ポケモンGOの開発・運営元ナイアンティックが、Apple Watchアプリの近日中提供を予告しました。
iPhoneを取り出すことなく、手元のアップルウォッチで近くにどんなポケモンが出現したか、隠れているか確認したり、ポケストップからアイテムを獲得する、タマゴの孵化やメダル獲得の確認ができるようになります。
ウォッチ対応のポケモンGOアプリは、アップルが9月に開催した iPhone 7スペシャルイベントで、Apple Watchの新型 Series 2 と同時にサプライズ発表されていました。
冒頭が任天堂・宮本茂氏によるスーパーマリオラン発表、中盤ではナイアンティックのCEOジョン・ハンケ氏が登壇してポケモンGOのApple Watchアプリを予告するという、「アップル製デバイスで動く目玉コンテンツとしての任天堂IP」を強烈に印象づけたイベントです。
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9月のイベント時点でデモされた機能は、
・タマゴの状況表示コンプリケーション(文字盤にセットして、残り何キロか常時表示)
・ポケモンGOアプリを起動して、自分のステータス確認(レベル、残り必要XP/次レベルXP、所属チーム)
・近くのポケモン表示(注:ゲーム本体で大きく改訂中のため、有無含め変更可能性大)
・歩いた・走った距離、時間、消費カロリー
・出現したポケモン表示
・近づいたポケストップの表示(名前、写真、説明)
・ポケストップからアイテム取得、表示
・メダル獲得時の表示
・タマゴの孵化表示(どのタマゴからどのポケモンが孵ったか)
など。
明示的にアプリをスタートさせて移動距離を表示したり、終了時に今回の消費カロリーや集めたアイテムを一覧できるなど、現在の Apple Watch の基本戦略に沿ったエクササイズ向けアプリの位置付けです。
Apple Watchと同じく身に着けるポケモンGOお助けアイテムといえば任天堂のポケモンGO Plus もありますが、ポケモンGO Plus では光の色と振動でポケモンが現れたことは分かるものの、何が出たのかは分かりません。
ボタンを押してポケモン捕獲を試みることもできるものの、赤い通常のモンスターボールしか使わない仕様のため成功確率が低く、あとからぼうけんノートで「(欲しかったレアポケモン)に逃げられた!」と知って泣くのはよくある話です。
一方ウォッチでは、どのポケモンが出現したのかまで確認できます。ただし9月時点のデモではポケモンGO Plusのようにポケモンを捕まえることまでできるのか、確認だけなのかは不明。(プレゼン中にカビゴンを出現させたとき、「これがデモじゃなかったらiPhoneを取り出して捕まえるのに」という発言はありました。)
単に仕様策定中や開発中だったため見せなかっただけの可能性もありますが、もしウォッチではポケモンの捕獲ができなかったとしても、確認して要らないポケモンならば無視、欲しいポケモンならばiPhoneを取り出してハイパーボールもズリの実も駆使して全力で捕まえるかを選ぶことができる点で、GO Plusの振動通知よりもポケモン探しには役に立ちます。
(ウォッチで捕獲まではできなかったとしても、現れたポケモンが一応欲しい程度ならGO Plusのボタンで、ぜひ欲しいならiPhoneで、と併用することはできるかもしれません。)
また近くのポケモンが表示されるのもありがたい機能。移動中に欲しいポケモンが潜んでいることが分かったら出現するまで近くを歩いたり、意外なところに巣があることが分かるようになるかもしれません。
ポケモンGOのApple Watch対応は9月の初披露の時点から年内提供とされていたため、12月も半ばを過ぎたいま「近日中」なのは当初の予定どおり。少なくとも来年に延期にはならないようです。
正確な配信日時は不明なものの、Apple WatchアプリはiPhone側のアプリアップデートで配信されるため、近日中と予告したからには次のアプリ更新あたりには使えるようになってほしいところです。
Pokémon Go for Apple Watch is coming soon. Stay tuned.
— Pokémon GO (@PokemonGoApp) December 17, 2016