律子「プロデューサーと初詣」【アイマス】
大晦日
小鳥「はい! というわけで、これからは大人の時間です!」
あずさ「いえ~い!」
律子「なんで私まで……」
P「ははっ」
小鳥「今年一年お疲れさまでした! 乾杯!」
あずさ「かんぱ~い!」
P「乾杯!」
律子「か、乾杯」
小鳥「ぷはー! 生き返るー!」
P「今日一日、ずっと我慢してましたからね」
小鳥「さすがに未成年の前では飲めませんから!」
律子「私も未成年ですけど!?」
律子「私もみんなと一緒に帰るはずだったのに……」
小鳥「まぁまぁ」
律子「もちろん私はお酒は飲みませんけど、私がいたら盛り下がるんじゃ?」
小鳥「そんな訳ないですよ!」
あずさ「そうです、律子さんがいないと始まりませんから」
律子「そうなんですか?」
小鳥「そうなんです!」
小鳥「って、それよりプロデューサーさん! 全然飲んでないじゃないですか!」
P「え?」
あずさ「あら~、それはいけません! さぁさぁどうぞ」
P「いやぁ、帰ってから仕事片付けようと思ってまして……」
あずさ「え? 明日からお休みですよね?」
小鳥「そうですよ! 社長が『お正月はみんなゆっくり過ごすべきだよ。はっはっはっ!』と言ってたじゃないですか!」
P「まぁ、そうなんですけど……」
小鳥「社長のご厚意を無駄にする気ですか!」
P「いやぁ……」
小鳥「律子さんも何か言ってください!」
律子「まぁ、確かにお正月特番は全部録画で収録を終えてますしね。それに年内の仕事は全部終わっている筈ですから」
小鳥「そうだそうだ!」
小鳥「というわけで、じゃんじゃん飲みましょう!」
P「あーもう! わかりましたよ!」
あずさ「ふふっ、さすがプロデューサーさん」
小鳥「では、改めまして……乾杯!」
あずさ「かんぱ~い!」
P「乾杯!」
律子「か、乾杯!」
───
─
小鳥「ところで、律子さん」
律子「はい?」
小鳥「最近プロデューサーの事を目で追ってる事多くないですか~?」
律子「は、はぁ!?」
小鳥「で、どうなんですか~?」
律子「そ、そんな訳ないじゃないですか!」
小鳥「ふふふ……この小鳥ちゃんの目は誤魔化せませんよ~?」
律子「うわっ、めんどくさ」
あずさ「なんの話しですか?」
律子「なんでもありません!」
P「?」
一時間後
小鳥「ささっ、プロデューサーさんどうぞ!」
P「いただきます!」
小鳥「いよっ! 日本一!」
あずさ「ふふっ、いい飲みっぷりですね~」
律子「ち、ちょっと飲み過ぎじゃないですか?」
P「大丈夫大丈夫! 律子は心配性だなぁ!」
あずさ「律子さんは優しいんですね~♪ えいっ!」
律子「きゃっ! ど、どこを触ってるんですか!」
あずさ「うふふ♪」
小鳥「むむっ! 見せつけてくれますね~! なら私も律子さんに……えいっ!」
律子「ひゃっ! ち、ちょっと! 小鳥さんまで!」
あずさ「あらあら~! それじゃあ次はプロデューサーさんの番ですね」
律子「!?」
P「俺ですかぁ~」
あずさ「一思いに突っついちゃってください~」
律子「な、何を言って!」
P「それじゃあいくぞ~律子~!」
律子「ま、待ってください! 落ち着いて!」
P「へっへっへっ」
律子「い、いやー!!」バシーン!!
P「ぐはぁ!!」
───
─
P「と、普通なら気絶する所なんですが、私は無事です!」
律子「つ、次にやったら訴えますからね!」
あずさ「もうセクハラはダメですよ~?」
P「けしかけといて酷い!」
小鳥「まぁまぁ、一杯どうぞ!」
律子「この酔っ払い供は……」
さらに一時間後
小鳥「Zzz……」
あずさ「Zzz……」
P「Zzz……」
律子「結局いつも通りの展開に……」
律子「ちょっと! もう帰りますよ!」
小鳥「う~ん……」
律子「あずささ~ん!」
あずさ「は~い……」
律子「プロデューサー!!」
P「…………」
律子「ダ、ダメだわ……」
律子「こうなったらタクシーで各家に送るしかないわね……」
───
─
律子「あずささん! お家に着きましたよ!」
あずさ「う~ん……ありがとうございます……」
律子「足元気を付けてくださいね!」
あずさ「は~い……」
律子「それじゃあ良いお年を!」
あずさ「良いお年を……」
律子「さて、次は小鳥さんね……って小鳥さん!?」
運転手「もう一人の女性なら一緒に降りて行きましたよ」
律子「えぇ!? い、いつの間に!!」
律子「…………」
律子「だ、大丈夫かしら……」
運転手「それで次はどちらに?」
律子「え? そ、そういえば私プロデューサーの家知らないわ……」
律子「プロデューサー! 起きてください! 住所どこですか!?」
P「Zzz……」
律子「プロデューサー!!」
P「Zzz……」
律子「う、うそ……起きない……」
運転手「どうしますか?」
律子「え、えーっと……」
運転手「…………」
律子「その、あの……」
律子「わーっ!!」
───
─
秋月邸
律子「け、結局プロデューサーが起きないから私の家に来てしまったわ……」
律子「お、親は親戚の集まりがあるとかで、もう出かけている筈よね……」
律子「電気も消えてるし大丈夫よね……」
律子「か、介抱するだけだから!」
律子「って、誰に言い訳してんのよ……」
律子「よいしょ。行きますよプロデューサー殿」
リビング
律子「よいしょ!」ドサッ
P「Zzz……」
律子「ふぅ……」
律子「本当はベッドに寝かせてあげたいけど……二階まで運ぶのは無理だしソファで良いわよね……」
律子「はぁ……なんでこんなことに……」
律子「とりあえずプロデューサーに毛布を掛けてと」ファサッ
律子「うーん、どうしようかしら……」
律子「…………」
律子「そ、そうだわ! テレビでも観てましょう!」
デデーン ハマダ マツモト アウトー
律子「…………」
P「Zzz………」
律子「…………」
律子「落ち着かない!!!!」
律子「もう!! いつもの空間に男の人がいて平静でいられる訳ないじゃない!!」
律子「……しかもプロデューサー殿だし」
律子「じゃなくて!!!!」