ウサミンロボ食堂【モバマス】
池袋晶葉の作り上げた、ダンゴを作りバックダンサーもこなす優れロボ、ウサちゃんロボ
PLUMからプラキット絶賛発売中!!(ダイマ)
そのウサちゃんロボにウサミン星の超科学による改良を加えたスーパーロボット!
その名はウサミンロボ!!
うさ~
シンデレラプロ事務所には、簡易宿泊施設があります。
立派なお布団の置いてある仮眠室。
簡単なキッチンのある食堂。
一週間くらいなら泊まることだって出来ます。
モバPは、お仕事がいそがしくなると泊まり込むことが多いです。
夜でなくても、忙しくてお昼ご飯が食べられないときもあります。
うさ~
そんなとき、ウサミンロボはモバPのためにご飯を作ります。
ウサミンロボはアイドルの味方です。アイドルのお世話をするのも大好きです。
だから、モバPはウサミンロボにとっては同志なのです。
「腹減った……」
どうやら今日もまた、買い物に行く暇も無く頑張っているようです。
シンデレラプロに何人もいるプロデューサー、その頂点に立つモバPのお仕事も大変です。
うさ~~
ウサミンロボはパトロール中のロボに連絡すると、いくつかの材料を買ってきてもらいました。
そのうちの一つが、サッ○ロ一番味噌ラーメンです。
サッ○ロ一番味噌ラーメンは、エー○コックのワンタンメンと双璧をなす存在なのです。
せめてもの癒やしに、サッ○ロ一番味噌ラーメンにタマゴを落としました。
さらにモヤシはしゃきしゃきで、なんとメンマまで入っています。
チャーシューはあえてハムです。
インスタントラーメンにまともなチャーシューは今一あわないと、ウサミンロボは教えてもらっています。
インスタントにはあえてハムなのです。
うさっうさっ
ついでと言ってはなんですが、炒飯をつけました。
小エビの入った炒飯です。
炒飯です。
チャーハンではないのです。
メニューにチャーハンと書かれているのを注文したら刻んだチャーシューを混ぜただけのご飯」が出てくる。
そして、「チャーシューご飯の略でチャーハンですよお客さん」
などとふざけたことを言うお店にはウサミン竹槍百連撃をお見舞いするべきです。
「お、ラーメンとチャーハンか、いいねぇ」
うさ~
「いただきます」
モバPにはしっかり食べてもらって、アイドル達をしっかりと支えて欲しいのです。
「美味い」
うさ~
ウサミンロボは少し照れてしまいました。
「美味い美味い、インスタントでこんなに美味いなんて、流石ウサミン科学」
うさ~
「いやぁ、ありがたいありがたい。ここで食べると無料だし」
うさっ!?
何か今、聞き捨てならないことを言われたような気がします。
「流石だな、ロボ」
うーさー
モバPは食べ終わると車に乗って出かけてしまいました。多分お仕事です。
ウサミンロボはパトロールに出撃する僚機を見送ると、事務所内のお掃除と、晩ご飯の準備を開始します。
夜になると、仕事を終えたアイドル達がぞくぞくと戻ってきます。
どうやら、今夜は皆のお仕事の終わる時間が偶然似かよってしまったようです。
勿論ほとんどのアイドル達は食事を終えているのですが、中にはご飯にありつけなかった人もいます。
ご飯はもう食べたけれど、何か物足りないなぁと言う人や、お酒や夜食を欲しがる人もいます。
ウサミンロボたちの出番です。
台所では既に、枝豆を塩茹でしたり、一口大に切って表面を焼いたささみ肉にもみじおろしと浅葱を散らします。
ツナと刻みタマネギをマヨネーズで和えてクラッカーに乗せたりもしています。
勿論、がっつり食べたい人のためのメニューも準備しています。
今夜はオムライスです。
モバPに出したチャーハンの具の材料が沢山有るのでピラフをつくります。
エビピラフです。そして、エビピラフでオムライスを作るのです。
エビピラフの味付けは塩こしょうのみです。その代わり、オムライスにはたっぷりのデミグラスソースをかけます。
そして、ほんのちょっとだけアクセントにツナを入れた、キュウリとレタスと水菜のサラダです。
カツ丼もあります。
夜遅くにカツ丼というと眉をひそめるアイドルもいますが……眉と言っても佐久間まゆではありません。
とあるボンバーなアイドルはいつでもどこでも丼物を愛しています。どんぶりすと・どんぶりゃーです。
「いただきます!!」
食べています。カツ丼を食べています。ウサミンロボの作ったカツ丼を食べています。
誤解の無いように言っておきますと、いくら日野茜でも、毎晩毎晩仕事から帰ってくるたびにカツ丼を食べているわけではありません。
昨夜は天丼で、その前は親子丼でした。
明日は牛丼の予定です。
無論、その次は豚丼です。
「ごちそうさまでした!」
ロボはすぐさまお茶を準備して届けます。
うさ
「ありがとうごさいます!」
お茶を飲んだ日野茜はその場を去り、入れ替わるように別のアイドルがやってきます。
ウサミンロボは大忙しです。
うさっうさっ
せっせと働きます。
うさー
九時を過ぎると、ようやくアイドルの数も減り始め、食堂も静かになってきました。
残っているのは静かにお酒を飲んでいる人たちだけです。
「ロボ、まだなんかあるか?」
モバPがお仕事から戻ってきていました。
うさ?
