高垣楓「プロデューサーさんと、クリスマス」
自分はデレステと劇場しか見た事ないので、楓さんのキャラとか口調にブレがあるかもです、すみません。
良かったら読んでください
P「はい、クリスマスに、サンタとして……我が社の社会貢献活動の一環としてのイベントなのですが……お願いできないでしょうか?」
楓「……うーん、構いませんけど、どうして私なのですか? もっとそういうのに相応しい他の方に頼んだ方が……イブ・サンタクロースちゃんとか適任だと思いますけど……」
P「彼女はその日、サンタとして都内10箇所以上を回るイベントに駆り出されてまして……他のアイドルの方たちも、みんな忙しく……」
楓「なるほど……でも、プロデューサーさん、知ってますよね? 私、これでも一応、人見知りで……私を知っているファンの方達の前ならともかく、子供は私の事を知らない子も多いと思うと、ちょっと不安です。大勢の子供を相手にするのも、初めての事ですし……」
P「はい、それは勿論知ってるというか覚えているというか……」
P(なんか接してると普通に忘れそうになるけど……それくらい心を開いてくれてるって事かな、だったら嬉しいけど)
P「なので、その件には俺も付き添わせていただきますよ。スタッフも馴染みの人ばかり選びました。それなら安心出来ますよね?」
楓「……本当ですか?」
P「はい」
楓「……そのイベントの始まりから終わりまで、ちゃんと見ていてくれます?」
P「勿論です」
楓「……ふふっ、わかりました。それではそのイベントに出させていただきますねっ♪」
P(ん? 何だか急に明るく……気のせいかな?)
P「ありがとうございます。よろしくおねがいしますね」
P(参ったなぁ、降水確率は30%くらいだったのに、雪か……面倒な事になったなぁ)
P(とりあえず、高垣さんに連絡するか)
プルルルル。
P「あっ、高垣さん。お疲れ様です」
楓「お疲れ様です。雪、降っちゃいましたね」
P「はい。確か高垣さんは電車通勤でしたよね? 電車も動くか分かりませんので、社用車で迎えに行きますね。それまでは自宅で待機しといてください」
楓「はい、すみません……あっ、たまたまですが、私の家から今日のお仕事先、歩いて30分くらいの近場なので、私は歩いて行きましょうか?」
P「いえ、万が一滑ったりしたら大変ですし、お体を冷やして体調を崩されても困るんで迎えに行きますよ。車をスタッドレスタイヤに替えるので、ちょっと時間掛かりますんで、ゆっくり待っててください」
楓「……すみません、お手数おかけします。それでは、プロデューサーさん達を出迎える為の雪だるまさんでも作っておきますね」
P「ふふっ、わかりました」
P(雪だるまか……いつもの冗談なんだろうけど……何だか作ってる姿想像したら可愛いな)
P「さーて、それじゃあ、とっとと替えますか」
P(さて、高垣さんに電話電話……って、あれ)
ブーン(車のドアを開ける音)
P「……高垣さん?」
楓「あら、プロデューサーさん。お早い到着で……」
P「……なにされてるんですか?」
楓「ふふっ、電話で言ったとおり、雪だるまさんを作ってました」
P(……こ、この25歳児は……本当に作ってんかい……まぁ、高垣さんが楽しそうだからいいけど……)
楓「さて、それじゃあ車に乗らせていただきますね……あっ、その前に、はい、どうぞ」
P「ん……? タンブラー……? これは……」
楓「暖かいココアです。雪が降る中、タイヤ交換してくれたプロデューサーさん達のお体が少しでも暖まればいいなと思って」
モブスタッフ1「ありがたいです!」
モブスタッフ2「高垣さんお手製ココアが飲めるなんてついてるぜ!」
P「あ、ありがとうございます。いただきます……ごくごく……ん、うまいですっ」
楓「ふふっ、それは良かったです。それじゃあ行きましょうか」
P「はい……あの、本当に美味しいです、ありがとうございます。体も温まって……助かります」
モブスタッフ3「最高です!」
楓「いえいえ、それほどでも」
P(……何でもないように笑ってるけど……やっぱり、楓さんって気が利くよなぁ……)
P(ひょっとして、雪だるまを作ってたのも、自分一人だけ暖かい部屋にいるのは……なんて、思ってたりしたからだろうか)
楓「それにしても、今日は雪がよく降りまスノー」
P(……このダジャレ好きさえ無かったら、素敵な大人の女性なのに、なぁ……)
P「高垣さん、準備出来ましたか?」
楓「はい。出来ましたよ。どうですか、プロデューサーさん。私のサンタ姿……似合いますか?」
P「……」
P(……職業柄と時節柄、ここ数週間、沢山の美人さんや可愛い子のサンタ服を見たけど……やっぱ、高垣さんは別格、だな……超絶似合ってる……)
楓「プロデューサーさん?」
P「あ、すみません……いや、もう似合うとか似合わないとかそういう次元じゃありませんね、完璧です」
楓「……ふふっ、そうですか。ありがとうございます。自信が持てました」
P「いやもう……自信しか持って無くて大丈夫ですよ」
楓「ふふっ、なに言ってるんですか、変なプロデューサーさん」
P「……いえ、ちょっと高垣さんのサンタ姿に見惚れちゃって、上手く頭が回らず……すみません」
楓「そ、そうですか……もう、お口がお上手ですね、プロデューサーさんは」
P(……我ながら、訳の分からん事を口走ってしまったけど……楓さんの機嫌がよくなったのなら、なによりだ……)
P「……何ですか? じっと見て……ええと、俺の顔に、何かついてます?」
楓「いえ、何だかこうして、プロデューサーさんが私のお仕事に付きっきりなのも、久しぶりだなぁ、と」
P「……言われてみれば、確かに……最初から最後まで一緒なのは、2、3ヶ月ぶりですかね?」
