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動画撮影アプリ「Filmic Pro」がログ/フラット撮影をサポート。後処理で映画のような深い映像を実現 - Engadget 日本版

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動画撮影アプリ「Filmic Pro」がログ/フラット撮影をサポート。後処理で映画のような深い映像を実現

iPhone 7 /7 Plusで対応

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全編iPhone 5撮影のテレビドラマでも使用されていた動画撮影アプリ「Filmic Pro」が、最新ベータ版でiPhone 7 /7 Plusを使っての4K ログ/フラットプロファイル撮影に対応しました。ログ/フラットプロファイルとは、RAW撮影ほどではないものの、カメラセンサーの持つ能力を活用してダイナミックレンジの広い撮像が可能な方式のこと。一般的にはハイエンド一眼レフカメラなどに搭載されている機能です。

Filmic Proは撮影した動画の露出やフォーカスをあとから変更したり、解像度、ビットレート、アスペクト比の調整など、プロ向けとも言える編集機能を備えます。

そのFilmic Proの最新ベータ版に搭載されたのが、ログ/フラットプロファイルモード。広大なダイナミックレンジを得るためにあえてセンサーの能力を最大限使った撮影を行い(結果的に低彩度、低コントラスト、低シャープネスな、いわゆる"眠たい映像"が得られる)、これに後からLUT(Look Up Table)を使ったグレーディング処理(または手動で調整)を施すことで、明暗のくっきりした映画のような映像に仕上げることができます。

追記:グレーディング処理はFilmic Proではなく、Black MagicのDaVinci Resolveなどを使います。Filmic Proがサポートするのはあくまでログ/フラットプロファイルでグレーディング可能な動画を撮影するという点にご注意ください。

 

Filmic Proの4K ログ/フラットモードで撮影し、Davinci Resolve、Filmmakerで後処理した映像
 
ただ、動画を撮影したMatteo Bertoli氏によると、やはりiPhone 7/ 7 Plusといえどもセンサーサイズの制約によって、フルサイズセンサーを備える一眼レフに比べると、ハイダイナミックレンジな映像で暗部のノイズが目立つ場合があるとのこと。とはいえ、暗い部分にノイズが出るのはどんなカメラでも同じことだとBertoli氏は指摘します。

また、プロが無理にiPhoneで映像制作をする必要はまったくないものの、ポケットに入れて持ち歩けるデバイスでこれが可能になったことが重要で、インディーズの映画制作者にとっては、より良い映像を作るための選択肢が増えたことを意味すると語っています。

Filmic Proのログ/フラットプロファイル機能は現在のところベータ版としての紹介であり、まだAppStoreには来ていません。ただ、開発元のFiLMiCは、Filmic Pro 6(現バージョンは5.5.1)に搭載するとしていることから、近いうちにメジャーバージョンアップが来ることは間違いなさそうです。
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