デリヘル嬢「ハァー……仕事だる。適当に終わらせて帰るか」
- 2016年12月31日 14:10
- SS、神話・民話・不思議な話
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ガチャ
デリヘル嬢「失礼しまーす」
ガッシャーン!!!
デリヘル嬢「ひいっ!?何この音!?」
男「おっ!きたきた!」
マッチョ「ん…あああああッ!!」プルプル
男「早くこっちへきてくれ!まずはベンチプレスからいくぜッ!」
デリヘル嬢「!?」
男「筋トレだよ、筋トレ!」
マッチョ「補助してほしいマッチョ!」
デリヘル嬢「ほ、補助…?」
男「さぁ、マッチョの頭側に立って!最後あたり補助に入ってマッチョの大胸筋を虐め抜いてくれ!」
マッチョ「よろしくマーッチョ!んっ!」ググ…!
デリヘル嬢「え!?え!?」
デリヘル嬢「わ、分かったわよ」
マッチョ「んあッ!!マッ…!」
男「ラスト!ラストレップ!!」
マッチョ「マッ…チョッチョォォォオオオ!!!!」
ガッシャーン!!!
男「ナイスベンチ!!!」
マッチョ「早く次のセットがしたいマッチョ!」
デリヘル嬢「え、ええ…インターバル…?」
男「セット間における休憩のことさ」
マッチョ「一分経ったマッチョ!」
男「よーし、次はラストセットだ!デリヘル嬢、頼むぜ!」
デリヘル嬢「え?え!?」
男「俺達は君の時間を買ったんだ!」
マッチョ「マッチョマッチョ」ウンウン
男「文句は言わせねぇッ!」
男「おい、マッチョよ!誉められたぞ!」
マッチョ「嬉しいマーッチョ!」ムキッ
デリヘル嬢「いやでも何の意味があるの」
男「意味なんてないさ!楽しいから鍛える!なぁマッチョ!」
マッチョ「トレーニングとは道と見つけたり」
デリヘル嬢「フロントプレス?」
男「バーベルを顔の前へ落とすのがフロントプレス。
頭の後ろへ落とすのがバックプレスだ」
マッチョ「バックプレスは肩への負担が大きいから気を付けて取り組むマッチョよ?」
デリヘル嬢「…ていうか、貴方が補助っていうのやればいいんじゃないですか?」
男「ヘルニアで杖生活なのだ!トホホッ!」
マッチョ「スクワットでの腰の反りすぎには気を付けるマッチョよ!!」
ガシャン!
男&マッチョ「ナイススクワット!」
デリヘル嬢「な、なんであたしまでぇ!」
男「そんなマチ針みたいな身体じゃ補助も怖くて任せられねぇからな!」
マッチョ「筋トレ楽しいマッチョよ?」
男「インターバル終了!スクワットはラストセットだ!」
デリヘル嬢「やだぁ…!」ググ…
男「ハハハ、嫌とは言いつつ筋肉は正直だな。バーベル上げ下げしてるじゃねぇか」ニヤニヤ
男「乳酸いっぱい出てるぞ?ん?」
デリヘル嬢「いやあ…!言わないでぇ…!」ググ…
マッチョ「膝を曲げるんじゃなくて股関節を沈める感じマッチョ!」
男「膝と爪先は常に同じ位置を向かせろよ!
人間の膝は特に内側はあそびがほぼないから大ケガするぞ!」
男「骨盤を前傾させることによりハムストリングスがストレッチされるからな!」
マッチョ「ハムストリングスは太股裏の筋肉の総称マッチョ。
大腿二頭筋や半腱様筋や半腱膜筋マッチョね」
男「背中は真っ直ぐを常に意識しろ。丸めるのもダメだが、骨盤を前傾させすぎると腰に負担がくるし背中が反りすぎる原因になる」
マッチョ「誰かさんはそれが原因で手術までしたマッチョね。
病み上がりだから筋トレはおろか、トレーナーのくせに補助も満足に出来ないマッチョ」
男「言うな……」ポロポロ
デリヘル嬢「せ、背中が…こんなとこ筋肉痛なったの産まれて初めてよ…」
男「広背筋がサイコーにホットだろ!?」HAHAHA!
マッチョ「ふぅーこの疲労感、たまらないマッチョねぇ」
デリヘル嬢「で、でも意外に早く終わるのね。筋トレって」
男「あぁ。そんなに時間がかかるもんでもないな」
男「ドロップセット延々やれば長引くけどな。
あ、やっていくかい!デリヘル嬢!せっかくだし!」
マッチョ「そうマッチョねぇ!」
デリヘル嬢「い、いいです!!時間だしさようなら!!」
デリヘル嬢「はぁーやっと筋肉痛治ったわ…」
デリヘル嬢「何なのよあの糞客。あんなおかしな客初めてだったわ」
デリヘルドライバー「ハハハ。そいつはまた、変わったお客もいたもんで」
デリヘル嬢「本当よ。普段運動しないから翌日なんて、もう!地獄だったわ。
…あ、思い出したらまたなんかあちこち筋肉が痛み出した…!
