自分の話し声を漏らさないBluetoothヘッドセット「Hushme」発表。ノイズキャンセルならぬボイスマスキング機能搭載
ダースベーダー風に声を変える機能も
米ラスベガスで開催のCES 2017に出展している「Hushme」はノイズキャンセリングならぬ、ボイスマスキングヘッドセット。周囲の音を遮断するのではなく、自分の声が周囲に迷惑をかけるのを防止するという逆発想アイテムです。
Bluetoothヘッドセットの多くはイヤホン/ヘッドホンに通話機能が追加され、高級なものには周囲の話し声などの雑音を除去して通話音声を聞き取りやすくするノイズキャンセリング機能も搭載されています。一方で、自分の話し声は周囲にはそのまま聞こえてしまうため、たとえばBluetoothヘッドセットの音量が大きすぎた場合は無意識に大きな声で周囲に迷惑をかけているかもしれません。
そんなときに使うことを想定して開発したのがHushme。普段は図体のデカい首掛け型Bluetoothイヤホンの体でいて、いざ通話の際は、左右に分離したユニットを口を覆うように接続(マグネット式)して、声が周囲にもれないよう、迷惑をかけないように話すことができます。左右ユニットにはヘッドホンのような程よい厚みのパッドが付いています。
口の周りをなんとなくメカメカしいもので覆うと、誰もがやりたくなるのがダースベーダーのモノマネ。開発者もそのことを考えたのか、Hushmeは会話中の声をボイスチェンジャーのように変化させて内蔵スピーカーから発することも可能となっています。
たとえばダースベーダーの特徴的な呼吸音や、R2-D2風、さらにミニオン風の声で、周囲を笑顔にすることもできるかもしれません。プリセットサウンドはほかに小鳥や猿の鳴き声、風、波、雨音などが用意される予定です。マスキング用サウンドは専用アプリから追加や自作アップロードができます。
気になるのは、装着位置の都合上、パッドが顔の脂でベタベタにならないかということ。また鼻がHushmeに掛かる位置になるので呼吸をしていると水蒸気でかなり蒸れそうです。
そもそもそこまでして周囲に気を使わなくても良いのではという気もするものの、逆に考えれば会社で同じフロアにいる(声の大きな)同僚へのプレゼントとする使い方などもあるのかもしれません。
Hushmeは今後、製品化に向けクラウドファンディングを実施する予定。販売価格は約200ドル(約2万4000円)になる見込みです。