースでは、3日目で民間の捜索隊30名~50名。
ヘリも2台飛ばしての大捜索で、捜索費合計は1787万円!!
それに対し、海難事故の場合は全て無料。
基本的に海の上での捜索は海上保安庁の管轄で、公的機関なため無料。
地元の漁業組合も無料で捜索の手伝いをする事が暗黙の了解となっているので、こちらへの負担もないそうです。
ググればググるほど色々と出てくるものですね。
《終わり》
503: 本当にあった怖い名無し:2007/10/26(金) 18:51:24 ID:pah0DW8CO
コインロッカー
199X年都内某所にて、ある女が赤ちゃんを産んだものの育てられず、駅のコインロッカーに遺棄して死なせてしまうという痛ましい事件が発生した。
警察の懸命の捜査も虚しく、遺棄した人物は特定できず、その女は平穏な生活へ戻っていった...
それから数年後、その女はごく平凡なサラリーマンと結婚し、幸せな家庭を築いていた。
そして、結婚2年目のその身体には、新たなる生命が宿っていた。
その女にとっては、2度目の妊娠であった。
妊娠してみて、その女は初めて、以前捨てた子供のことに思いをはせた。
「これから産もうとする子と比べ、なんて可哀相なことをしたのだろう」
女は自責の念に駆られ、人知れず涙した。
そしてその女は「せめて花だけでも添えて供養したい」と思い、花を持参して赤ちゃんを捨てたコインロッカーの所へ向かったのであった。
504: 本当にあった怖い名無し:2007/10/26(金) 18:52:08 ID:pah0DW8CO
あの日以来、決して足を向けることのなかったその駅は、数年の歳月を経て、その雰囲気は大きく変わっていた。
そのため、女は例のコインロッカーの場所がわからず、途方に暮れるのであった。
交番や駅員、あるいは町行く人々に聞けばよいのだが「後ろめたい事をしている」という気持ちのせいか、それもできず、いたずらに時間だけが過ぎていった。
身重の身体がきつくなってきた。その時
「コインロッカーを捜してるの?」
と、突然背後から声がした。
振り向くと、そこには8歳ぐらいの色白の男の子がたっていた。
女が「うん、そうなんだけど、場所がわからなくて...」と言うと、男の子は
「僕、知ってるよ!こっちだよこっち」
と言って、女の手を取り迷路のような構内を走り始めた。
心身ともに疲れきっていた女は、その子供に引かれるまま、その後を着いていった。
そして、女はあのコインロッカーの前に辿り着いた。
そう、そこは確かにあの時のコインロッカーだった...
505: 本当にあった怖い名無し:2007/10/26(金) 18:52:47 ID:pah0DW8CO
女は、安堵感から「フー」と一息ついた後、男の子に「ありがとう」と礼を言った。
男の子は、ニコリともせず、ジーッっと女の顔を見ていた。
その時になって初めて女は、いくつかの不審点に気がついた。
この男の子は、どうして1人なのだろう?
なんで、こんな迷路のような駅の構内を熟知しているのだろう?
そして、どうしてこの子は私がコインロッカーを捜していることがわかったのだろう?
女は、恐る恐るその子に聞いてみた。
「僕、1人みたいだけど、ママとかは一緒じゃないの?」
すると男の子は、ようやく女から視線を外してうつむき、小さな声で、
「ママは...ママは... ママは...」
と呪文のように唱えた後、再び女の方を向き、
「ママはお前だぁ~」
と叫んだのであった。
そして、翌日、無理矢理ロッカーに詰め込まれた女の死体が発見された。
そのロッカーの前には、女を供養するかのように「花」が添えられていた。
その花が、女自身が持参したものであることは、誰も知らない...
