2. サンタには負けない。親切な魔女・ベファーナ(イタリア)
イタリアでは、その年に良い子で過ごした子どもにプレゼントをくれる、見た目に反して親切な魔女がいるらしい。
新約聖書に登場する
東方の三博士が、イエスの生誕を祝いにベツレヘムへ向かう途中、立ち寄った老婆の宿が彼女たちのものだったという。
ただ、
悪い子には炭を入れていくといういたずら心も忘れないところをみると、やはり魔女である。
3. 動物の仮装で練り歩くミミング
Credit: wildjunket最も有名なラトビアのクリスマスの伝統は、ミミングと呼ばれる奇妙な慣習だ。 仮装する人は動物のかぶりものを着用する。最も伝統的なものは、クマ、ウマ、ヤギ、ジプシー、そして恐ろしいのは、生きた死体の顔を含むことだ。
ただ通りに出てみれば、とても楽しい光景がみられる。
4. 合法下着パレード
イタリアやスペイン、中央アメリカの一部では人々は赤い下着を着て大晦日を過ごすそうだ。
赤い色は古くから縁起の良い色とされており、赤い下着にお尻を包むことで新年も幸先良い、ということだそう。
この日だけは
公然わいせつ罪で捕まりそうな格好で街を練り歩いても許されるようなので、露出の趣味がある方は参加して日頃のうっぷんを晴らせばいいと思う。
くれぐれも日常でやらないように気をつけよう。クリスマスの伝統ではないが、クリスマスにこの赤い下着を送っては隣人や友人に引きつった顔をされることも見込み済み。男性しか見当たらないのもそういうことだと思うので、クリスマスは
くれぐれも好みの女性に赤い下着を送らないように気をつけよう。5. カタルーニャ地方の「使用中」な人形「カガネル」
Credit: Wikipedia前は良いが後ろが地獄。
お食事中の方にはお詫び申し上げるこちらの、用を足してスッキリな人形。
スペインの
カタルーニャで、翌年の豊穣・繁栄を祈るためにクリスマスに飾られる人形「カガネル」という。「
カガネル」といえば響きはいいが、日本語に直せば「排便人形」やら「糞ひり男」などもうひどい有様だ。
この人形の起源は定かではないが、「肥料」が翌年の豊穣をもたらす象徴として、このような人形が生まれたらしい。「肥料」から
人間の「排便人形」に至るその間には結構な距離があると思うがどうしてこうなった。
6. 小さいサンタのおっさん?ノルウェーのニッセ
Credit: mylittlenorway日本ではよく
小さいおっさんの目撃談が騒がれるが、こちらはノルウェーのサンタクロースのことだ。
ノルウェーのサンタクロースは日本ような恰幅の良いおっさんのサンタクロースではなく、小柄な妖精「
ニッセ」のことを指す。
ニッセは普段屋根裏や納屋に住んでいるとされ、いたずらをすることもあるが、基本的には土地や家を守ってくれる守り神として人々に大事にされているそうだ。日本でいう座敷童のような存在だろうか。
だが安心してほしい。
小さいおっさんといえど、ちゃんとプレゼントは運んでくれるそうだ。
すぐに重量オーバーになりそうだが、きっと無数のニッセが手分けして運んでいるのだろう。
Credit: dailyscandinavian「ニッセ飛び出し注意」の標識があるのも、そういうわけなんだろうか……。
7. ラスボスがサンタでおそロシア。 ジェド・マローズ
最後は、ツイッターでも話題になったロシア版サンタクロース、
ジェド・マローズさんだ。
最初は悪い子をさらってしまうちょっと怖いおじさんだったのが、ソ連時代の宗教的なものを禁じる流れによって、キリスト版サンタクロースではなく、民間伝承で冬の象徴であったジェド・マローズがサンタクロースとして採用されたようだ。(参考:
Ecom)
なんにせよ、サンタ一つとってもさすがロシアと納得してしまう威圧感である。
[via: wildjunket, edition.cnn, hongkiatなど]