モバP「メリー・クソスマスッッ!!!」
P「ちひろさん。一年で一番最悪なイベントがやって来ましたね」
ちひろ「ああ、そうですね………メリー・クソスマスが来ちゃいましたね」
P「ああもう嫌だ………ぼっちの俺にとって拷問みたいなものですよ。本当、俺は今日何してればいいんですか?」
ちひろ「私も独り身ですので気持ちはわかります」
P「………ちひろさんもクソスマスの予定は何もないんですか?」
ちひろ「いえ、せっかくなので久しぶりに実家に帰って両親と過ごそうかと思ってます」
P「ああ、なるほど………それはいいですねぇ」
ちひろ「プロデューサーさんも過ごす相手がいないなら、思い切って実家に帰ったらいかがです?」
P「………その日、両親は夫婦揃って仲良く『ローグ・ワン』を観に行くそうです」
ちひろ「あらら、仲の良いことで………それじゃあプロデューサーさんは本格的にぼっちですか」
P「ううぅ……だからクソスマスは嫌いなんだ」
P「あぁ………本当、どうクソスマスを乗り越えたらいいのやら………」
P「思い切って仕事でもしましょうかね」
ちひろ「社畜ですね。こんな時にまで仕事なんて貴方の人生それでいいいの?」
P「ならば一人で『ローグ・ワン』観に行こうかな? 俺、スターウォーズ大好きですし」
ちひろ「リア充が蔓延してるであろう映画館に一人で? 自殺しに行くつもりですか?」
P「ならば家で一人。撮り溜めしてるアニメでも観てますかね。ケーキや七面鳥を買ってさ………独り占めできるのがいいですよね」
ちひろ「非リア充乙です。典型的なぼっちクソスマスです。本当にありがとうございました」
P「ならどうしろと言うんですか!! 俺何しても惨めじゃないですか!!」
ちひろ「クソスマスはぼっちに厳しいイベントなんです」
『大丈夫ですよ。 プロデューサーさん♪』
P「ファッ!? だ、誰!?」
『私がいる限り、クリスマスをクソスマスにはさせませんから………うふふっ♪』
P「こ、この声は―――」
P「まゆか!!」
まゆ「はい♪ 貴方のまゆですよぉ♪」
まゆ「まゆがいる限り、プロデューサーさんはぼっちでも非リア充にもなりません」
まゆ「まゆがずっと傍にいますから。だから貴方もリア充確定なんです。うふふっ♪」
P「ま、まゆ………本当にお前は天使やなぁ……ううっ」ホロリ
まゆ「さぁ、プロデューサーさん。まゆと一緒にクソスマスではなく楽しいクリスマスを過ごしましょう♪」
P「………………」
P「いや、それは駄目だよ………まゆ………」
まゆ「えっ?」
P「お前がそう言ってくれるのは死ぬ程嬉しかったけれど、でも駄目だよ」
P「お前は人気絶頂のアイドルなんだから。俺と一緒にクリスマスを過ごしたら完全にスキャンダルになってしまう」
まゆ「そ、そんな………プロデューサーさん!」
P「気持ちは嬉しかった。ありがとう。でも、お断りさせてもらうよ………」
まゆ「プロデューサーさん………」
まゆ「………………」
まゆ「うふふっ♪ 流石はまゆのプロデューサーさんです。何よりもアイドルとしてのまゆの事を考えてくれたんですね」
まゆ「スキャンダルにならないために身を引く―――プロデューサーの鏡的な行動ですね」
P「ははははっ、いやぁ~~そんな~」
まゆ「でも、いいんですか?」ニヤリ
P「えっ?」
まゆ「プロデューサーさんは私のアイドル活動のために誘いを断りましたよね? プロデューサーとして真っ当なことをして立派だと思いますけど」
まゆ「でも、貴方自身はそれでいいんですか?」ニヤリ
まゆ「まゆの誘いを断って、クソスマスを一人で過ごすことになっても………?」
P「うっ………!」
まゆ「一人寂しく孤独に、寒く冷たい、そして惨めで哀れなクソスマスを過ごすことになるんですよ?」
P「うっ………あっ………」
まゆ「本当にそれでいいんですか?」
P「あああああああ!!」
P「嫌だ………嫌だ………一人でクソスマスは………い、嫌だ!!」
P「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!」
まゆ「うふふっ、ですよねぇ♪ だったらまゆの誘いを断る事ないんじゃないですか?」
P「だ、だがしかし! 俺はプロデューサーで―――」
まゆ「クソスマスの時ぐらいはいいじゃないですか。プロデューサーである事は忘れて、個人の幸せを追求しても」
P「い、いいのかな?」
まゆ「いいんですよ。ねぇ、ちひろさん?」
ちひろ「いや普通にダメでしょ。アイドルがクリスマスに男とデートなんかしc」
まゆ「あ?」ギロリ