身体がトラウマになってるのね…」ピキピキピキ…!
デリヘルドライバー「着きましたぜ」
デリヘル嬢「!ここって…!」
デリヘル嬢「あわっ!あわわわわわ…!」ピキピキピキ
??「お、きたきた!」
??「お迎えにあがったマッチョよ」
デリヘル嬢「い、いやァァァアアアアアアア!!」ピキピキピキピキピキピキ!
マッチョ「ベンチするとき、バーは肩の位置に落としたらダメマッチョ!」
男「肩の過伸展が起こるからな。怪我しちまうぜ!
胸のトップか…固いなら鳩尾あたりにバーベルシャフトを落とせ」
マッチョ「パワーリフティングの三土手さんなんてメチャンコ腹ベンチマッチョよ」
男「それでもあれは凄いけどな!」
男&マッチョ「ナイスベンチ!!」
デリヘル嬢「ゆ、ゆるひて…」
男&マッチョ「?」
デリヘル嬢「お、お、お願い…お願いします…どんなプレイも受け入れます…だ、だからもう許してください…」ウルウル
男&マッチョ「どんなプレイも?」
デリヘル嬢「は、はひ…手でも…足でも…ア、ア」
デリヘル嬢「……アナ、ル…でも」
デリヘル嬢「ムリムリムリムリィィィイイイ!!!」
デリヘル嬢「痛い!痛い!キツい!キツい!」
デリヘル嬢「――ってなんであたし結局トレーニングしてるのよオオオ!」
男「『バタフライ』だ!これは前にやったフリーウェイト種目ではなく、マシントレーニングになるな」
男「ゴキゲンな蝶になってッ!」
マッチョ「抱き締めるようにしてパッドを合わせてッ!」
男「煌ーめくー風ーに乗ってッ!」
マッチョ「大胸筋を鍛えられるマッチョよ!」
男「無限大な夢の後の何もない世の中じゃ!そうさ愛しい想いも負けそうになるけど!」
マッチョ「ON MY LOVE!!!!」
デリヘル嬢「デジモンとか懐かしすぎるわよオオオ!!!!」ガッシャーン!
デリヘル嬢「はぁ!?」
男「おいおい、どんなプレイも受け入れると言ったろ!」
マッチョ「マッチョマッチョ」ウンウン
デリヘル嬢「分かったわよッ!やればいいんでしょやればッ!!」
ググ…!
デリヘル嬢「くぅ…!さっき大胸筋を追い詰めたあとだから…!」
男「気付いたようだな」
マッチョ「プレイグゾースト法マッチョ」
デリヘル嬢「はぁ!?」
マッチョ「とくにデリヘル嬢みたいなビギナーは普段使わない大胸筋を意識しづらく、使いづらいマッチョ。
大胸筋をストレッチし、胸でバーベルを受け止め、押し上げる感覚を覚えてもらうためにもプレイグゾースト法はやってみてほしかったマッチョ」
男「いや、まさか本人からどんなプレイグゾーストも受け入れるって言うなんてな」ハハハ
マッチョ「熱心マッチョね」ハハハ
デリヘル嬢「アンタ達頭おかしいわよオオオ!」ガッシャーン!!
客「は、はぁー!?そんな口きいていいのぉ!?金なら弾むから…!」
デリヘル嬢「お客様」ギロリ
客「ひっ!」
デリヘル嬢「デリヘル嬢を嘗めるのも…いい加減にしてください!」
デリヘル嬢「無理なプレイは予め無理と承知して呼んでいるはずです!」
客「彼女の彼氏はアブナイ奴で、バックにはアブナイクスリを売ってるアブナイ奴やアブナイクスリを買ってるアブナイ奴等が…きっとアブナイ目に」
デリヘル嬢「どうぞ、ご自由に――」
サイドチェスト!ムキッ!
デリヘル嬢「――そうなったなら、あたしも自由にやらせていただきますから」
意地悪デリヘル嬢「ちょっとぉ!デリヘル嬢!
アンタあの金持ちの客なに怒らせてんのよ!」
デリヘル嬢「あの方が店の決まりを破るからあたしはそれを注意しただけです」
意地悪デリヘル嬢「はぁ!?生意気な口きいて!このっ!」
パチンッ!
デリヘル嬢「…気は済みましたか?」ギロリンコ
意地悪デリヘル嬢「ひっ!」
意地悪デリヘル嬢「なな、何よアンタ…あたしを怒らせてただで済むと…!
