任天堂の宮本さんって海外メディアにしか出ませんよね。試しにGoogeニュースで「
宮本茂」を検索したところ以下のような結果になりました。
・宮本茂が語る『スーパーマリオ オデッセイ』への思い(2017/01/14)
・どうやってマリオがデザインされたのかを任天堂の宮本茂が語る(2017/01/12)
・マリオの生みの親、宮本茂インタヴュー:ゲーム制作の真髄(2016/12/21)
・宮本茂さんがザ・ルーツと『スーパーマリオブラザーズ』演奏(2016/12/07)
・マリオの生みの親・宮本茂氏が「スーパーマリオ64」について語る(2016/09/25)
ぜ~んぶ、ソースは海外メディアですよ。
たまたま、『スーパーマリオラン』や『スイッチ』のプロモーションで海外に行ってた時期だったかもしれませんが、だったら過去、宮本さんが日本のテレビ番組に出演して楽器演奏したりしてたかって思うと、何一つ心当たりがありません。なんならテレビ出演したところを見たことない。
<犬神家の一族に出演していたという噂はガセ> オリコンTV出演情報によると宮本茂氏が
過去にテレビに出演した回数は5回のみでしたが……
BSコンシェルジュ 「松本人志 大文化祭」
2011-10-31 NHK 10:05~10:50
NNNドキュメント’05 「ゲームの中の戦争~あなたは人を殺せますか?」
2005-09-18 日本テレビ系列 24:25~25:20
俺たちの旅 第35話
2002-03-18 テレビ東京系列 10:00~10:54
俺たちの旅 第34話
2002-03-15 テレビ東京系列 10:00~10:54
俺たちの旅 第29話
2002-03-07 テレビ東京系列 10:00~10:54
「俺たちの旅」ってのはドラマで、たしかに出演者に「宮本茂」ってあるんですけど、
同姓同名の俳優っぽいです。
さらに「作品」ってところをクリックすると犬神家の一族が出てきます。宮本さんが任天堂入社前に警察官役で出演したって都市伝説もあるけど、これも同姓同名に俳優っぽい。2002年以前は知らないですが、とにかく
極端に日本のメディアに出演してないことがわかりました。
なぜ、宮本さんは海外のメディアばかり出演するのでしょうか。正直言って理由はわかるんですよ。
だって
海外市場のほうが大きいわけですよね。任天堂さんは慈善事業でゲーム機つくってるわけではないので、ビジネス戦略として当然の選択をしてるわけだ。それに、宮本茂氏は日本では知る人ぞ知るゲーム界のカリスマですけど、海外では普通に有名人だったりします。2012年には
スペインから勲章もらってるし。
でも、それにしても
日本のメディアに出なさすぎですよね。ゲームクリエイターって元々あまり表には出て来ませんけど、宮本さんは、海外のメディアにはこうやってちょくちょく出演してるわけだし、ニコニコチャンネルとか、自社のプロモーション動画もいいけどさ、もっと我々に近い形でさ、見てみたいなって気持ちがあるわけです。
<任天堂は日本のマスコミが嫌い(追記)> コメント受けて追記します。
いつからかは知りませんが任天堂は昔から
ガードが固い企業ですよね。日本のマスコミが出鱈目ばっかり書くから嫌になって、海外メディア重視になったと言われています。
※3年前にはこんなこともありました。サムネイル画像:週刊文春web でもそれって、
任天堂とマスコミの問題であって我々、消費者は関係ないじゃないですか。
にも関わらず、任天堂が海外メディア重視になり、それがまかり通ってる背景には、かつて業界に君臨していた絶対王者だったからってのもありますけど、我々が
「それを良しとしてきたから」ってこともあると思うんです。
海外メディア、かっこいいじゃん。
日本のマスコミなんてクソだし、別にいいじゃん。
みたいな……
<かつて「美女=パツキンのチャンネー」だった> 最近ではそうでもないけど、たとえばビジュアル系バンドのPVに出てくる女は、たいてい外人でした。単に見てくれの問題というか、非日常感の演出とか、バンドのイメージに合うだとか、いろいろ理由はあったんでしょうけど、あとファン対策ね。メンバーが日本人モデルと絡んでると、ファンがその子に嫉妬して炎上させちゃうみたいな。
浜崎あゆみのPVも外人だらけでしたけど、彼女の場合、結婚までしちゃいましたからね。あそこまでいったら本物ですよ。やっぱり、その根底にあるのは
「純粋な憧れ」なんですよね。
戦後焼野原になった日本が、なんとか世界に追いつくぞって頑張って、当時の日本より1歩も2歩も先に言っていた海外の技術だとか文化だとかに憧れて、立ち上がってきたって歴史があるわけじゃないですか。
で、80年代にバブルになって、美女と言えば
「パツキンのチャンネー」とか言って調子に乗ってた時代もあったわけです。叶姉妹が若い外人の男たちをはべらせているのと同じ文脈ですよ。あれは彼女たちが外人好きなんじゃなくて、我々のような、叶姉妹というキャラクターを享受する側が「ゴージャスな姉妹の彼氏は外人以外考えられない」っていうイメージを抱いていて、それに寄せてるだけだと僕は考えます。
つまり、多くの日本人の中には、いまだに「美女=パツキンのチャンネー」みたいな公式が成り立っているわけです。
たとえばこんなCM憶えてますか?
1989年のセシールのCMですよ。
なんだこの
白人コンプレックス丸出しのCMは!(笑)
まあ、こういう時代だったんですよね。最後のセシール♪ キノケサソンソンソノケサナモン(わからん)っての、みんなで真似しましたよね。フランス語だそうですよ。
そして2017年現在も、日本の大企業のキャッチコピーはのきなみ横文字ですよ。
キャノン make it possible with canon
ホンダ The Power of Dreams
トヨタ Drive your dreams
日立 Inspire the Next
よくCM流れてますよね。俺たちは世界企業なんだっていう意気込みは感じますけど、英語がわからないと
何言ってるかわからないじゃないですか。
内容がわからないキャッチコピーって意味あります?
<もっと俺たちの方を向いてくれ!> ちょっと話が逸れちゃいましたけど、つまり、任天堂の海外メディア重視は、少なからず日本人の心に残っている「海外コンプレックス」みたいな感情に甘んじてる部分があると思うんですよ。
その証拠に、誰も疑問に思ってないわけじゃないですか。むしろ宮本さんは海外メディアばかり出てて、他のクリエイターとは違うなあとか、かっこいいなあって、みんな思ってるわけじゃないですか。いやいや、そろそろ気づこうぜと。もっと俺たちのほうに向いてくれよって。日本のメディアにもバンバン出てくれよって。もっと言いましょうよ。
純粋に悔しいじゃないですか。なんで、いつも大事な発言や、
興味深いインタビュー記事はわけのわからん海外メディアなんですか。僕たちは結局、それを勝手に翻訳したニュースサイトとか読んでるわけですよね。アホらしいと思いませんか。
海外市場が大事?そんなことはわかってます。でも今はインターネットだ。グローバルだ言われてる時代でしょ。日本から発信じゃダメなんでしょうかね……
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多分、任天堂は日本のマスメディアを信用してません
昔、朝日が任天堂社長インタビューをでっち上げた時、発覚した理由が
任天堂に問い合わせた時「日本のマスメディアの取材を受けておりません」と答えられたから
で、捏造した理由もインタビューしようとして断られたからで
日本のメディアに対して線を引いてるんですね
その辺の理由とかの話になるとまた生臭くなりますし、ろくな話にならないですね
日本のメディアは任天堂に対して悪意を持ってるというのは、よく言われることだったりしますからね