フランスのアーティスト、イラストレーターGuy Billout(ギー・ビルー 1941〜)さんはシュールレアリスムを根底にしたイラストや挿絵などの作品を多く手掛けています。
Guy Billout(ギー・ビルー)さんはフランスにある美術の学校を卒業後、グラフィックデザイナーとして仕事をし、その後、イラストレーターを目指し1969年にニューヨークに移住しました。アメリカの総合雑誌を代表するアトランティック・マンスリーに掲載されたこともあり、イラストは多くの雑誌に掲載され、多数の賞を受賞しています。
また、エドワード・ホッパーや艾未未(アイ・ウェイウェイ)さんが在籍したニューヨーク市にあるパーソンズ美術大学でイラストレーション・コンセプトの教鞭を執ってもいます。
どの作品を見てもシュールレアリスム、特にルネ・マグリット、マン・レイを彷彿とさせるイラストが多く、その影響を色濃く見ることができます。特徴的なのは、ユーモラスさもそうですが、シニカルに人物を表現しており、どこか哀愁漂う男性たちを描いています。
1994年には新潮社からGuy Billout(ギー・ビルー)さんの作品の数々にミュージシャンの井上陽水さんが詩をつけた絵本「夢の旅人」も発売されています。
夢の旅人