ちひろ「別にいいと思いますよ。クリスマスぐらい多少はね?」
まゆ「ほら! ちひろさんからもお墨付きが出ましたよ♪」
ちひろ(殺されるかと思った………)ガクガクブルブル
P「確かにまゆと過ごすことになれば、クソスマスは最高のクリスマスになることは必然!」
P「でもいいのか? いいのかこんなことして? まゆは今絶頂のアイドルなんだぞ!?」
P「俺なんかが幸せになっていいんだろうか………」
まゆ「いいんですよ」
まゆ「プロデューサーさんは今年一年頑張ったじゃないですか」
まゆ「それに知らないんですか? クリスマスは誰もが幸せになっていい日なんですよ♪ うふふふっ」
P「ま、まゆぅ~………!!」
まゆ「さぁ、一緒に過ごしましょう。」
まゆ「楽しい楽しいクソスマス―――いえ、クリスマスを―――」
まゆ「うふふふふっ♪」
――――――――
――――
その後、俺はまゆと一緒にクリスマスで賑わう街中を歩いた。
映画を観たり、食事をしたり、プレゼント交換をしたりなど。
まるで本物リア充かのように素晴らしいクソスマス………いや、クリスマスを過ごしたのだった
P「さてと、もうそろそろ時間だね。それじゃあ寮まで送ってくよ」
まゆ「プロデューサーさん、まゆ………今日は帰りたくはないです///」ギュッ
P「ま、まゆ………」
まゆ「聖夜を一緒に過ごしてくれませんか?」
まゆ「そしてまゆと一緒に夜明けのシュワシュワコーヒーを飲みましょうよ」
P「そう言ってくれるのは男冥利につきまくるんだけど………でも駄目だよ」
P「流石にお前と聖夜を迎えることはできない」
P「理由は言わなくてもわかるだろう?」
まゆ「………ちぇ」
まゆ「あーあー、まゆ、今日でプロデューサーさんをモノにしようと目論んでいたんですけどねぇ」
P「随分ぶっちゃけたなオイ」
まゆ「クソスマスに絶望してる今日のプロデューサーさんなら楽勝だと思ってました♪」
P「ぐぬぬ、反論できない」
P「お前の気持ちはわかっているし、俺個人としては凄く嬉しい」
P「でも俺はお前の担当プロデューサーだから………だからお前を独り占めにすることはできないよ」
まゆ「………本当に真面目なんですから」
P「ああ、自分でも嫌になる。せっかくのクリスマスにこんな可愛い子と一緒にいるのにね」
まゆ「うふふふっ♪」
まゆ「でも、今日こうやって二人きりで過ごせたのは嬉しかったです。ありがとうございました、プロデューサー
さん♪」
P「礼を言うのは俺の方だよ。まゆ、本当にありがとうな」
P「強がってたけど、お前が誘ってくれなきゃ今頃俺は死んでいたよ」
まゆ「もう、大袈裟過ぎですよ」
P「いや、マジで(真顔)」
まゆ「そ、そうですか………」
P「本当、今年のクソスマスを無事乗り越えられてよかった………」
まゆ「うふふっ、来年も大丈夫ですよ。またまゆが一緒にいますから♪」
P「ま、まゆ………!」ホロリ
まゆ「そして来年こそは、プロデューサーさんをまゆだけのモノにするつもりなので覚悟してくださいね♪」
P「お、俺的にはアイドル活動の方をを頑張って欲しいけどなー………あははは………」
―――――――
――――
P「―――ってな感じでクソスマスを過ごしました」
ちひろ「あら、随分とKENZEN的でしたね。てっきり一発キメてくるものかと」
P「下品なこと言わないでください。これでもプロデューサーとして立場をわきまえていますので」
ちひろ「その割りには非リア充な自分に絶望して、まゆちゃんの誘いにホイホイかかってましたよね?」
P「うるさい!!」
ガチャリ
美城「プロデューサーはいるか?」
P「あっ、美城専務」
美城「来年度の新プロジェクトについて話がある。来てくれたまえ」
P「わかりました。では、ちひろさん。俺はこれで―――」
ちひろ「そういえば専務は昨日は何をしてらしゃったのですか?」
美城「えっ、昨日?」
ちひろ「はい。クソスマスでしたし。専務はどう過ごしていたのですか?」
美城「………………」
美城「仕事」
ちひ
コメント一覧
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- 2016年12月25日 21:43
- アイドルと性夜を共にしたい。
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- 2016年12月25日 21:49
- FF15で落としにくるとは思ってなかったわ
-
- 2016年12月25日 21:50
- クソスマスは麻雀してたよチクショーメー!
