639479

みほ
ダウンロード (24)

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/15(木) 00:11:59.75 ID:yfE+UY010

2: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:13:05.39 ID:yfE+UY010
杏「そーそ、なんでもサンダースの科学部が作成したらしくてね」

杏「量産に成功したらしいから、何個かくれるんだってさ」

みほ「3個ありますね…」

優花里「どういう意味での素直なんですか?」

杏「なんでもねー、自分の気持ちに正直になれるらしいよ」

華「それは、自分の想いを口にしてしまうということですか…!?」

杏「そうなるね」

杏「なんでも、ある女の子が愛する人に告白するための勇気を与えるために作られたものらしくてね」

杏「使ってみたところ見事に両想いで大成功、ラブラブなカップルが誕生したんだって」

3: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:14:12.59 ID:yfE+UY010
華「ですが…ここ、女子校ですよ?」

杏「まぁタダでくれるっていうんだからもらっとけばいいじゃん…」

沙織「うーん…でも告白するなら薬とか無しで、ちゃんと勇気を持って行くべきじゃない?」

麻子「……気持ちは…わからなくもない…」

麻子「…どうしても…フラれるということが頭にちらつくからな…」

沙織「…?」

杏「で、この薬ほしい子居る?」

杏「一応副作用とかはないらしいよ…」

杏「もっとも、想い人がいなかったら飲んでもなんともないらしいけど」

沙織「恋愛限定ってことね」

4: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:15:00.29 ID:yfE+UY010
みほ「…」

優花里「はいはーい!私!ほしいです!」

杏「いいけど、一個だけ条件があるからね!」

優花里「なんでしょうか?」

杏「……これを自分以外誰かに飲ませるということはしなーい「!」

優花里「ええ!?そんな~!」

杏「下手したら人間関係をグシャグシャにしちゃうからねー」

杏「渡せるのはこの場で飲めるって約束ができる子だけだよ…」

杏「まぁ後で取りに来てもいいから…そいじゃあねー」

5: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:15:38.44 ID:yfE+UY010
放課後

麻子「……」

杏「…おや…どうしたんだい?」

麻子「例の薬の効果はどのくらい続くんだ?」

杏「……!」

杏「えっと……12時間だね…」

麻子「わかった、飲もう」

杏「へー、意外だったなぁ」

6: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:16:22.99 ID:yfE+UY010
麻子「…悪いか」

杏「まぁとにかく飲んでみなよ、副作用もないし効果は抜群らしいから」

麻子「…」ゴクリッ

麻子「……!!」

麻子「……ありがとう…今なら…行けそうだ」

杏「…行ってきなよ」

麻子「…うん」

7: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:16:55.64 ID:yfE+UY010
沙織「それじゃあねー」

華「はい!また明日」

みほ「ばいばーい」

沙織「…あれ?麻子」

麻子「……」

沙織「…どうかしたの」

麻子「……沙織…」

麻子「いつも…ありがとう…」

沙織「やだ…急に…どうしたの?」

麻子「毎日…私を起こして…面倒も…沢山見てくれて…」

麻子「まるで…お母さんみたい…」

9: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:17:41.18 ID:yfE+UY010
沙織「麻子がそんなこと言うなんて…ちょっと恥ずか…」

ギュッ

麻子「…もっと…沙織に甘えても…いいか?」

沙織「ふぇえ!?」

麻子「…私は…沙織のことが好きだ…」

沙織「うん、私も好きだけど…」

麻子「意味が違う…」

麻子「友達とか…そうじゃなくて、一人の女の子として…沙織が好きなんだ…」

麻子「沙織と戦車道をしてから気づいたんだ……」

麻子「沙織と離れたくない…沙織と…ずっと一緒にいたい…」

麻子「それが…私の勝手なのも…わがままなのも…わかっている」

11: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:19:30.46 ID:yfE+UY010
沙織「どうしたの…いつもの麻子らしくないよ…あっ」

