北海道における外国人労働の実態が明かされています。
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27日に報じられたもの。
厚生労働省北海道労働局は、北海道内で外国人技能実習生を受け入れている114事業所を調査
したところ、約72%にあたる82事業所で「労働基準法」などに違反する事実が178件も確認された
と発表。
同局によると、年1回義務付けられている健康診断を実習生に受けさせず、安全措置を講じていない
危険な機械を説明せずに扱わせたり、賃金を支払わないなどの違法行為があったとのこと。
ひどいケースでは数百万分を支払っていない事業所も判明。
また違法に長時間労働させている件数も約10%にあたる18件が確認され、中には月100時間を越
える残業をさせ、最長で178時間もの残業をさせていたケースもありました。
特に食料製造業と農業・畜産業に多く違反が見られたと報告しています。
同局は
「外国人実習生の受け入れは、母国の経済発展を担う人材を育てることが目的だ。
事業所は、実習生の適正な労働条件を確保すべきだ」
と語りましたが、違反した事業所に対し、是正勧告に留まり、罰則の適用や摘発などは行っていません。
かつては日本に期待や夢を抱いて出稼ぎに来ていた外国人労働者もいたようですが、勤務先での
人権を無視した労働実態などが徐々に広まるにつれ、日本は敬遠されるようになっていると聞きます。
是正などの軽い処分で済ますのではなく、政府が本腰を入れて、早急に手を打たねば、いくら移民を
勧誘しても効果は薄いといわざるを得ません。
また絶望した外国人労働者が、昨今目立つ外国人犯罪へ結び付いている可能性もあります。