29470719016年12月20日放送のテレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」で、出品された天目茶碗が世界に3点しかないとされる「曜変天目」だと鑑定された。これを受けて、徳島県では文化財登録のための調査を企画していたが・・



『曜変天目茶碗』の調査、徳島県が中止


これを受けて、徳島県では文化財登録のための調査を企画していたが、県教育文化財課の担当者は、「調査を進めることができなくなった」と明かした。


話題となった「曜変天目茶碗」




――具体的にはどういう経緯だったのでしょうか。

「開運!なんでも鑑定団」の鑑定結果を受けて、県では所有者に連絡し、「県指定の文化財として登録を希望しますか?」と確認をしました。

確認したところ、当初は所有者の方も登録を望む意向を示されました。条例では、県指定文化財として認定するには、所有者の方に登録申請をしてもらう形になっています。


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――その後、県ではどのような対応をとったのでしょうか。

文化財としての申請には、申請前に予め調査を終わらせておく必要があります。そこで県のほうで茶碗の調査を進めることになりました。ただ、徳島県には専門家がいないため、外部から有識者を招へいする必要がありました。

そこで県では、茶碗の所有者の方に実物を持参してもらい、写真を撮影。その写真を専門家に送り、「こういう茶碗がありますので、調査をしていただけないか」と依頼をしていました。


陶芸家の「まがい物」発言が話題に


――なぜ、調査を進めることができなくなったのでしょうか。

「開運!なんでも鑑定団」の鑑定結果をめぐる波紋が広がったからか、所有者の方から「一切、外部への資料提供を控えさせていただきたい」との連絡があり、調査を進めることができなくなってしまいました。

そのため県としては、専門家に見せる段階ではなくなりました。


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