沙織「もしかして…麻子…あの薬…」

麻子「あぁ…飲んだ」

麻子「そうしたら、ずっと、ずっと今まで言えなかったことが…言えるようになったんだ」

沙織「…どうして飲んだの?」

麻子「…沙織に拒絶されるのが…怖かったんだ…」

麻子「でも、いつかは言わないといけない……だから…そのきっかけに…」

沙織「……そうだったの…」

麻子(あぁ…この反応………ダメだったか…)

麻子「…沙織…幻滅したか?」

麻子「…こんな私を…嫌いに…」

沙織「……」ナデナデ

12: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:20:34.38 ID:yfE+UY010
麻子「ぅ…」

沙織「そんなこと…言わないで…」

沙織「麻子がそんなに私のことを想ってくれていたなんて…私…すごく嬉しい」

麻子「……」

沙織「……いいよ」

麻子「…!」

麻子「…本当にいいのか?」

沙織「うん…ずっと昔から思ってたんだ、麻子が男の子だったら良いのになぁって」

沙織「だから麻子に告白された時…すっごく嬉しかったんだ~」

麻子「…色々と…大変だぞ」

13: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:21:01.65 ID:yfE+UY010
沙織「大丈夫、私…彼氏に合わせるタイプだから」

麻子「女だぞ」

沙織「わかってるよ、ただ…これだけは約束して」



沙織「私のこと…絶対に幸せにして!」



14: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:23:02.84 ID:yfE+UY010



沙織「私も、麻子のこと…絶対に幸せにするから!」

15: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:23:39.24 ID:yfE+UY010
麻子「………!」

麻子「…わかった///」

沙織「あと、もう一つ…」

麻子「何だ…」

沙織「今度から…ちょっとだけでもいいから…素直になってね」

麻子「う…うん…」ガバッ

沙織「もー、本当に甘えん坊さんなんだね…///」ナデナデ…

麻子「う、うるさい…///」ギュウウッ

沙織「よしよし…」ナデナデ…

麻子「……///」

16: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:24:23.18 ID:yfE+UY010
次の日のお昼休み

優花里「西住殿!見ましたか!今日の朝…」

華「ええ、私も見ました!沙織さんと麻子さんが手をつないで登校してるところ!」

優花里「あんなに誰かに甘えている冷泉殿を見るのは初めてです!」

みほ「校門でみどり子さんが校則違反よー!!ってすごく怒ってたね…」

優花里「今日のお昼休みも二人一緒で過ごしているみたいですし…」

華「……やっぱり…あの薬なんでしょうか?」

17: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:25:23.79 ID:yfE+UY010
優花里「…どちらかが飲んで告白して…両想いになった…と」

みほ「………」

優花里「西住殿?」

みほ「ごめん…ちょっと用事を思い出しちゃった…」

みほ「次の授業、戦車道だったよね、ふたりとも倉庫で待ってて」

優花里「はーい!」

華「……みほさん…」

華「もしかして…」

18: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:25:53.33 ID:yfE+UY010
杏「ん?どうしたの、西住ちゃん…?」

みほ「会長…お願いがあります…」

みほ「昨日のあの薬…私にも飲ませてください…」

杏「………いいよ」

みほ「ありがとうございます」

杏「…そっか、西住ちゃんにも告白したい人がいたんだね~」

みほ「……」

杏「…行ってきなよ…その好きな人の所に…」

みほ「……」

19: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 00:26:45.80 ID:yfE+UY010
杏「ん?どうしたの、西住ちゃん」

杏「速く好きな人の所に行かないと…昼休み終わっちゃう…」

みほ「…私の好きな人は…」

杏「に、西住ちゃん…どうしてそんなに近づいて…!?」

……ドン!