《糸冬》
520: 本当にあった怖い名無し:2007/10/28(日) 00:27:14 ID:Zpdqvt9OO
タクシー運転手
あるタクシー運転手がお客さんを乗せた時の話
あるタクシー運転手が○○○(地名)を通りかかると、3人の若い女の子達が手をあげて立っていた。
「お客さんだ」
とすぐに車を寄せ、女の子達を乗せたそうです。
どちらまでと聞くと、女の子の内の一人がお腹が痛いと言っているので、近くの病院まで連れっていって欲しいとの事。
見ると、痛がっている女の子はかなり顔色が悪いく、苦しそうである。
運転手は「それは大変だ」と、とりあえずここから近くにある県内でも有名なT病院に向かう事にした。
病院につくと、女の子達は、
「私はこの子(腹痛で苦しんでいる女の子)の側に付き添っていたいので、すみませんが、病院の人を呼びに行ってもらいませんか?」
と運転手にお願いしたそうです。
運転手は引き受け、タクシーを降りて病院の受け付けに向かいました。
そこで看護婦さんに事情を話し、タクシーの中にいる子の様子を見てほしい事を伝えました。
看護婦さんは承諾し、運転手さんを受け付けに残し駐車場へ。
……しばらくして看護婦さんは青ざめた顔で戻ってきました。
521: 本当にあった怖い名無し:2007/10/28(日) 00:28:06 ID:Zpdqvt9OO
「あなたは何故こんな事をするのですか!」
看護婦さんは言いました。
運転手さんにはその言葉の意味が分かりません。
「何故こんな事をするのですか!」
再び看護婦さんは言いました。
「どうしてあなたは車に死体を乗せているのですか!!」
看護婦さんが言うには、2、3日前この付近でドライブ中の女子大生が乗った車が事故を起こし、この病院に運び込まれたのだけれど、全員亡くなってしまったそうです。
そしてその遺体は今霊安室に置かれているのだそうです。
が、タクシーの運転手さんが車に乗せているのはまぎれもなくその子達の遺体。
「あなたはうちの病院から死体を運んでどうするつもりですか!」
看護婦さんに問いただされても、運転手が乗せた時は彼女達は生きているようにしか見えなかったそうです。
ちなみに事故があった場所は運転手が女の子を拾った場所であるのは言う間でもありません。
……一体、彼女達は何がしたかったのでしょうか?
《糸冬》
522: 本当にあった怖い名無し:2007/10/28(日) 00:29:31 ID:Zpdqvt9OO
稲荷さん
稲荷さんに纏わる話
10年程前父の田舎へ行きました。N県の山中です。
従兄弟達と夜はお約束で怖い話になりました。
そろそろネタも尽きてきた従兄弟のお兄ちゃんに、私がもっともっととせがむと、実はお隣の奥さんの話なんだけど・・・と話そうとしました。
そのとたんその従兄弟の妹が、
「お兄ちゃん、その話やめな!!」
とどなるのです。
こうなったら聞かないわけには行きません。
しぶしぶ話してくれた内容はこうでした。
この家の近くの山の中に、忘れられたようになぜか、お地蔵さんのようにお稲荷さん一匹ありました。
そのお稲荷さんに一番近くに家のあった隣の家の奥さんが、
ヒマを見ては掃除をしたり、こまめに世話をしていたそうです。
そのうち情が移ったのか、「一匹ではかわいそうだ」といいだし、
ふもとの町の大きな稲荷神社に引き取ってもらうことになりました。
523: 本当にあった怖い名無し:2007/10/28(日) 00:30:27 ID:Zpdqvt9OO
ところが同じ狐にもいろいろ階級があるらしく、そのお稲荷さんはふもとの
稲荷神社より階級が低いからという理由でもとあった場所に戻されてきました。
それを奥さんは「かわいそうだ、寂しいだろうに」と不憫がってよりいっそうお世話をしました。
そのあたりからです、奥さんがおかしくなり始めたのは。
油揚げを尋常じゃないほど買い込んだり、一日中そこに入り浸ったりしてました。
さすがにおかしいと思ったご主人が病院に連れて行ったんですが異常ナシで、
その帰りに奥さんはふらりといなくなり、翌日山の中の景色のいい所でぼんやり座っているのが見つかりました。
わけのわからないことをぶつぶついいながら。
で、今度はお坊さんを呼ぶことにしました。そう奥さんに伝えると、奥さんはそのまま又いなくなりました。
