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ラスベガスのきらびやかな世界の裏側にひっそりと点在するネバダ州6つのゴーストタウン : カラパイア

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 アメリカ、ネバダ州と言えば南部に、大人のディズニーランドとも言うべききらびやかなラスベガスが存在する。アメリカの内陸州としては最大の面積をほこるネバダ州は見どころが盛りだくさんだ。まるで地球内異世界の砂漠地帯があるかと思えば、こんな場所もある。

 19世紀の鉱物ラッシュのとき、ネバダ州は銀の州というニックネームで呼ばれるようになり、砂漠のあちこちに新たな町が出現した。

 しかし、残念なことに現在も残っている町はわずかで、ほとんどがゴーストタウンと化している。民家、学校、バー、ホテル、雑貨店、鉱山がことごとく衰退し、廃墟の間を回転草がコロコロと転がっていく。

 しかし、たとえ多少崩れていても、こうしたゴーストタウンが21世紀になっても残っていることは、冒険家にとってはラッキーだ。ネバダ州であなたが探索してくれるのを待っている、6つの不気味なゴーストタウンを見てみよう。
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1. ベルモント ネバダ州ナイ郡


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廃墟となったベルモント裁判所 image credit:Famartin/CC BY-SA 4.0

 ネバダ州のほかのゴーストタウンと同様、ベルモントも銀の新興都市だった。1866年に町ができてから急速に発展し、20年もたたないうちに本格的な町になった。

 ナイ郡に位置するこの町には、ミュージックホール、コスモポリタンというホテルがあった。しかし、ベルモントの栄華は長くは続かなかった。銀を掘り尽くし、銀の価格が変動したこともあって、町の財政が立ち行かなくなった。1900年代始めには、町はすでに廃墟への一途をたどっていた。

 急激に発展したものの、短命な栄華だったせいか、ベルモントの建物は驚くほどきれいに残っている。ほかの建物が半分瓦礫になっているのに比べて、裁判所、バー、いくつかの工場はまだしっかり全体が残っている。

 トクィマ山脈の懐にひっそりとたたずむこの小さなゴーストタウンには、ファンも多い。復興グループが町の保存活動をしていて、メインストリートだった場所に当時の時代に即した宿がオープンしている。町の憩いの場で初めてのバーだった、ダーティ・ディックのバーも復活している。


2. セント・トーマス ネバダ州クラーク郡


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セント・トーマスの廃墟 image credit:Jkotto/Public Domain

 1860年代、少人数のモルモン教徒のグループが入植して創設された町。行政が前年の税金も含めて住民に減税して人を集めた。しかし、州が要求していたゴールドを採掘することができなくなり、町は1871年に廃墟と化した。

 その後何十年かは人が住んだり住まなかったりしていたが、フーバーダムの建設に伴い、コロラド川の水位が上昇して新たな湖が出現し、セント・トーマスは完全に水の底に沈んだ。

 今日、急激な水の消費のせいで湖の水位が下がって、再びセント・トーマスの廃墟が姿をあらわしつつある。建物の基礎や煙突が水面に現われ、訪れる者にかつての町の面影を思い起こさせている。


3. ネルソン ネバダ州ネルソン


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image credit:wikipedia

 ネルソンはかつてなにかと問題の多かったテチャティカップ鉱山があった場所。ここはゴールド、銀、銅、鉛の宝庫で、南北戦争の脱走兵が住みついていた、ネバダ州でもっとも活気のあった町のひとつだ。

 いかがわしい連中に加え、土地をめぐる争いのせいで、暴力沙汰が絶えず、多くは殺人にまで発展した。さらに、エルドラド・キャニオンからの頻繁な鉄砲水のせいで、まもなくネルソンから人の姿が消えた。

 ネルソンの廃墟は、そんな洪水跡に建っている。ランチハウス(屋根の傾斜の緩い平屋)、テキサコのガソリンスタンド、風雨にさらされた建物や機械が点在している。ここは、写真撮影やミュージックビデオ、いくつかの映画などで使われ、砂丘に頭から突っ込んだように見える小型飛行機を珍しい呼び物にしている。この飛行機は本物ではなく、2001年の犯罪映画『スコーピオン』で使われた残骸だ。


4. ストークス城 ネバダ州オースティン


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ストークス城の遺跡 image credit:Famartin/CC BY-SA 4.0

 アンソン・フェルプス・ストークスは裕福な鉄道王で、オースティン郊外の砂漠の開発とインフラ整備に私財をつぎ込んだ。その中でこのストークス城は、もっとも長く残っている彼の遺産だ。3階建てのこの城は、1896年にストークスが建設を依頼した。