「俺じゃない、仁奈の晩ご飯だ」
うさ~
モバPの後ろには、アイドル市原仁奈がついてきていました。
「ウサミンロボにも、こんばんわでごぜーますよ」
うさうさ
だけど、市原仁奈にはちゃんとお家があります。お家には帰らないのでしょうか。
大人のアイドルであれば、夜にお仕事が入るときもあるので仕方ないのですが。
「ママはお仕事で帰ってこられねーです」
仁奈ちゃんの言葉をモバPが補完します。
「急に連絡があってな、家に帰っても一人だから、却ってここに居た方が親御さんも安心だ」
うさっ!
勿論です。この事務所、いえ、ウサミンロボの眼の届く範囲にいる限り、アイドルには危険はありません。
ロボが全力で守り抜くのです。
ぐーっ
うさ?
仁奈ちゃんのお腹が鳴っています。
「すまん。アクシデントが続いて、コンビニのパンくらいしか食べてないんだ」
うさっ!
それは大変です。すぐに市原仁奈にはご飯が必要です。
子供はご飯を食べるもの。遊ぶもの。寝るもの。とウサミンロボは教えられています。
エビピラフはまだあります。タマゴだってあります。
やはり、オムライスです。
ウサミンロボ特製オムライスを超速で仕上げると、仁奈ちゃんの前にコトリと置きます。
うさ~
「おう、オムライスか、美味そう……」
手を伸ばしたモバPの胸元にウサミン竹槍が突きつけられます。
うさっ
「どういうことだ、ウサミンロボ」
オムライスは市原仁奈のものです、例えモバPといえども、それを奪うのは悪です。
アイドルに対する悪を、ウサミンロボは絶対に絶対に許しません。
「つまみ食いは許さない、そう言いたいんだな」
うーさー
ウサミン竹槍先端に刺さっていた安全装置代わりのソフトボールがぽろりと落ちました。
切っ先が剥き出しです。
でも、相手はモバPです、あっさりと刺したりは出来ません。
「だがな、ウサミンロボ、よく考えろ、この俺は……」
うさっ
ぷすり
容赦はありませんでした。
「すいませんでした。僕もオムライスが食べたいです」
うさ~
ウサミンロボは笑顔で了承します。しかし、今は仁奈ちゃんのオムライスが先決です。
「美味しいでごぜーます。ウサミンロボは名コックでやがりますね」
仁奈ちゃんはぱくぱくとオムライスを食べ始めました。
小ぶりの子供用オムライスでしたが、お代わりまでしてしまいました。
お代わりを作る時間を待たせるわけにはいかないので、モバP用に作った物を持っていきます。
「待て、ウサミンロボ、それは俺のじゃないのか。仁奈のお代わりにするのか、待て」
うさっ
ぷすり
仁奈ちゃんのオムライスが優先なので、容赦はありません。
「うう……痛い……ああ、ところでウサミンロボ」
うさ?
「仁奈は明日から冬休みだから、二三日ここにお泊まりする」
うさぁ
わかりました。ウサミンロボは直ちに仮眠室の準備をします。
「小学校の終業式までには、お母さんも手が空くから必ず迎えに来るってよ」
うさうさ
それは良かった、とウサミンロボ
コメント一覧
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- 2016年12月27日 22:25
- コミケ版は書き下ろしも込みけ?ふふっ
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- 2016年12月27日 22:42
- ウサミンロボ、宣伝までできてマジ有能
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- 2016年12月27日 22:46
- ウサミンロボシリーズは、外れが無いから何れを読んでも面白い(断言)
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- 2016年12月27日 23:10
- 寒い夜に嬉しい暖かみですな。
-
- 2016年12月27日 23:32
- かわいい!!
-
- 2016年12月27日 23:36
- 新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
-
- 2016年12月27日 23:53
- ウサミンロボのいる世界はどこも暖かいな。
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