スクーターの「ベスパ」を傘下に持つ伊Piaggioグループのロボット専業子会社、Piaggio Fast Forwardが、ユーザーの後ろをついてくるロボットカーゴ「Gita」を発表しました。荷室を備えており、たとえばスーパーで買い物をしたり旅行に出かけるとき、約18kgまでの荷物なら自動で搬送できます。
最近のドローンにはユーザーを自動追尾する機能を備えるものがありますが、Gitaはその地上版といった趣。ただ、ドローンとの大きな違いは、荷物を運ぶというお役立ち機能を備えているところです。
上の写真を見ると、ユーザーの胴回りにはなにやら発信機のような大きめのベルトが巻かれています。おそらくGitaはこれを追って動くようになっていると考えられます。一方説明文によると、あらじかめマップを入力しておけば、自動走行も可能とのこと。近所に住むの親戚などにちょっとお遣い、といったこともできそうです。
下はPiaggioがティーザー的に公開したGita目線の動画。市場で買い物をしています。ほかには、倉庫での荷物搬送業務や酒屋の出前、さらには犬の散歩などにGitaを活用する動画があります。
Gitaの最高速度は約35km/hとなっており、もしかすると自転車などで出かける際にも後ろを追いかけることはできそう。ただ、歩行者との接触などを考えると、あまり速度を出さないほうが安全なのは間違いありません。
そのほか非常に小回りがきくのもGitaの特徴のひとつとしてあげられます。その最小回転半径はゼロ。つまりその場でクルクルと方向転換することができる仕組みになっており、狭い店舗や雑踏の中でも迷子になることなくついてこれそうです。
Storage #robot offers new way to keep track of our stuff https://t.co/7JaJS4bH2u written by: @ASADSYRKETT @Curbed #Gita pic.twitter.com/iOTynaFy6K
— Piaggio Fast Forward (@P_F_F) 2017年1月30日
PiaggioはまずB2B分野でGitaの試験導入を検討中とのこと。ただし、個人向けにも何らかの格好でGitaを販売する計画もあるとしています。
なお、PiaggioはGitaに関するより詳しい発表を2月2日に行う予定です。一般向けバージョンの発売時期や価格、使用可能な範囲なども、もしかするとそこで明かされるかもしれません。