ちょっと面かしなさいよ!」
意地悪デリヘル嬢「ハァ、ハァ」
他デリヘル嬢「も、もうやめましょうよ意地悪デリヘル嬢さん…」
デリヘル嬢「そうですよ。息が上がってます!」
意地悪デリヘル嬢「うっさい!」
デリヘル嬢「(腹筋さん!あたしに力を!)」ムキッ!
ガチンッ!
デリヘル嬢「拳を痛めたみたいですね。先輩…もう終わりにしましょう」
他デリヘル嬢「意地悪デリヘル嬢さん!」
意地悪デリヘル嬢「…なんで私を殴り返さないのよ」
デリヘル嬢「この右手は、バーベルを掴む為のモノですから」ニコッ
意地悪デリヘル嬢「デ、デリヘル嬢…」
意地悪デリヘル嬢「あたしの負けよ…今まですまなかったわ…」
デリヘル嬢「意地悪デリヘル嬢さん…」
意地悪デリヘル嬢「!…アンタ、急に出てきて何!?
もう決着はついて…!」
彼氏「俺の彼女がヘコまされたんじゃ俺のメンツに関わるんだよ」ヘラヘラ
意地悪デリヘル嬢「な、なに言って…!」
デリヘル嬢「!」
ムキッ…ムキッ…ムキッムキッ…
他デリヘル嬢「ひ、ひいいっ!禍々しいオーラのマッチョ達がたくさん…!?」
デリヘル嬢「(なんて邪悪な筋肉…!)」
彼氏「彼等は俺が仕入れてる非合法筋肉増強剤のユーザー…そして『裏ビルダー』の方々だ」ニヤリ
デリヘル嬢「裏…ビルダー…?(ま、まさかコイツら…!男とマッチョさんが言ってたのは冗談じゃなく本当…!?)」
世間に認知されない形で行われる大会でな…非合法のクスリで作られた筋肉の祭典は金持ちのボディビルファンの間で人気なのさ」
裏ビルダー「へへ…ただのボディビルダーやるよりよっぽど賞金も高いしな」
裏ビルダー2「それに非合法増強剤はステロイドなんかよりもよっぽど強力だからなぁ」
裏ビルダー「1度使うと止められねぇわ。
馬鹿正直にナチュラルや普通のステとか使うかっつーの!」ハハハ
デリヘル嬢「…まりねィ」ボソッ
裏ビルダーs「ざわ…ざわ…」
彼氏「は?」
デリヘル嬢「黙りねィ!!」
彼氏「はぁ?何言ってるのお前?いきなり意味わからないよなぁ」
裏ビルダー「…」
デリヘル嬢「貴方達は裏切ったの!筋肉を!
そして自分自身をッ!」
デリヘル嬢「悪魔に魂を売って!自分を信じることを諦めてしまったの!」
裏ビルダー「や、やめろ…」
彼氏「耳を貸すな!裏ビルダー!」
デリヘル嬢「分からないわよッ!自分を信じて…少しずつでも変わっていける。
それが…それが、トレーニーってモンでしょうが!!」
彼氏「めんどくせぇ。おい、裏ビルダー、コイツやっちまえ」
裏ビルダー「!」
彼氏「うるせえ!引っ込んでろ。…お前はビルダーだろ?トレーナーである俺に逆らえないだろ」
裏ビルダー「く…!」
デリヘル嬢「!」
裏ビルダー「悪く思うな!」
デリヘル嬢「ぐっ…!」
彼氏・裏ビルダー「!?」
??「待たせたな、兄弟」
??「君の熱い想い、確かにこの胸筋に届いたマッチョよ」
ザッ…!
デリヘル嬢「あ…あ…二人とも…!」グスッ
男「――トレーニング仲間には指一本触れさせないぜ」
マッチョ「――この心筋に懸けてな」
男「ダークサイドのマッチョがこんなにもいるとはな…やはりここが裏ビルダーの源泉らしい」
マッチョ「やい、君達もいっぱしのマッチョなら正々堂々とバトルで決着を着けるマッチョ!」
裏ビルダー「望むところだ!」
彼氏「いけ!裏ビルダー!」
裏ビルダー「!」ムキッ
男「来るぜ、マッチョ!」
マッチョ「マッチョ!」
裏ビルダー「!」ムキムキッ
男「サイドトライセップス!」
マッチョ「!」ムキッムキッ
デリヘル嬢「ポージングを…!?」
\キレてるキレてるー!/ \デカイデカイ!/ \カットパリパリー!/
マッチョ「!」ムキッ!
彼氏「な、なにを!!マスキュラー!」
裏ビルダー「!」ムキムキッ!
