オランダ鉄道が、2017年1月1日以降、国内のすべての電気鉄道が風力発電由来のエネルギーで賄えるようになったと発表しました。オランダ鉄道は2年前、電力会社Enecoと2018年1月からすべての電力を風量発電化する契約を結びましたが、その開始時期を1年も前倒しての実現となりました。
オランダ鉄道の広報担当トン・ブーン氏は、オランダ海岸、ベルギー、フィンランドでEnecoの風力発電所が増加したことが、予想以上に早く100%風力化に貢献したとコメントしました。オランダ鉄道は現在、2005年を基準として2020年までに乗客一人あたりの輸送エネルギー量を35%削減することを目標としているとのこと。
The Netherlands take e-mobility to the next level: 100% of country's trains are powered by #wind https://t.co/U1oDry30ll pic.twitter.com/c0vrXxrDZl
— UN Climate Action (@UNFCCC) 2017年1月9日
オランダ鉄道では1日あたり5500本の列車を運行しており、約60万人が利用します。オランダ鉄道はEnecoと共同で特設サイトを立ち上げ、風力発電エネルギーのみで走る世界初の鉄道だと胸を張っています。
ちなみに、下の動画で風車とともに回っているのはオランダ鉄道最高経営責任者ロジャー・バン・ボクステル氏。100%風力エネルギー化を達成し、本来ならば称賛されてチューリップの花束のひとつももらって然るべきところですが、なぜか自ら罰ゲーム風のパフォーマンスで世界にアピールしています。