9447663番組では、林修氏が選んだ今年の10大ニュースのひとつに、11月にネット上で大論争に発展した小学校の算数の答案用紙を取り上げた。「3.9+5.1=」を児童が「9.0」と解答したところ、「9.0」の「0」に斜線が引かれて減点され、「9」とするのが正しいと指導がなされていた・・



数学界の重鎮がかけ算の順番問題に言及「減点はとんでもない話」


林氏はこの問題に決着をつけるべく、高校の先輩でかつて数学の権威であるフィールズ賞を受賞したことのある森氏のもとを訪れた。

森氏は小数の「9.0」の解答について「出来るだけ簡潔な表現をしろ」という条件付きならば減点はあり得るとしながらも、条件なしでの減点はないと断言。森氏は「(9.0で)何がいかんのだ?という感じ」だと、その採点に首をかしげた。




続いて、林氏は直方体の体積の求め方に関して「縦×横×高さ」の順番を入れ替えるだけで減点されることに対して言及。

森氏は、歴史上の数学者がかけ算の数字を入れ替えたことで偉業を成し遂げたエピソードを織り交ぜながら「(数字を)どう入れ替えても体積が変わらないのが大事」だとし、「減点はとんでもない話」だと結論づけている。




不可解な採点方法が蔓延していることについて、森氏は「教えるほうに自信がないと形式を整えたくなるのかもしれない」、「数学を教えている先生が数学を好きじゃなかったら悲しい。そこは心配」だと懸念した・・


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