9444318「開運!なんでも鑑定団」で、「曜変天目茶碗」に2500万円の鑑定額がついた。スタジオは騒然となったが、ツイッターなどでは、意外と安いな、といった反応も出ている。「世界に3点しかない」「3点はいずれも日本で国宝」という情報を考えると、もっと高額かと思ったというわけだ・・



「鑑定団」、曜変天目茶碗に2500万円 「意外と安い」と思われるワケ


「2500万円」の鑑定額をめぐっては、「安っ!」「たったの2500万円らしいですね。倍額の5000万円でもオークションに出したら、即決だと思います」「曜変天目茶碗が2500万円は安すぎる」といった声が出ていた。

中には、相続税への配慮から2500万円に鑑定額が抑えられたのではないか、といった推測を書き込む人も。「2500万円」が、生前贈与に特別控除を認める「相続時精算課税制度」の限度額である事からの類推なのかもしれない。






番組内容について、美術関係者に21日、J-CASTニュースが話を聞くと、「番組では触れていなかったようだが、あくまで『完全な形で残る』曜変天目が3点ということ。『4分の3』など、完全に近い曜変天目は他にもある」と指摘した。

国宝の「曜変天目」を所蔵する美術館は、どう受け止めているのか。「3点」をそれぞれ所蔵するのは、静嘉堂文庫美術館(東京都)と大徳寺龍光院(京都市)、「藤田美術館」(大阪市)だ。静嘉堂文庫美術館の学芸員によると、

「番組は見ましたが、実物を見たわけでも触ったわけでもないので、勿論、『曜変天目』なのかどうか、否定も肯定もできません」としつつも、

「とは言っても、とてもワクワクするし、楽しい話題だな、と思っています」と、関心の高まりを好意的に受けとめている様子だった。




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同館の「国宝 曜変天目(稲葉天目)」は、「もと徳川将軍家所蔵であったものが、三代将軍・家光の時代、春日局を経て、後に淀藩主となる稲葉家へ伝えられたとされる」逸品だ。現在は展示しておらず、展示予定も「未定」だそうだ。

こちらの国宝の「曜変天目」の値段は、どれくらいになるのだろうか。ある全国紙の元・美術担当記者や都内の美術関係者らに話を聞くと、「静嘉堂さんのは、3点の中でも一番美しいとされ、数十億円はするでしょうね」・・


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