みほ「今…私の目の前にいる人です…」

杏「………えっ」

27: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 05:29:16.12 ID:yfE+UY010
ちなみにこの薬に想いを変える効力とかは一切ないんで別の人に飲ませてもあまり意味がなかったりします
まぁ本心がわかりにくい娘にはすごく有効かもしれませんね…


34: ◆bXmsmX83I2 2016/09/15(木) 21:12:36.82 ID:yfE+UY010
サンダースで使ったのはアリサですね
たまには結ばれてもいいじゃないかということで…
後編は明日の夜くらいになりそうです もしかしたら大洗以外もいくつかやるかも

40: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 11:28:05.63 ID:ihi5EKKA0
杏(か、壁ドンされてるっ…///)

みほ「私は…会長のことが…いえ、杏さんのことが……好きです」

杏「え、えっーと…どうして…なのかな??」

杏「私、西住ちゃんに嫌われるようなことしかしてないよね…」

杏「嫌だった戦車道を無理矢理やらせて…指揮とかも全部任せて…」

杏「そんな私を…どうして…」

みほ「確かに最初はあまりいい印象はありませんでした…ですけど」

みほ「あぁして会長が無理矢理参加させたことが…」

みほ「私が戦車道を楽しめるようになったきっかけになったんです」

みほ「それだけじゃあありません…」

41: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 11:28:32.77 ID:ihi5EKKA0
みほ「あの準決勝で、廃校を守るために動いていた…そのことを知ってから…」

みほ「杏さんがあの時…無理をしてまで私を参加させようとした理由がわかって…」

みほ「…それからは…皆で来年も戦車道をやりたいから…それだけじゃなくて」

みほ「変われるきっかけを作った杏さんの思いを無駄にしたくないと思うようになって…」

みほ「決勝戦に勝った時…杏さんが抱き締めてくれた時…すごく嬉しくて…」

みほ「……そのときに…私は…杏さんが好きなんだと…気がついたんです」

杏「………西住ちゃん…」

みほ「何度でもいいます…私は…杏さんが好きです…大好きです」

杏「………」

42: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 11:29:40.09 ID:ihi5EKKA0
杏「…そう…だったんだ…」

みほ「本当は…薬なしで言いたかったんですよ…」

みほ「けど、杏さんも薬を飲むつもりだったんですよね?」

杏「どうして…そう思うのかな?」

みほ「会長が飲む気がなかったら興味がないってすぐに私達に渡してたと思うんです」

みほ「わざわざ薬の管理がしたかったのは最後の1粒を…自分が飲み損ねたくなかったから…」

みほ「そうですよね?」

杏「……正解…」

43: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 11:30:33.23 ID:ihi5EKKA0
杏「やっぱり、すごいね、西住ちゃん…」

杏「でもそれだと…西住ちゃんが飲む理由には…」

みほ「自分から告白したかったんです…」

みほ「もしかしたら…告白する前に…すべてが終わるかもしれなかったので…」

杏「………」

みほ「…杏さん…」

みほ「ごめんなさい!」パシッ…ガッ

杏「えっ……ぐむっ…んっ……///」ゴクリ

杏「もう…何するのさ…西住ちゃん、いきなり口を開けて…もしかして!」

44: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 11:31:21.98 ID:ihi5EKKA0
みほ「返事を聞きたくて…杏さんもこれ…飲むつもりだったんですよね?」

杏「まぁ確かに…そうだけど…」

みほ「教えて下さい」

みほ「私の事…どう思ってますか…」

杏「………」

杏「……好き……///」

杏「……大好き…だよ…西住ちゃん…///」

みほ「……………!」ガバッ

………チュッ

杏「………!!!!!!」

45: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 11:31:55.81 ID:ihi5EKKA0
みほ「えへへっ…キス…しちゃいました」

杏「…もう…西住ちゃん…」

みほ「……みほ…」

みほ「みほと…呼んでください」

杏「………みほ」

みほ「はい、なんでしょうか?」

杏「何で私に…薬を…」

みほ「杏さんの本心を知りたかったんです…」

みほ「誤魔化されたりするのは…嫌でしたから」

みほ「もし受け入れてもらっても、もしかしたら…心の奥ではどこか無理をしているかもしれないし…」

みほ「だから…今、こうして両想いだってわかって……あむっ」チュッ

杏「んっ…んんんっ…///」チュッ

46: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 11:32:26.73 ID:ihi5EKKA0
杏(舌…絡まって…すごくいやらしい…)

杏(みほの顔…すごく近い)

杏(胸の高鳴りが…止まらない…)

みほ「…私…今…とっても幸せです…」

杏(あぁ、ダメだ…これ以上したら…私…止まらなくなる…)

