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Apple 銀座で小学生が課外授業!iPadをフルに活用する古河市のICT活用 - Engadget 日本版

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Apple 銀座で小学生が課外授業!iPadをフルに活用する古河市のICT活用

全校生徒にセルラー版iPadを貸与、グループでは動画の撮影と編集を実施

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プライベートではスマホを自由に操り、学校ではタブレットで授業を受ける。
デジタルネイティブと呼ばれる現在の小学生たちは、学校でタブレットをどんなふうに活用しているのでしょうか?

そんなひとつの好例が、古河市の小学生たちが行った課外授業にありました。

ひとり1台のiPadを授業で活用する古河市の小学校

1月25日、Apple 銀座のシアターで開催された茨城県古河市上大野小学校の課外授業。古河市ではICT教育を積極的に取り入れており、2015年の9月からは市内の小学校のうち3つのモデル校に対して、全校生徒に「ひとり1台」のiPadを貸与しています。

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▲バスで2時間かけてApple 銀座にやってきた19人の小学6年生。拍手で迎えられ、ちょっと恥ずかしそうに入店していきます。

今回の目標は、国語と総合的な学習の時間を合わせた授業で、iPadを活用すること。ことわざを劇で表現し、iPadで撮影とムービー編集を行い、最後に発表するというものです。

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▲最初にApple 銀座のスタッフとおそろいの特製Tシャツをプレゼントされ、みんなのテンションもアップ。掛け声とともに、いよいよ課外授業のスタートです。

課題1「ことわざを劇で表現し、iPadで撮影しよう」
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数人ごとの班に分かれ、それぞれが決めたことわざを表現するためのムービーや静止画を撮影します。

普段からiPadを使っているだけあって、さすが、生徒たちの操作は慣れたもの。どんな動画を撮るか相談したのち、「30秒撮るね」といった声をかけて、どんどんとムービーの素材を撮影していきます。

ちなみに、この日使っていたiPadは、生徒が学校で使っている自分用のiPadです。課外活動などにもiPadを持参するそうで、落下防止用に、手を差し込んで使えるハンドベルトとショルダーストラップが付いたカバーが装着されています。

課題2「撮影した動画や写真の素材をムービーにしよう」

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素材ができたら、今度は編集に入ります。Appleの純正アプリ「iMovie」を用い、動画や静止画を1分程度のムービーにまとめていきます。タイトルをつけたり音楽を追加したりと、班ごとに工夫をこらしていきます。

課題3「みんなの前で発表しよう」

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開始から1時間ほどかけて、ついにショートムービーが完成。作ったものが気に入らず、撮り直す班もありましたが「時間内に終わらせる」ということも今回の課題のひとつです。

こうして完成したムービーはシアターの大型スクリーンに映され、発表会を行いました。生徒たちは、それぞれ特徴のあるユニークなムービーを披露してくれました。

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▲最後に、全員が終了証書をもらい、Apple 銀座前で記念撮影。

古河市上大野小学校の滝本秀夫校長にお話をうかがったところ、2015年の導入以降は、全授業に対してiPadを活用しているとのこと。

「授業参観を見た保護者からも、『子供たちが楽しそうに使っている』と好意的な評価をいただいています。また、恥ずかしがり屋な子供たちも、iPadを使うことで生き生きと授業に取り組んでいます」

iPadの使い方については子供たちの方が習熟が早く、中には「こんな使い方もあるよ!」とアプリの使い方を先生に教えてくれる生徒もいるとか。

小学6年生の担任で、同校のICTエヴァンジェリストを務める担任の薄井直之教諭によると、「小学校では多数のプリントが必要になりますが、iPadを使うことでミスプリントや配り間違いといった無駄が無くなりました。iPadの活用は、学習の上でも効果を上げています。たとえば、立体などの空間認知が苦手な生徒でも、カラーで教えることでそれぞれの面がわかりやすくなるため、白黒の紙で教えるよりも理解が早いですね」とのこと。

また、古河市では無線LANではなく、セルラーのiPadを使っていることも特徴です。「無線LANを使うとシステム的なトラブルに対応できないこともありますが、セルラー版であれば、回線的なトラブルはほとんどありません。また、校内だけでなくどこでも使えるため、課外授業や修学旅行にも持っていって活用しています」(滝本校長)

ICT教育が謳われていても、なかなか学校側の準備が追いつかず、せっかく導入したタブレットやパソコンを活用しきれていないという残念な例も存在する一方で、古河市ではiPadをフルに使い、生徒たちもイキイキと使いこなしている姿が印象的でした。iPadという知の武器を装備した子供たちが、新しい発想でどんなふうに使いこなしていくか、これからもレポートしていきたいと思います!

関連キーワード: Apple, Apple Store, education, ict, iMovie, ipad
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