男「甘い!今だ、相棒!サイドチェスト!」
マッチョ「マッチョ!」ムキムキムキッ!!
マッチョ「……」
裏ビルダー「……」
裏ビルダー「…くっ」バターン!
デリヘル嬢「勝ったの!?」
男「間一髪…危ないところだった…!」
男「さぁ、観念してビルダー協会まで御同行願おうか」
マッチョ「大人しくするマッチョ」
意地悪デリヘル嬢「勝敗の決め方何なのよ…」
デリヘル嬢「さすがにあたしにも…」
ムキッ…ムキッ…ムキッムキッムキッ!
裏ビルダーs「「「非合法プロテイン…非合法プロテイン…」」」フラフラ…
彼氏「コイツらは違うみたいだぜぇ…!」
男「ちくしょう…ッ!いったん逃げるぞ!」
マッチョ「大腿四頭筋パンパンになるくらい走るマッチョ!」
デリヘル嬢「うん!」
意地悪デリヘル嬢「ひぃ!なんであたしも…!」
デリヘル嬢「で、でもどうすんの!あの数!」
男「任せな!」
マッチョ「秘策があるマッチョ!」
デリヘル嬢「ここはジム…?でも立て籠るには頑丈さが…!」
男「違うさ!」
意地悪デリヘル嬢「ゼェゼェ…」
マッチョ「みんな、適当なトレーニングマシンに座るマッチョ!」
デリヘル嬢「こ、こんなときに筋トレ…!?」
男「説明してる時間がない!早く!」
意地悪デリヘル嬢「え、えっと…」
デリヘル嬢「それはバックエクステンションですね。背中が丸まると腰を痛めるので気を付けてください」
マッチョ「マッチョはレッグプレスマッチョ!」
男「俺はショルダープレスに座ろう…その前に、皆!用意はいいな!」
デリヘル嬢「(押すなって言ってた赤いボタン…!?)」
男「いくぜ!」
コメント一覧
-
- 2016年12月31日 14:15
- 俺のレスもまとめとけよ
-
- 2016年12月31日 14:34
- 意味が分からなかった
意味が
-
- 2016年12月31日 14:45
- 安 定 の 神 話 カ テ ゴ リ
-
- 2016年12月31日 14:47
- 安定の神話カテゴリ
-
- 2016年12月31日 15:30
- 筋肉は神話なのか(困惑)
-
- 2016年12月31日 15:32
- 神話だった
-
- 2016年12月31日 15:33
- ごめん、普通に面白かった
-
- 2016年12月31日 15:37
- 野球とは道と見つけたり
-
- 2016年12月31日 15:49
- 鍛え抜かれた筋肉には神が宿ると言われてるからな
-
- 2016年12月31日 15:52
- デリヘルと筋肉と即即とロボットと
-
- 2016年12月31日 15:59
- デジモン…新作出てももうあの歌声は聞けないんだよね
-
- 2016年12月31日 16:26
- 大晦日になにやってんですかぁ!?
-
- 2016年12月31日 17:14
- >>彼の即即はーー
彼ってどういうこったよ!
-
- 2016年12月31日 17:31
- リトバスに筋肉エンドあったよね。やっぱり筋肉は神話だよ
-
- 2016年12月31日 17:34
- 謝ッチョで大草原不可避
-
- 2016年12月31日 17:51
- ※13
確か明治ぐらいまでは彼女という言葉は無かったから三人称は性別問わず彼という言葉を使った
万葉集にもそう書いてある
-
- 2016年12月31日 18:15
- 旧ザクじゃなくアッガイでお願いします
※13
彼については
キ○速の
おれ「あん?姉ちゃんが欠勤するから代わりに俺が働けだって?」
を読む事だねィ!
-
- 2016年12月31日 18:30
- 筋肉ってすごい
-
- 2016年12月31日 18:59
- かの
じゃねえの
-
- 2016年12月31日 19:01
- 筋肉は神話
古事記にもそう書いてある
-
- 2016年12月31日 19:33
- まぁデリヘル嬢に掃除手伝わせてるだけ手伝わせて、後はさっさと帰らせる人とかもいるらしいし……
実際に筋トレ手伝えって人もいるかもね……
-
- 2016年12月31日 19:40
- したらな!
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- 2016年12月31日 19:56
- なんで俺これ最後まで読んじゃったんだろ…
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- 2016年12月31日 20:06
- 一年の最後にふさわしい神話だ
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- 2016年12月31日 20:19
- 黙りねィの人だ
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- 2016年12月31日 20:43
- 流れが理解できマッチョ
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- 2016年12月31日 22:05
- ハァー
-
- 2016年12月31日 23:19
- >>17やっぱりあれと同じ人か、伝説の彼見た瞬間ピンときたわ
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