アフリカのクリスマスソング知ってる?世界のクリスマスソングがおもしろい
Credit: mindydenigan.com
認めようが認めまいが、リア充だろうがヒッキーだろうが、ついに等しくクリスマスがやってきた。
街中ではクリスマスソングがひっきりなしに流れている。
子供の頃はよく『きよしこの夜』を耳にしては、「きよし」と「この夜」で音が切れるもんだから、「キヨシって誰だよ」と思っていたものだ。歌詞と音の組み合わせは、やはり原語が一番なのだろう。
ところで、アフリカのクリスマスソングは?と言われてすぐ思いつくだろうか。
世界には広く知られていない、素晴らしいクリスマス祝歌が沢山ある。
今回は国ごとに、素晴らしい歌のいくつかをご紹介しよう。
中には良く聞き知った曲もあるかもしれない。
それでは、いつもと少し変わったクリスマスの雰囲気をお楽しみください。
1. 『パスコ・ナ・ナマン』"PASKO NA NAMAN"―フィリピン
フィリピンで人気のあるクリスマスソング『パスコ・ナ・ナマ』。意味は「またクリスマスの時だ」。毎年同じ時期に、皆が味わう同じような気分を分かち合おうという趣旨だ。
日本の昭和歌謡曲を彷彿とさせるリズム感である。
フィリピンはここ。
2. 『ベツレヘムへ行こう』"PŮJDEM SPOLU DO BETLÉMA"―チェコ
チェコ共和国のクリスマスソング『ベツレヘムへ行こう』は、チェコ人なら子どもの頃から教会などこの歌と踊りを習い、誰でも知っている代表曲だ。
楽しい雰囲気の賛美歌なので、日本人でもクリスマスソングとして割りと馴染みやすい一曲。
チェコはここ。
3. 『私は何も求めない』"EN ETSI VALTAA LOISTOA"―フィンランド
ジャン・シベリウス作曲の、フィンランドで人気のある祝歌の一つ。タイトルからして主張が激しいが、一体具体的には何を「求めない」のかというと、「私は権力も栄光も、金も求めない」というような意味合いだ。私たちにクリスマスが「物質的欲望を超えたところにある」と思い出させてくれる。
やれプレゼントだ、やれ夜景のみえるレストランだのと、クリスマス商戦に乗せられている私たちにはなんとも耳が痛くなる歌である。
ただメロディはなんとも耳に優しく、陽気なクリスマス曲とは一線を画す、荘厳な教会的雰囲気を残した楽曲だ。
フィンランドはここ。
4. 『いこう、少年少女よ』"AISIM MERGOS, AISIM BERNAI KALĖDA"―リトアニア
このリトアニアのクリスマスソングは、パーティを休日に取り戻す曲で、「良い人生を過ごそう」といった内容を歌っている。その良い人生とは、昔からの足の達者な者たちの、犬を追ったり酒を飲んだり飲まれたりの話なわけだが。
とりあえず老若男女お酒が好きっていうのが伝わってくる。
5. 『ベツレヘムの星』"BETHLEHEM'S STJÄRNA"―スウェーデン
『ベツレヘムの星』も、フィンランドで有名なクリスマスソングだ。
そもそもベツレヘムとは、パレスチナにあるイエス・キリストの誕生地とされている場所である。そしてベツレヘムの星とは、新約聖書に登場する「東方の三博士」にキリストの誕生を知らせ、ベツレヘムに導いた宗教的な星だ。クリスマスツリーの先端には大きな星が飾られていることが多いが、これはベツレヘムの星から来ている。
この曲はベツレヘムの美しいクリスマスの夜を描いており、道の途中で大自然と夜空に会釈をするという歌である。少し悲しい旋律だが、神秘的な雰囲気をまとっている。
一体この「東方」がどこを指すのかについは様々な議論があるが、一説にはバビロニアの辺り、現在のイラクやイラン周辺ではないかといわれている。
ちなみにスウェーデンはこちら。
6. 『荒野の果てに』"LES ANGES DANS NOS CAMPAGNES"―フランス
聞いたことのある方も多い、有名なクリスマス・キャロルだ。『必殺仕事人』のテーマソングも『荒野の果てに』だが、当たり前だが全く関係ない。
一般的には英語の歌詞で歌われており、フランスがオリジナルということはあまり知られていない。敬虔な気持ちになれる賛美歌だ。
7. 『誕生』"AMEZALIWA"―東アフリカ
スワヒリ語で歌われている、美しいアフリカの賛美歌だ。高揚感溢れる伝統的なリズムで、キリストの誕生を祝っている。
発祥は東アフリカだが、クリスマスには世界中で、トライバル・ドラムやコンガを用いて歌われている。
8. 『森で小さなもみの木が生まれた』"В ЛЕСУ РОДИЛАСЬ ЁЛОЧКА"―ロシア
『森で小さなモミの木が生まれた』は森がクリスマスに向けて小さなもみの木を助け育てている様子を表現している。この歌詞は木や自然環境に重きをおいており、クリスマスを山などで過ごような自然を愛する人々の胸をうつ曲になっている。
9. 『もみの木』"O TANNENBAUM"―ドイツ
今回紹介した中では最も有名な曲だろう。「おお〜もみの木〜」という歌詞を聴いただけでメロディが浮かぶ方が多いと思う。ちなみに英語では『おおクリスマスツリー』となる。
元は1824年に作られたドイツの民謡だが、クリスマスツリーの慣習が広まるにつれだんだとクリスマスシーズンに関連付けられるようになり、今日愛される生き生きとしたメロディに変化したようだ。
実はこのメロディは『赤旗の歌』として英国労働党やアイルランド労働党で使用されており、またガラッと趣を変えている。なんとも便利な歌である。もみの木の歌詞は有名なので、今回は『赤旗の歌』の歌詞をみてみよう。
嘘だろ……嘘だといってくれよもみの木……。
10. 『ベツレヘムからきた小さなロバ』"MI BURRITO SABANERO" ―ベネズエラ
こちらは比較的新しい曲で、1972年につくられた主にベネズエラなどラテンアメリカで有名なクリスマスソングだ。
最初はクラシックとして出されたが、後に子ども向けに楽しい編曲で作り変えられたようだ。
現在でも、色々な歌手がカバーしているほど人気の曲。
11. 『おせっかいなキーウィー』"STICKY BEAK THE KIWI"―ニュージーランド
ニュージーランドには、一風変わったクリスマスソングがある。1960年代につくられた『おせっかいなキーウィー』だ。「キーウィー」とはニュージーランドに生息する飛べない鳥類で、鳴き声が「キーウィー」と聞こえるためこのように名付けられた。
キーウィー Credit: Wikipedia
この曲は、「サンタがもしニュージランドにきたらそりを引くのはトナカイでなくキーウィーだよ!」とおせっかいなキーウィーを通じて、なんでも自分たちでできるというニュージーランド人のプライドを表しているそうだ。あわてんぼうのサンタクロース(Youtube)とはいいコンビが組めそう。
世界にはまだまだ、私たちの知らないクリスマスソングがある。
皆様が知っているレアなクリスマスソングも、是非教えてください。
[via: mentalfloss]
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