古い習慣が残るパキスタンの村悲劇です。

画像:【殺害された少女ら】
殺害された少女ら
https://www.washingtonpost.com/world/in-pakistan-five-girls-were-killed-for-having-fun-then-the-story-took-an-even-darker-twist/2016/12/16/f2adbd5e-c13a-11e6-92e8-c07f4f671da4_story.html?utm_term=.64bfdc511252

今週、海外メディアで報じられたもの。

悲劇が起きたのは今から6年前。

パキスタン北西部に位置する貧しい村コヒスタン。

宗教上の厳しい戒律と道徳に従っているこの村で、結婚式が行われました。

招待された少女ら5人は、少年が式の場で楽しそうに踊る姿を見て、それにあわせて手拍子。

手拍子する少女ら

手拍子する少女ら(2)

この時の映像が携帯電話で録画されており、のちに動画を見た村人たちが激怒。

少女らの家族も

「とんだ恥さらしだ」

と考え、村長や宗教指導者は村会議の結果、彼らを死刑とすることを決定。

少年とその家族、少女5人らを捕らえ、数週間に渡って幽閉し、熱湯と熱した石炭を投げ込み、

全員の死亡を確認するとひそかに埋葬したとのこと。

この悲劇は今まで村の秘密とされていましたが、事件当時、捕獲されそうになった少年の家族

ら数名が命からがら村を脱出し、村外の弁護士に相談したことから、発覚。

画像:【脱出し、事件を告発した村人】
脱出し、事件を告発した村人
http://www.msn.com/en-ca/news/world/in-pakistan-five-girls-were-killed-for-having-fun-then-the-story-took-an-even-darker-twist/ar-AAlGorW

弁護士を通じて、最高裁判所に直訴し、調査官が村の調査を実施したところ、死亡したはずの

少女を名乗る少女らが出てきたとのこと。

しかし、調べていくにつれて、書類上の生年月日などが一致せず、一部の少女は身元がわか

らないよう、指紋まで変形させられていることが判明。

それでも村側は

「不慮の事故で死亡した者はいるが、少女たちは生きている」

と主張。

調査官は

「殺害された少女に似た別の少女らを出し、村全体で事件の証拠隠滅を図っている疑いがある」

と裁判所へ報告。

事件に関する調査は継続中です。

パキスタンの地方にある村では、今でも長老や宗教的指導者による厳しい縦社会が存立しており、

女性や子供の人権は無きに等しく、事件があっても隠蔽されるため、立件が難しいという背景があ

るようです。

何とも厳しく狭い村社会ですね。 Rolling Eyes

日本も田舎では村八分などが現存するようですが、良し悪しの判断も難しいところです。