今度は近所のみなで探しても、警察に言っても見つかりませんでした。
ご主人はわらをもつかむ思いで霊媒師の人に相談した所・・・
524: 本当にあった怖い名無し:2007/10/28(日) 00:31:09 ID:Zpdqvt9OO
「奥さんは家の半径5キロ以内にいます。でも何かピョンピョン飛ぶものに連れて行かれています。おそらく動物ではないかと」
と言われたそうです。
霊媒師の人にはお稲荷さんのことを言っていなかったのに。
最近ではご主人のほうも少しおかしくなってきて、お稲荷さんの世話をしだしたそうです。
うちのおばあちゃんが声をかけても、
「うちのヤツは狐さんが守ってくれているから」
と、遠い目で言ったそうです。
その後どうなったかは知りませんが、お坊さんの着ている袈裟は狐や狸よけの意味もあるそうですね。
後むやみやたらにお稲荷さんを拝むとついてくるというそうです。
《糸冬》
548: 本当にあった怖い名無し:2007/10/28(日) 13:58:30 ID:Zpdqvt9OO
フリーライターと夜警人
あるフリーライターが、「幽霊が出る」という噂のある廃工場で泊まり込みの取材をしたときのこと。
現場に着くと夜になっていて、「いかにも」という雰囲気の工場なのだが、門には初老の夜警さんがいた。
廃工場なのに夜警がいる・・・これは本当に何かあるな、と思ったそうです。
「ここで泊まり込みの取材をしたいのですが」
「泊まりで取材?何いってるんだ、君。この中では人が死んでるんだぞ。そんな馬鹿なことはやめなさい」
「いえ、私も仕事でどうしても取材したいのですが・・・」
「仕事というが、中に入れないのが私の仕事なんだ。あきらめて帰りなさい」
「いえ、どうか・・・」
「どういわれてもダメです。中に入ればたたりにあうぞっ!」
祟り、と聞いたときフリーライターは背筋がぞ~っとした。
しかし彼もプロ。帰るふりをして夜警さんの死角になるところから塀をよじ登って中に入った。
工場内の倉庫のようなところに入り込んだ。その倉庫内は不思議な雰囲気に満ちていた。
まず、工場内の倉庫なのになぜか壁に絵が飾ってある。どうも人物画らしいが暗くてよくわからない。
夜が明けたら確認しよう、ということにしてしばらく座っていると、足音がする。
さっきの夜警さんの巡回だな、と思った彼は倉庫内に置かれていたデスクの陰に隠れた。
夜警さんは怪しいと思ったのか、倉庫の回りを何周もしていたがやがて別の場所に移ったようだった。
ほっとしてデスクの陰から出てくると一瞬頭上にひらひら動くものが見える。
「っっっっっっ!!!!!」
549: 本当にあった怖い名無し:2007/10/28(日) 14:00:36 ID:Zpdqvt9OO
遂に出たかと思ったが、それは倉庫の梁からさがるロープだった。
すっかり気が抜けてしまった彼はそのまま座り込み、
持ち込んだ酒を飲みつつ「取材」を続けたが結局朝まで何も出なかった。
すっかり明るくなったので例の絵を確認にいったが、下の方にプレートがかかっていた。
「株式会社XXXXX 第4代社長 XXXXXXX」
これも関係がないらしい。
結構怖かったのに何の収穫も無しで、引き上げようとしたが、
夜警さんが昨夜「中で人が死んだ」と言っていたのを思い出して、
せめて警備員さんにその辺の事情でも聞いておこうと、
入ったときと同じコースでいったん外に出てから門の警備員さんのいるところまで行った。
「すいません、雑誌XXXのものですが、中で人が死んで幽霊がでるという話を聞いたものですから、取材させてください」
「ああ、そんな取材ですか・・・。いいでしょう。あれは私の同僚でした」
「家族を愛し、責任感の強いやつでねえ。ある日、初孫が生まれたって日に、30分だけ持ち場を離れて病院まで行って生まれたばかりの孫の顔を見てきちまったんだ」
「で、運の悪いことにその30分に工場が窃盗にあってねえ。高価なレアメタルとか何とかってやつ、ごっそり持って行ちまったのさ。会社は結局工場に勤めてる労働者の首切りをして生き残りを計ったのだが、解雇されたやつが一家心中してねえ」
「その私の同僚ってやつがすごく気に病んで、とうとう首をつって死んじまったのさ。ここからは見えないんだけど向こう側にある倉庫の梁にロープをかけて・・・」
「ところであんた、この話はどこで聞いたの」
「・・・夜警の方に」