楓「……2ヶ月と18日ぶりです」
P「……そ、そんな具体的によく覚えてましたね」
楓「だって最近のプロデューサーさん、私の現場に来ても、一言二言話して状況把握したら、すぐ次の現場に行っちゃうじゃないですか」
P「う……それは、すみません。でも他の……特に若い子の方がやっぱり、どうしても色々手間が掛かるもので……」
楓「私より、若い子の方がいいんですね」
P「そ、そういう意味では……でもやはり高垣さんはモデルとしても活躍されてましたし、現場にも慣れてますから……一番信用してるというか……」
楓「(一番、信用……)……誰にでもそういう事言ってるんじゃないですか?」
P「そんな事はないです……むしろ一番最初、心配してたのは高垣さんでしたよ」
楓「え?」
P「アイドルからモデルならまだしも、モデルからアイドルなんて聞いた事ないですしね……それにモデルの現場との違いとかもあるじゃないですか」
楓「……ええ、まぁ、やはり色々と勝手が違くて、最初は苦労してましたね」
P「ええ、それに人見知りですし、だから最初は出来る限り現場に行かせて貰いました」
楓「……ふふっ、そう言えば最初の頃は、慣れない現場でプロデューサーさんの顔を見ると、ホットミルクを飲んだ時みたいに、ほっとしました」
P「……」
楓「……」
P「スカウトしてよかったと、心から思ってます」
楓「……プロデューサーさんって」
P「はい?」
楓「モテますよね」
P「……いや、そんな事はないですけど……普通ですよ」
楓「そういう事を、真っ直ぐ目を見て言われると、女性はドキッとするものなんですよ」
P「そ、そうですか……」
P(う……そう言えば、ちょっと恥ずかしい事を言ってしまった。高垣さんも、心なしか顔が赤いし……う、どうしようこの空気……)
楓「……もう動悸が止まりません。心臓がどーきどーきです」
ズルッ(Pがずっこける音)
楓「どうしたんですか? プロデューサーさん、ずっこけて……」
P「いえ、なんでも……」
P(本当に、このダジャレ好きさえ無かったらなぁ……)
モブスタッフ「失礼しまーす。プロデューサーさん。高垣さん。そろそろ時間なんで準備の方、お願いします」
P「了解です。それじゃあ高垣さん、よろしくお願いしますね」
楓「はい」
モブスタッフ「あっ、それとですね、言ってなかったんですけど、プロデューサーさんに一つ、お願いが……」
P「?」
園児たち「「「クリスマスー!!!」」」
先生「はーい。いいお返事ですねー。それじゃあクリスマスと言えばー?」
園児たち「「「サンタさーん!!!」」」
先生「はーい。その通りです。そして、なんと今日はそのサンタさんと、トナカイさんも、この幼稚園に来てくれました―!」
園児たち「「「えええええ~~~!?」」」
先生「それではサンタさんと、トナカイさんの登場です。どうぞ~~!」
楓「良い子のみなさーん、メリークリスマース! サンタでーす。サンタさんですよー」
P「こ、こんにちはー。トナカイでーす……メリー……クリスマス……」
楓「プロデューサーさん。もっと大きな声で言わないと、伝わりませんよ」
P「こ、こんにちはー! トナカイでーす!! メリークリスマス!!」
P(……う……例え相手が幼稚園児だろうと、人前に出るのは緊張するな……というか、何で俺が……)
モブスタッフ「やっぱサンタさんと言えば、白い袋にいっぱいプレゼントを持って登場するじゃないですか」
モブスタッフ「で、実際に白い袋にいっぱいプレゼントを詰め込んだんですけど、すごく重たいんですよね。高垣さんに持たすのはちょっと危険かなってくらいに」
モブスタッフ「なんでプロデューサーさんに持ってもらおうかなと。あと、ついでにトナカイのキグルミも着て貰っていいですか?そしたら多分園児たちも喜ぶと思うんですよね!」
~回想終わり~
P(なんて言われて、言われるがままに出てしまったけど……まぁでも、普段アイドル達に派手な服着せたり、露出激しい格好させたりするし、俺もたまにはな……)
園児たち「「「……」」」
P(う……園児たちが黙っちゃったぞ……やばいな、ウケが悪かったか……?)
園児たち「「「わー!! サンタさんだけじゃなくてトナカイさんもいるー!!!」」」
P「お、おう……?」
園児1「ねぇねえ、どこから来たの!?」
園児2「プレゼントなーにー!?」
園児3「ソリは? ねぇソリはどこにあるの?」
園児4「女のサンタさんって珍しいー!」
P(な、なんか……群がられてる……ど、どうしよう)
P「……は、はい」
楓「はぁーい。良い子のみんなー。ちゃーんと人数分、プレゼントはありますから、順番に並んでくださいねー」
楓「焦らないでねー。年に一度のイベントのクリスマスを、ゆっくり済ますましょー」
P(園児相手にもブレずにダジャレを……!?)
園児1「あははは、お姉さん面白ーい」
園児2「ダジャレを言うのは、誰じゃ!」
楓「うふふ、あらあら、面白い事を言ったのは誰かしら?」
P(し
コメント一覧
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- 2016年12月29日 23:52
- イブじゃない、イヴだ(担当並感
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- 2016年12月29日 23:57
- >>デレステと劇場しか見た事ない
にしても最低限呼称とキャラ名くらいは把握してから書いてほしい
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