火星探査車Curiosity、新たな水の存在可能性示す痕跡を発見。ひび割れは泥の乾燥で形成?
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NASAの火星探査ローバーCuriosityの科学チームが、火星の表面に見つかったひび割れのような地形を詳しく調査し、かつて豊富に水分があった証拠だとの見解を報告しました。見解が正しければ、このひび割れは古い年代に湿潤した泥が積み重なってできた泥岩であると考えられます。
Curiosityが確認したのは、火星のアイオリス山(俗称シャープ山)のふもとに見つかったひび割れのようになった地帯。NASAによると、その一体は約30億年ほど前に湖畔のような場所だったと推測され、かなり水分を含んだ泥の層が乾燥してひび割れを呈したたのち、堆積物に埋もれた状態になっていたと考えられます。
堆積物の蓄積による圧力もまた、地層のひび割れの原因となりえます。この場合はたとえばひび割れの内部に地下水など供給する鉱物の成分が多く含まれるとのこと。
Curiosityによる調査では、乾燥によって発生した亀裂と、堆積物の圧力によって発生した亀裂の両方を示す結果が出たとのこと。とはいえ、まだ由来が明らかでない亀裂の断面形状などを確認するため、科学チームはデータをさらに詳細に分析し、また類似した地帯を探して観測したい意向です。
ちなみに、Curiosityがこれまでに火星でみつけたのは岩もしくは砂ばかり。今回の調査結果が本当だと確認されれば、4年にわたるCuriosityの火星探査で初の「泥」を発見したことになるかもしれません。