杏(……でも)

杏「…私も…幸せだよ…みほ」

杏(我慢なんて…出来るわけがない)

47: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 11:32:53.23 ID:ihi5EKKA0
みほ「私…杏さんと…もっと…もっと…キスしたいです」ギュッ

杏「うん……来て…」

みほ「…」

杏「……」

48: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 11:33:26.20 ID:ihi5EKKA0



キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン



49: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 11:34:22.28 ID:ihi5EKKA0
みほ「……!」

杏「……あっ///」

みほ「昼休み…終わってしまいましたね……」

杏「午後からは…戦車道だっけ?」

杏「…サボるわけにもいかないね」

みほ「……そう、ですね」

杏「あんまり…ここに長居したら、心配して来た河嶋辺りにみられるかもしれないし…」

みほ「……杏さん、薬の効果時間はどのくらいですか?」

杏「…12時間って書いてあった…」

みほ「なら…」

みほ「今夜…私の部屋に来てください…」

50: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 11:34:49.81 ID:ihi5EKKA0
杏「…!」

みほ「…待っていますからね」

みほ「薬の効果は…今日だけなんですから」

みほ「素直で可愛い会長を…いっぱい見せてください」

杏「……うん」

みほ「それじゃあ…行きましょうか」ギュッ

杏「………」ギュッ

みほ「…愛していますよ、杏さん」

杏「うん、私も…愛してるよ、みほ」

おしまい

62: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:01:21.73 ID:ihi5EKKA0
プラウダの場合

ノンナ「カチューシャ様は引き継ぎの作業を行っている最中です」

クラーラ「…」

ノンナ「…クラーラ」

クラーラ「…えぇ」

ノンナ「決着を付けましょう」

クラーラ「ところで…薬の効果は確かに有効なのですか?」

ノンナ「諜報部によると大洗で何組かのカップルが誕生しているそうです」

ノンナ「おそらく間違いないでしょう」

クラーラ「…ノンナさん、どちらが選ばれても…」

ノンナ「えぇ、恨みっこなしですよ」

63: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:02:04.15 ID:ihi5EKKA0
ノンナ「…カチューシャ様、お疲れ様です」

カチューシャ「このくらいどうってことないわ…」

ノンナ「ホットミルクを作りました…飲みますか」

カチューシャ「ありがとう、貰っておくわ」ゴクゴクッ…

ノンナ「……」

クラーラ「………」

カチューシャ「……」

カチューシャ「…何よアンタ達!私の顔に何かついてるっていうの!?」

ノンナ(ミルクが顔に残っているけど黙っておこう)

64: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:02:41.90 ID:ihi5EKKA0
ノンナ「いえ…ところでカチューシャ様…」

ノンナ「最近…気になっている人とか…いらっしゃいますか?」

カチューシャ「………」

カチューシャ「……何よ急にそんな質問」

カチューシャ「…そうね…」

ノンナ(ドキドキ)

クラーラ(ドキドキ)

カチューシャ「………ニーナ…かしら…」

ノンナ・クラーラ「……!!?!???!???!?」

65: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:03:44.09 ID:ihi5EKKA0
ノンナ「……えっと…カチューシャ様…どうして」ガタガタガタガタ…

カチューシャ「だって、このカチューシャ様の正式な後継者よ」

カチューシャ「あの子には才能があるわ…あなた達もよくわかっているでしょう?」

クラーラ「……え、えぇ」

カチューシャ「色々と甘いところはあるけど、きっと彼女ならプラウダを上手く導けるはずよ」

カチューシャ「まずは副隊長で経験を積ませるつもりだけど…ノンナはどう思う?」

ノンナ「……え、えぇ、それでよろしいと思います」ガクガクガク…

クラーラ「…どういうことですか!同志ノンナ!」(ロシア語)

66: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:04:23.87 ID:ihi5EKKA0
クラーラ「薬が効かなかった可能性はあるのですか!?」(ロシア語)

ノンナ「その可能性は低いと思われま……っ!」(ロシア語)

ノンナ(まさか…!)

