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人の心をネット共有する世界を描く映画「MindGamers」、観客の心をネット経由で分析する実験イベント開催へ - Engadget 日本版

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人の心をネット共有する世界を描く映画「MindGamers」、観客の心をネット経由で分析する実験イベント開催へ

「DxM」から改題しました

Munenori Taniguchi
11 時間前 in av
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もともと2015年に「DxM / Deus ex Machina」というタイトルでいくつかの映画祭に出品されていた作品「MindGamers」が今年3月、北米で公開されます。ストーリーは、人々の心をワイヤレスネットワークで量子コンピューターに接続し、巨大ニューラルネットワーク化することで、スキルなどを共有可能とした世界を描く、いわゆるSFスリラーもの。どことなく「マトリックス」や「トランセンデンス」の香りもしそうです。

制作会社のTerra Matter Filmsはこの映画の北米公開に合わせて、劇場の観客1000人に脳波測定バンドを装着しリアルタイムな脳波データを測定するという、まさに実験的イベントを開催すると発表しました。

イベントでは観客がどのような感情をもって映画を鑑賞しているかをデータ化してクラウド上のサーバーに吸い上げ、神経学の研究者らが実際に分析するとしています。そして、大勢の人々の感情が群集心理というかひとつのおおきなイメージとして認識できるのかを調べるとのこと。
 
 
これは基本的に映画ファンのためのイベントでありがながら、一方で神経科学の分野でも貴重なデータを採取できる画期的な実験となるかもしれません。Fathom EventsのJohn Rubey CEOは「MindGamersはSF映画ですが、このイベントはエンターテインメントとしてのSFと現実の科学の境界を取り払うもの」、「映画ファンというひとつの意識的集団から科学の進展に役立つデータを提供するというアイデアはとてつもなく興味深い試みだ」と語ります。

「MindGamers」のなかの設定では、コンピューターに接続した人々のもつ技術的スキルや能力をニューラルネットワークに蓄え、別の人に「シェア」することも可能となっています。もちろん、実際のイベントではもちろんそこまでできるわけではありませんが、1000人の観客それぞれの心の動きが、どのような意識マップを作り上げるかを調べるだけでも先例のない結果が得られそうです。

この実験イベントは米国の映画館にて3月28日に実施予定。「ジュラシック・パーク」のサム・ニールや「ウォーキング・デッド」のトム・ペインらが出演しており、日本での公開にも期待したいところです。
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