メガネ型ガジェット「JINS MEME」を使って、従業員の生産性向上をサポートする。そんな企業向けソリューションをJINSが発表しました。
JINS MEMEは、センサーを搭載したメガネ型ウェアラブルデバイスです。装着ユーザーの姿勢を6軸センサーで検知。さらに、鼻パッドに搭載した3点式電位センサーを使って、視線の移動やまばたきも検知できます。
従業員の「集中度」をリアルタイムで把握
今回発表されたソリューションでは、このJINS MEMEの機能を活用し、従業員の「集中状態」を可視化。これを働き方の改善に活かすとしています。集中力を測定できるというJINS MEME向けアプリ「JINS MEME OFFICE」
具体的には、従業員にJINS MEMEを装着してもらい、勤務時間の変更やテレワーク、フリーアドレスの導入といった、企業の生産性向上施策の効果を測定。それをレポート化します。これまで不確かだった「集中」の度合いを可視化できる点が売りで、これを、携帯電話関連事業を手がけるコネクシオと協業による「働き方改革アセスメント・サービス」として提供します。
また、従業員の集中度を、他のメンバーがリアルタイムに確認できるサービスも用意。テレワークなどで物理的に離れていても集中度がわかるため、集中している人に不急の電話をして、邪魔をするといったこともなくなるといいます。余談ですが、これが従業員の集中度を監視する目的で使われると、少々厄介かもしれません。
さらに、企業向けマインドフルネス(瞑想)サービス「Cocokuri」を提供するインターコーリングと提携。JINS MEMEを使った集中力向上トレーニングのメソッドも提供します。トレーニングの効果を、個人の感覚ではなくJINS MEMEの結果から客観的に判断できる点を売りにします。
JINS MEME用の集中力測定アプリ「JINS MEME OFFICE」による集中度の検出を実演。僧侶である浄土宗光琳寺副住職の井上広法氏は即座に集中状態に入る
JINS側「監視のつもりない」
これらは「JINS MEME OFFICE BUSINESS」SOLUTION」として1月18日に提供開始。法人向けで、詳細は特設サイトで確認できます。集中度を計測できるとうたうJINS MEMEを介してデータが蓄積、分析が進めば、SF作品のように心理状態を整えてくれるガジェット、サービスも生まれるかもしれません。一方で、例えば従業員の集中度を監視する目的で使われると厄介にも感じます。これについてJINS側は「そのつもりはない」と否定しています。
また、JINS MEME OFFICE for Apple Watchの提供もスタートします。『集中度』の可視化だけでなく、集中した時間を維持するために効果的な休憩をとるべきタイミングを知らせてくれるアラート機能も搭載予定です。