ノンナ「最悪の事態です…同志クラーラ…」(ロシア語)

ノンナ「おそらく…カチューシャ様は…」(ロシア語)

カチューシャ「ノンナ!クラーラ!日本語で話しさないよ!」

ノンナ「恋心そのものを…抱いていない」(ロシア語)

クラーラ「!?」

67: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:07:18.93 ID:ihi5EKKA0
ノンナ「……」

ノンナ(…今さっきの質問におそらくカチューシャ様は素の態度で応えていた)

ノンナ(あの薬は恋愛感情がないと発動しない…)

ノンナ(つまり…カチューシャ様は…)

ノンナ(………あぁ、カチューシャ様…)

ノンナ(まだ…告白もしていないのに…)

カチューシャ「ノンナ、どうしたのよ?」

ノンナ「…カチューシャ様?」

69: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:08:31.83 ID:ihi5EKKA0
カチューシャ「なんでも相談にのるわよ」

ノンナ「…」

ノンナ(それが出来れば…苦労はしないのに…)

カチューシャ「ほら…これ…飲みなさい」

ノンナ「…ありがとう…ございます」

70: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:10:17.15 ID:ihi5EKKA0
カチューシャ「……落ち着いた?」

ノンナ「……はい」

カチューシャ「…じゃあ、聞かせてもらおうかしら」

ノンナ「…はい?」

カチューシャ「何で…私に素直になるって噂のあの薬を飲ませたの?」

71: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:11:02.76 ID:ihi5EKKA0
ノンナ「……!?」

ノンナ「…な、なぜカチューシャ様が薬のことを!?」

カチューシャ「薬の話はダージリンから聞いていたわ」

ノンナ「………」

ノンナ「カチューシャ様のお気持ちが知りたくて…」

カチューシャ「まぁ、飲ませるってことは…そういうことよね」

カチューシャ「ノンナとクラーラは私が誰を好きなのか…知りたかったのよね?」

ノンナ「…はい」

カチューシャ「…危ないところだったわ」

72: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:11:33.17 ID:ihi5EKKA0
ノンナ「…どういうこと…でしょうか?」

カチューシャ「ノンナ…あなた…質問が悪かったわね」

カチューシャ「もし…あなたの好きな人は?と聞いていたら…」

カチューシャ「私は答えを出していただろうから…」

ノンナ「……」

カチューシャ「…ところで…ノンナ……」

カチューシャ「あなたの…好きな人は?」

ノンナ「………!」

73: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:12:34.36 ID:ihi5EKKA0
ノンナ「まさか…カチューシャ様…私に薬を…」

カチューシャ「速く答えなさい、答えないとしゅくせーだから」

ノンナ「……」

ノンナ「……私が……好きな人は…」


ノンナ「偉大なるカチューシャ様をおいて他にはいません!」


74: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:13:20.13 ID:ihi5EKKA0
カチューシャ「…そう」

チュッ

ノンナ「!!!!」

カチューシャ「はぁ、背がもうちょっとあったら…唇を奪っていたのに…」

ノンナ「………カチューシャ…様…」

カチューシャ「私も…ノンナのことを…」

75: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:13:46.42 ID:ihi5EKKA0



カチューシャ「…愛しているわ」



78: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:15:35.17 ID:ihi5EKKA0
カチューシャ「約束しなさい!大学も…いえ、これからもずっと一緒よ!」

ノンナ(私の生涯に一片の悔い無し!!!!!)

カチューシャ「……ノンナ」

ノンナ「…………」

カチューシャ「………ノンナ?」
…………
カチューシャ「ノンナ!目を覚ましなさい!」

カチューシャ(あぁ、もう!薬を飲ませたと思い込ませてうまく告白させたのに…)

カチューシャ(これじゃあ台無しじゃない!)

カチューシャ「立ったまま気を失うとかどっかのロボ超人じゃないんだから!」

カチューシャ「しっかりしなさいよ!ノンナアアアアアア!!!」

80: ◆bXmsmX83I2 2016/09/16(金) 22:20:17.02 ID:ihi5EKKA0
プラウダ編おしまい
クラーラと優花里殿はうん…その……なんというか…ごめんなさい