94737221月中旬、ネットニュースの報道を皮切りに、大手新聞メディアも「写真専門チェーン最大手のキタムラが大量閉店に追い込まれている」と書き立てた。理由の一つとして考えられるのは、売上高の約半分を占める「ハード部門」の低迷だ・・



キタムラが「大量閉店」を決めた本当の理由


ただし、ハード部門は規模こそ大きいものの、利益率は高くはない。むしろ利益面で影響を与えるのが、デジカメプリントや証明写真、七五三撮影、年賀状などのプリントで構成される「イメージング部門」だ。

キタムラは現在、デジカメ・スマホからの写真プリントや、スタジオマリオでの七五三撮影など、プリント枚数の底上げを目標に据えている。


カメラのキタムラ 22店舗一斉閉店と報じられる


2015年度には約32億円を投じて827店でフォトブックなど写真作りができる「photo+(フォトプラス)コーナー」を新設。店頭やネットで注文し、プリント写真やアルバムを楽しむ流れを作る取り組みだった。

こうした改革によって、今上期のフォトブックや証明写真の売上高は前年同期を上回ったが、デジカメやフィルムのプリントは前年割れとなり、イメージング部門全体も前年同期比2.5%減の166億円となった。


カメラのキタムラCM 1991年



こうして見ていくと、今回の大量閉店の背景には、スマホ販売の不振という要素はあるものの、従来から進めてきたスクラップ&ビルドの戦略、デジカメの低調、さらには店頭やネット経由でのプリント販売枚数の減少など、複合的な要素がからんでいるといえそうだ・・


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カメラのキタムラ、22店舗一斉閉店へ