アマゾンのAI音声アシスタント「Alexa」に対応するクルマ、今後は増加する見込み
CES2017でもAlexa対応製品が注目を集めていましたが
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AmazonのAI(人工知能)音声アシスタント「Alexa」は、既に一部のクルマで対応が始まっているが、その会話はちょっと一方的だ。
出発する前に、家の中で音声認識デバイス「Echo」に話しかけて、凍える日にヒュンダイの車内を暖めたり、BMWに行き先を指示したりできるものの、家を出てクルマに乗れば全て自分で操作しなければならない。しかし、今年後半になれば、自動車メーカー各社はAlexaを"助手席に乗せる"ことができるようになるという。つまり、自分が運転している間、バーチャルアシスタントが音楽をかけたり、オーディオブックを追加したり、様々なタスクを遂行してくれるのだ。
これは、各自動車メーカーがAmazonとパートナーシップを締結したという訳ではない。米国カークランドの交通情報提供会社インリックスが、Alexaを「OpenCar」プラットフォームに統合することにより、各メーカーのインフォテインメント・システムにAlexaを搭載できるようにしたのだ。
ブラックベリーの「QNX」プラットフォームのように、(あなたがそのことを知らなかったとしても)愛車のダッシュボードをより便利に強化してくれるだろう。インリックスは昨年3月に米国シアトルに拠点を置くOpenCarを買収し、アップル「CarPlay」と「Android Auto」に対抗するため、業界水準の環境下で開発されるアプリケーションとして「OpenCar」を打ち出している。
Alexaが搭載されれば、既存の車載音声コントロール・システムは劇的に改良されるに違いない。ボルボも同様に、「Cortana(コルタナ)」の搭載を試みているが、Alexaの場合はまず、自動車メーカーがOpenCarと提携を結ばなければならない。言い換えると、我々はAlexaがどのクルマに搭載されるか予測不可能ということだ。ただ、インリックスに買収される以前に、OpenCarはマツダと共同で車載システムを開発していたことがあるため、マツダが提携する可能性は高いだろう。
インリックスは自動車業界にとって、決して小さな存在ではない。同社では既に、リアルタイムの交通状況や駐車場に関する情報などのデータを、アウディやレクサス、メルセデス・ベンツやポルシェ等のコネクテッドカーに提供している。実に多くのネットワークを所有しているのだ(OpenCarとの統合により、Alexaを通して車内からでも家の中からでも、これらの情報にアクセスが可能になる)。どのメーカーがAlexaと提携したか今年後半に明らかになるまで、見守っていくとしよう。
注:この記事は米国版『Engadget』のJamie Rigg記者による記事を転載したもの。
By Engadget
翻訳:日本映像翻訳アカデミー