「えっ?ここには夜警なんていないけど・・・?」
《糸冬》
620: 本当にあった怖い名無し:2007/11/10(土) 20:57:22 ID:HcydB7GSO
自殺で有名な崖
今年の秋、友達数人と海に出かけた後に、飛び込み自殺で有名な崖に寄る事にしました。
車を走らせ20分程度…道路がなくなり、林道をさらに進みました。
するとそれらしき崖が見えてきたので、車を止め、崖の下を見に行くことにしました。
その崖は林道からすぐですが、木々に囲まれて見えない場所にあり、
崖の突出した部分の柵が一部崩壊し、正に飛び込む為のような作りになっています。
一緒に行った霊感のある友達が「まずいよ…ここ…」と言いましたが、
せっかく来たのだから…と崖の柵辺りまで近寄りました。
友達の一人が崖の先端に立ち、飛び込む真似をしようとしました…
すると、その友達の表情が急変し、意識がないような顔でフラフラし始めました。
少しでも動いたらスグ後ろは崖です。僕達は慌てて駆け寄り、友達を押さえ込みました。
友達を抱え車に戻って呼びかけると、しばらくして意識が戻り、さっきの事を話始めました。
「崖の先端に立ったら、急に崖の下から人が何人も出てきて、
俺の足や腰に掴まったと思ったら意識がなくなったんだ。」
怖くなった僕達は、すぐにそこから引き返す事にしました。
621: 本当にあった怖い名無し:2007/11/10(土) 20:58:27 ID:HcydB7GSO
しかし、車のエンジンがうまくかかりません。
何度も、何度もキーを回し、ようやくエンジンがかかってUターンして戻ろうとした時です。
霊感のある友達が「やめろ!!バックで下がれ!!」と叫び出しました。
一同不思議に思ったのですが、その友達の緊迫した表情と怒鳴るような大声に、
言う通りにバックで林道を戻りました。
舗装された道路に出たところでUターンし、その場から逃げるように車を走らせました…
すると、ある程度崖から離れた辺りで霊感のある友達がこう言い出しました…
「さっき、車の周りに何人もの霊がいて、車を後ろから押してたんだよ…
あのままUターンする為に少しでも前に進んだら、押されて崖に落ちてたかもしれない…」
僕達は瞬時に凍りつくような寒気に襲われ、そのまま無言で暫く車を走らせました。
少し落ち着いてきた頃、ガソリンスタンドに入り車を降りて驚きました。
さっきまで汚れもなかったのに、車のドアなどアチコチに、赤黒くドロのような物が沢山ついていたんです…
車の後ろに回った友達が「うあぁ~」と叫びました。
ビックリして後方に向かうと赤黒いドロで手形の跡が沢山ついていました…
そう、後ろから車を押したような位置に…
【終わり】
623: 本当にあった怖い名無し:2007/11/10(土) 21:17:03 ID:HcydB7GSO
廃虚写真
もう一つお話を…
これは、1年前のお話です…
当時、私は17歳で、面白半分に心霊スポットとして有名な、廃墟になったN病院に行きました。
建物内に入り、いろいろ探索しているうちに、何もおこらずドキドキしていた鼓動が、次第におさまってきました。
一緒にいた友達のSちゃんが、「ねぇねぇ。どうせ幽霊が出ないなら、記念写真とろうよ。もしかしたら、幽霊出るかもしんないし」と提案し、私達も賛成しました。
いかにもというような位置で写真を撮り、その日は何もなくそのまま帰りました。
それから数日後…Sちゃんが突然心臓発作で亡くなりました。
お葬式の後に、数人の友達と一緒に心霊スポットで撮影した写真を現像しに行きました。
写真を受け取り、現像した写真を見た瞬間、その場にいた全員の顔が真っ青になりました。
なぜなら、現像した中の1枚の写真に、Sちゃんの後ろに心臓を持った看護師が写っていたのです。
怖くなった私達は、恐怖を振るい払うかのように、その写真をすぐ捨てました…
【終わり】
転載元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1196769647
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1189527699
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1189527699