-
- 2016年12月25日 21:53
- 未央スマス…
-
- 2016年12月25日 21:53
- 俺仕事だぞ!
仕事帰ってからの性夜の時間帯は腹壊してトイレと寝床行ったりきたりだぞ(大泣き)
ブラックサンダーうめぇ
-
- 2016年12月25日 21:56
- (25日を生き延びて)はぁ〜!俺生きてる!今すっげぇ焼肉食べたい!
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- 2016年12月25日 21:58
- 夜明のシュワシュワコーヒーでダメだったwww
オーブの最終回は熱烈なホモ回でしたね…
-
- 2016年12月25日 22:02
- 今日も、デレステであん肝イベしかやってないな。(遠い目)
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- 2016年12月25日 22:02
- 長かったなぁ
-
- 2016年12月25日 22:08
- ケーキ作って食べたよ
ひとりで
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- 2016年12月25日 22:08
- 自分の好きなことをして悠々自適にすごせたんなら・・・それだけで幸せなんだと思いました・・・
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- 2016年12月25日 22:17
- ?「仁奈は今年も一人でごぜーますよ・・・」
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- 2016年12月25日 22:19
- インフルエンザに掛かってうなされてました!(逆ギレ
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- 2016年12月25日 22:26
- アローラ地方でポケモントレーナーしてました(半ギレ)
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- 2016年12月25日 22:29
- ※12
ニナチャーンなら俺の隣で寝てるよ
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- 2016年12月25日 22:34
- とりあえず250円のチョコケーキを食べながらナターリアを迎える作業をしてました、というかしてます
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- 2016年12月25日 22:36
- FF15オチはずるいわ。
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- 2016年12月25日 22:37
- 相変わらずガバガバなPがトイレで済ます話かと思ったら
晴がどうこうとキモいいつものだった
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- 2016年12月25日 22:38
- 仕事だったけど、子供たちの笑顔が見られて幸せだったゾ~
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- 2016年12月25日 22:46
- しゅわしゅわコーヒー味は微妙らしいな
あの煽り屋のジャグラーのことだから素直に味の感想言ってたのか疑問ではあるが
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- 2016年12月25日 22:48
- まさかパ……パラg……
メリークリスマス。今年もきっといいことあるさ……(年末)
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- 2016年12月25日 22:50
- お前ら揃いも揃ってこんなところでss書いたり読んだりしてて悲しくならないの?(ブーメランの刺さる音)
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- 2016年12月25日 23:03
- ※20
カフェ★ブラックスターの常連だったから舌が肥えてる説があってな…
ガイさんはお気に入りだったみたいだけど
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- 2016年12月25日 23:05
- フリーが確定してるちひろさんと過ごせば……事務員だから問題にもならないし……過ごしたかった…………
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- 2016年12月25日 23:08
- 誰がクリスマスの定義を決めた?楽しみ方次第でいくらでも充実した気分味わえんだよオオォォォォ!!!!
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- 2016年12月25日 23:35
- 暇を持て余してグラブル始めました。
三連休は一歩も家から出ませんでした。
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- 2016年12月25日 23:53
- やっぱりまゆはかわいいなぁ
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- 2016年12月25日 23:57
- んっとね~早めの大掃除してましたキャハッ!ミ☆
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- 2016年12月26日 00:00
- 今年も仕事でしたわ
3連休?知らんよそんなもの
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