【ガルパン】劇場版 両津&パンツァー【こち亀】
- 2016年12月16日 23:40
- SS、ガールズ&パンツァー
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公式コラボSS『VSこち亀』の『両津&パンツァー』の続編と言う位置づけですが、
『両津&パンツァー』を読んでいなくても、両津とみほ達が既に知り合い程度と思っていただければ大丈夫です。
・こち亀側は、アニメと原作漫画の設定が混在しています。
・両津以外にも、ガルパンのキャラとこち亀のキャラが知り合いだったりすると言う様な独自設定があります。
・基本的にはギャグですが、こち亀の人情回の様な話になります。
・作者はSS速報への書き込みは初めてです。
至らぬ点等はどんどん指摘して下さい。
(派出所前に停まる白バイ)本田「両津の旦那~っ!!(バイクを降りる)大変なんですよ~っ!!」
両津「何だ、本田。騒々しい」(パンターA型のプラモを作りながら)
本田「コレ! 見て下さいよぉっ!!」(新聞を両津に差し出す)
両津「茨城新聞? え~と、何々………大洗女子学園、廃校………って、何ぃっ!?」
麗子「ええっ!?」
中川「大洗女子学園って………確か先輩がこの前、戦車道で対決した子達の学校ですよね」
寺井「確か、今年の全国大会の優勝校の筈じゃ?」
中川「どう言う事ですか?」
本田「ネットで見たんですけど、元々大洗女子学園には廃校の話が来ていたそうなんです。ここ数年、目立った実績が無いとかで………」
麗子「じゃあ、戦車道の全国大会に出場したのって、実績を挙げて学校を廃校にしない為にだったのね」
寺井「でも、それだったら優勝したから廃校は無くなったんじゃ………」
中川「ええっ!?」
寺井「そんな! あんまりだよ!!」
麗子「そうよ! 大洗の子達は学校を廃校にしたくなくて必死に戦った筈よ! なのに………酷過ぎるわ!」
両津「!!」(新聞を握り潰す)
本田「ええっ!? 行くって、何処にですかっ!?」
両津「決まってんだろっ! 文科省だっ!!」
本田「えええっ!?」
中川「先輩! 落ち着いて下さいっ! 冷静に………」(両津を止めようとする)
中川「ええっ!? ぼ、僕もですかっ!?」
両津「当然だ! お前の力が必要なんだっ!!」(中川を脇に抱える様に捕まえて本田の白バイに向かう)
中川「ちょっ!? せ、先輩っ!!」
両津「何やってる、本田! 急げっ!!」(中川を脇に抱えたまま白バイに跨る)
中川「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁ…………」(ドップラー効果)
寺井「りょ、両さん!………行っちゃった」
麗子「圭ちゃんまで連れてって、如何する積りかしら?」
旧上岡小学校校舎にて………
杏「じゃあ、行って来る」
柚子「会長。ホントに大丈夫なんですか?」
杏「あの役人が交渉に応じるとは思えない………けど、このまま泣き寝入りだなんて出来やしないよ。やれる事はやらないとね」
柚子「会長………」
柚子「ハイ………それにしても、桃ちゃんったら、こんな時に何処へ………」
桃「かかかかかかかかか、会長~~~~~~っ!!」(大慌てで走って来る)
杏「河嶋?」
柚子「桃ちゃん」
柚子「桃ちゃん、落ち着いて! 息が切れてるのに喋ろうとしないで」
杏「かーしま。取り敢えず深呼吸しろ」
桃「は、ハイ!………スーッ………ハーッ………スーッ………ハーッ………申し訳ありません。取り乱しました」
桃「ああ、そうでした! ががががが、学園艦がぁっ!!」
柚子「桃ちゃん! 落ち着いて!!」
杏「学園艦? 学園艦が如何したのさ? 昨日取り上げられたばっかりだろ?」
桃「その取り上げられた筈の学園艦が港に戻って来てるんですっ!!」
杏「!?」
柚子「ええええええっ!?」
沙織「ホントだ! 私達の学園艦だっ!!」