 イタリア様式の塔をモデルにして、地元の花崗岩を使って建設された。華やかなりしころは、塔は豪華に装飾され、各フロアに暖炉がついていて、ストークスの家族はバルコニーや屋上の銃眼つきのテラスからまわりの土地を眺めることができた。

 だが、ストークスの権勢は長くは続かなかった。1897年、家族がここで約1ヶ月間過ごしたのが最初で最後になった。それから1年もたたないうちに、横領スキャンダルに巻き込まれたり、銀鉱山が衰退して、ストークスは鉱山も新しい城も売らざるを得なくなった。

 1956年にストークスの遠い親戚が買い取るまで長いこと打ち捨てられていたが、現在は米国国家歴史登録材に登録されている。この独特なタワー型の城は、現在も生き残っていて、アメリカの沿道で見られるどんな建物とも違っている。


5. ユニオンヴィル ネバダ州フンボルト郡


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ユニオンヴィルの学校校舎 image credit:Ken Lund/CC BY-SA 2.0

 ユニオンヴィルの歴史も、ほかの新興都市とそれほど変わらない。南北戦争後のシルバーラッシュのときに急速に発展し、鉱山が干上がると急速に廃れた。ここの多くの建物は時間が止まっているようで、1870年代と80年代に廃墟になって以来、なにも変わっていない。

 ここを訪れる者は、マーク・トウェインがかつて住んでいて、去っていった小屋を見にやってくる。わずか20人ほどいる住民は、驚くほど緑豊かな谷にはもっとたくさんの見どころがあると自信をもっている。町にはホテルもあり、魚の種類も豊富で、住民も優しいという。


6. ゴールド・ポイント ネバダ州エスメラルダ郡


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人里離れたゴールド・ポイントの廃墟 image credit:Vivaverdi/CC BY 3.0

 歴史のその時々によって、ライム・ポイント、ホーンシルバーとしても知られるゴールド・ポイントは、ほかの鉱山町よりも成功した町だ。

 大恐慌から第二次世界大戦まで、重要性の低い鉱山が閉鎖を求められていた時期でさえ、産出量は多かったからだ。だがこの後、町の大部分が放棄され、もしラスベガスの壁紙屋のハーブ・ロビンスが、ゴールド・ポイントを訪ねて、その魅力にぞっこんにならなかったら、ここは永久に埋もれてしまっていただろう。

 ロビンスと友人は、この町で売りに出ていた家をそれぞれ買い(のちにほかの人もこれに追従することになった)、ラスベガスで大きく当てて、ゴールド・ポイントを丸ごと買ったのだ。彼は一般に公開するために、廃墟の修復に取りかかり、同時に消防署長と保安官も兼任した。

 訪れる者は、ゴールド・ポイントで足を止め、しばらく滞在する。長らく風雨にさらされていた小屋も美しくよみがえり、中には貴重なアンティーク家具がしつらえられている。保安官は、ここの鉱山の歴史を物語る9000枚もの写真を見せながらさまざまな話をして、訪れる者を歓待してくれるだろう。正統派"坑夫の朝食"が提供され、運が良ければ滞在中に決闘シーンを見られるかもしれない。もちろん、ステージでだが。


GHOST TOWNS OF NEVADA PART 1
via:Visit the Ghost Towns of Nevada/ translated konohazuku / edited by parumo
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コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2017年01月20日 20:55
  • ID:TqDqd2dB0 #

ネバダ州はもともと、軍施設で何とか持ってた様な何も無い場所だからね。で、経済保護特区とネイティブアメリカンの人々の雇用も兼ねてカジノを認可したんだけど、それを上回る宿泊施設やら娯楽施設が進出してしまい飽和状態になってしまった所、更に核試験場近くで映画を撮影した俳優やスタッフに次々とガン患者が発生し、核の灰問題が表面化して多くの施設が風評被害も含めた様々な要因で衰退してしまったんだよね。

2

2. 匿名処理班

  • 2017年01月20日 21:20
  • ID:y1AzgpHg0 #

まんまFalloutだw
廃墟趣味はないんだけどこういうのいいなあ

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3. 匿名処理班

  • 2017年01月20日 21:29
  • ID:z9FwE.pM0 #

IR法案こういうの見ると不安だ。

4

4. 匿名処理班

  • 2017年01月20日 21:47
  • ID:I1eU9bN00 #

FOニューベガスで行ったとこばかりだ

5

5. 匿名処理班

  • 2017年01月20日 21:57
  • ID:d5uQasq.0 #

閃いた !
観光客誘致のためにUFOが墜落したってことにしない ?

6

6.

  • 2017年01月20日 22:18
  • ID:VPKtrP680 #
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