1960~1970年代、おもちゃ楽器として発売されたにも関わらず、その独特の音色から多くのミュージシャンに愛されたスタイロフォンが、現代に復活します。英DubreqのStylophone Gen X-1は、あのレトロ感あふれるデザインにアナログシンセとしての機能を融合させた新世代のレトロ楽器となりました。
スタイロフォンは2007年にいちど米国の玩具メーカーがライセンスを取得、復刻版が発売されました。そして、ライセンス期間終了後は、オリジナル版を発売した英Dubreq創業者の子息が設立した新生Dubreqが、オリジナル版に音声入力とボリューム機能、サウンド切替スイッチなどを追加した新復刻版としてStylophone S1を発売しています。
新世代のStylophoneとなるGen X-1は、アタック /ディケイ /フィルター /ディレイ といったパラメーターを調整可能で、ふたつのサブオクターブと、正方波および三角波のLFOを備えます。さらに、オリジナル版と同様にスピーカーを内蔵し、乾電池で駆動することができます。
Dubreqはこれまで、S1のほかにもスタイロフォンと同じスタイラスで金属製フラットキーボードをなぞる方式のリズム楽器Beatbox、そして金属キーボードは同様にオリジナルスタイロフォンとはデザインを異にするStylophone S2の2機種を発売しています。
新世代のStylophone Gen X-1は2017年5月の発売を予定しており、価格は59.99ポンド(約8500円)を下回る見込みとのこと。Dubreqはウェブサイトで予約開始通知を受け取るための登録を受け付けており、予約者は20%引きでの販売を提示しています。
また、Dubreqは1月19~22日にカリフォルニア州アナハイムで開催される楽器ショーNAMM 2017にて、Stylophone Gen X-1を展示するとのことです。
ちなみに、Dubreqによる最初の復刻版Stylophone S1は日本でもAmazonなどで販売中。もしシンセ機能よりも特殊な鍵盤に惹かれたなら、4000円以下とお安く「やっぱり気に入らなかった」ときの経済的損失が半分で済むこちらを、まずはおすすめしておきます。