あや「桃ちゃん先輩の言った通りだ!」
優希「てっきり、遂に桃ちゃん先輩がおかしくなったと思ったのに~」
桃「お前等ぁ~っ! 桃ちゃんと呼ぶなーっ!!」
柚子「一体如何して………」
中川「大洗女子学園の方ですか?」
華「沙織さん、落ち着いて下さい」
杏「アンタは?」
中川「僕は中川と言います。先日は先輩がご迷惑をお掛けしました」
柚子「先輩?」
みほ「ひょっとして………」
優花里「! おじさんっ!!」
麻子「あの時の警官………」
沙織「如何して此処に?」
両津「ふふふ………ようこそ! 『私立』大洗女子学園へっ!!」
華「『私立』?………」
中川「ハイ、大洗女子学園艦と関係する全ての権利は、僕が買い取らせていただきました。だから、大洗女子学園は県立から私立になります」
全員「…………」
全員「!? えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~~~~~っ!?」
柚子「学園艦と、全ての権利を?………」
中川「ハイ」(ニッコリ)
両津「中川に掛かれば、これぐらい軽いもんだ」
沙織「!? ちょっ、ちょっと待って! 中川って、ひょっとしてあの中川財閥の!?」
優花里「ええっ!? 中川財閥と言えば、世界でもトップクラスの大企業じゃないですか!?」
華「意外な繋がりです………」
柚子「一体幾ら掛かったんですか?」
中川「気にしないで下さい。ほんの10兆円程度ですから」(ニッコリ)
柚子「!? 10兆円っ!?」
桃「………(バターン)」
あや「桃ちゃん先輩が気絶したーっ!?」
両津「何、お前達には色々と楽しませてもらったからな。その礼だ。それに、わしを倒した連中の学校が無くなると言うのも面白くなかったんでな」
みほ「両津さん………ありがとうございます」
全員「「「「「「「「「「ありがとうございます!!」」」」」」」」」」(両津に向かって頭を下げる)
両津「ハハハ! 良いって事よっ!!」
両津「ガクッ!?………お前なぁっ! わしが話を出さなけりゃあ………」
杏「でも………本当にありがとう」(涙)
両津「!!」
杏「あ、アレー? 何かなぁ………今日はヤケに潮風が目に沁みるなぁ………」
杏「!(涙を払い)それなら任せてよ! 腕によりをかけて作らせてもらうよ!」
両津「何? お前が作るのか?」
杏「あ~、見た目で判断しないで欲しいなぁ~。コレでも料理は得意なんだよ」
両津「ならばわしも得意の寿司を振る舞ってやるぞっ!!」
柚子「! ハイ! ホラ、桃ちゃん。起きて」
沙織「中川さんも参加しますよね! って言うか、是非参加して下さいっ!!」
中川「ハイ、そうさせていただきますね」
華「沙織さん………住む世界が違い過ぎると思いますよ」
辻「クソッ! 何で中川財閥が出張って来るんだ!!」
辻「折角懇意の解体業者に仕事を流して、その見返りを手に入れようとしたのに、全てパーだっ!!」
辻「おのれ、大洗………見ていろよ………このままではすまさんぞ」
(アレ以来、両津さんは良く大洗に遊びに来てくれる様になりました………)
(私達は両津さんの事を少なからず知っていましたが………)
(知らないメンバーの人達には、会長が始末書を3万枚描いたとか、警視庁を爆破したなんて話をした為………)
(暫くの間、遠巻きにしていましたが………)
(両津さんは顔に似合わず人柄が良く、すぐに皆と打ち解けました………)
(そして、そんなある日の事………)
両津「おお~! 潮風が気持ち良いじゃねえか」
優花里「如何ですか、両津殿。Ⅳ号にタンクデサントした感想は?」
両津「悪くねえな。欲を言えば、やっぱりタイガー戦車の方が良かったが」
みほ「すみません、両津さん。買い出しを手伝って貰っちゃって」
両津「気にすんなって。わしもコンビニに用があったしな」
麻子「免許があるからな」
両津「わしも全ての車種の免許を持っとるが、戦車は無いなあ」
華「戦車道でも