公式サイトによると、この映画の脚本は相沢友子さん、という方が担当されているのですが、実は当初は万城目学さんが書く予定だったというのです。
ところが、映画のクランクイン直前に、当時完成していた脚本が全ボツになってしまったのだとか。
そこから新たに書かれた、全くの新作で『本能寺ホテル』は作られたそうなのですが…ひとつだけ、万城目さんのアイデアが残ってしまったのだそうで…。
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この件、今日発売の週刊文春が記事にしていますが、万城目さんご本人がツイッターで状況を明かしています。
そちらをまず転載したいと思います。
実は二年前から、とある映画の制作に携わっていました。原作ではなく、オリジナルの作品の脚本を担当するという話で。準備のために、去年はシナリオ学校に通い、書き方を学び、今年になってから脚本を書き上げました。しかし、全ボツを食らいました。
— 万城目学 (@maqime) 2016年12月30日
監督・プロデューサーと何度も打ち合わせを重ねた内容を反映させたものだったのにダメでした。プロデューサーの説明は最後まで要領を得ず、いまだに私は正確なボツ理由を理解していません。ただ、一発で採用される内容を書かなかった自分の力量の低さも原因だと、自分を納得させました。
— 万城目学 (@maqime) 2016年12月30日
作家になって初めての全ボツだったので、かなりショックでしたが「いつか小説というかたちで書き直したらいい」と半年くらいかけて気持ちを整え直したあたりで、次の問題が発生します。私が脚本をクビになったあとも、映画は進行していたわけですが、その出来上がった予告編を見て我が目を疑いました。
— 万城目学 (@maqime) 2016年12月30日
なぜなら、私の脚本の要素が残っていたからです。私が脚本に書いた非常に重要なフレーズが、映画で小ネタとして使われ、これが公開されてしまうと、私が小説を書いても、「ああ、あの映画のあれね」とオリジナリティ・ゼロのものと扱われてしまう、つまり小説を書けなくなる。
— 万城目学 (@maqime) 2016年12月30日
即座に抗議しました。私はすでに自分の代わりに映画で本採用された脚本を読んでいました。その際、全ボツ後のやり取りに消耗し、もう相手と関わりたくないと心底思っていたので、新脚本に残された主人公の名前はじめ、中途半端に踏襲された私の要素は全て削除するようプロデューサーに頼んでいました。
— 万城目学 (@maqime) 2016年12月30日
前述の重要なフレーズについても同様です。しかし、こちらの抗議に対し、プロデューサーの回答は「聞いていません」でした。二年もともに準備し、そのアイディアをどれだけ私が大事にしていたか知っているはずなのに、小ネタで消化して、私の手から奪うことに何の疑問も持たない彼ら。呆然としました。
— 万城目学 (@maqime) 2016年12月30日
相手の会社でそれなりの騒ぎになり、偉い人たちから謝罪したいとコンタクトがありましたが全部お断りしました。なぜなら、撮り直しはしない、公開は強行する、という部分は変わず、結局私は小説が書けないままだからです。自分が提出したアイディアに邪魔され、小説を諦めなくてはならない間抜けさ。
— 万城目学 (@maqime) 2016年12月30日
私が二年かけて本気で書き上げた作品は、監督とプロデューサー含め、二、三人が読んでお蔵入りです。本当なら、たくさんの読者を楽しませられる内容だったのに。それが何よりもくやしい。いちばん仕事をしてはいけない相手と関わってしまったうかつさ。大失敗だった。今も毎日後悔を繰り返しています。
— 万城目学 (@maqime) 2016年12月30日
結論は泣き寝入りです。争うより次の作品に集中するのが大事だと考えました。なら、ツイートもするなよ、という意見もありましょうが、ここは私のアカウント。少しだけわがままをお許しいただきたい。いつまでも引きずりたくないので、この怨念・諦念・無念はこれきり今年といっしょに流し去ります。
— 万城目学 (@maqime) 2016年12月30日
(これだけコケにされてお前アホかと思われるかもしれませんが、映画そのものには恨みはまったくございませんので、作品や相手の特定についてはごかんべんを)
— 万城目学 (@maqime) 2016年12月30日
私のあとを引き継いだ脚本家の方の名誉のために補足させてください。私の原稿が全ボツになった後、次の脚本家は急遽依頼されて、新たに一から脚本を作りました。そのストーリー内容に盗用はいっさいありません。私が書いたものとは全く別の独立した話です。
— 万城目学 (@maqime) 2016年12月31日
逆にそれゆえ「原案」と見るにも遠くなり、クレジットから自分の名前を外してほしい。私の脚本からの引き継ぎ部分はすべて削除し、改めて完全オリジナルでやってほしいとプロデューサーに依頼しました。先方もそれを承諾しました。しかし、私にとって、もっとも重要なアイディアが一つ残ってしまった。
— 万城目学 (@maqime) 2016年12月31日
まさに火中の栗を拾う状況で、私のあとを引き継いだ脚本家の方が、いま大変つらい思いをされているのが、本当に申し訳ないです。作品に罪はないし、演者・脚本家にも罪はないです。ただし、二年間あれだけ真剣に取り組んだ末に、自分が受けた仕打ちは間違っている。矛盾し、分裂した思いですが。
— 万城目学 (@maqime) 2016年12月31日
万城目さんは映画の名前を伏せていらっしゃいますが、週刊文春が明らかにしました。
(以下引用)
「万城目さんとフジテレビの間に深刻なトラブルが起きたようです」
と声をひそめるのはある映画関係者だ。
これまでフジテレビは『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』といった万城目氏の小説を映像化するなど、両社はいわば蜜月関係だったはずだ。
「現在、綾瀬はるか、堤真一主演で公開中の映画『本能寺ホテル』の製作過程で関係がこじれたといいます。
そもそもこの作品は原作のない完全オリジナル。
万城目氏の書き下ろし脚本が売りでした。
プロデューサーと監督、万城目氏の3人で何度となく打ち合わせを重ねたはずなのですが、昨夏のクランクイン直前に完成した脚本が全ボツになってしまったそうです」(前出・映画関係者)
(以上引用 週刊文春)
このあたりの事情は、上記万城目さんのツイートと一致してますね。
万城目氏は、映画製作に一切かかわらない代わりに、新たな脚本は全くの新作で作ってもらい、自分の脚本からの引継ぎ部分をすべて削除、万城目氏の名前も外してもらうようにお願いしたといいますが、ひとつだけ、アイデアが残ってしまった…というのです。
(以下引用)
親しい編集者が明かす。
「万城目さんには『鴨川ホルモー』『偉大なる、しゅららぼん』という小説がありますが、彼は“ホルモー”や“しゅららぼん”のような独創的なフレーズから、物語を書くことのできる作家です。
今回、『本能寺ホテル』に使われたアイディアも、そうした独特のものでした」
(以上引用 週刊文春)
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