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【ポケモン】リーリエ「母さま……どうして……?」【サンムーン】|エレファント速報:SSまとめブログ

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【ポケモン】リーリエ「母さま……どうして……?」【サンムーン】

1: ◆cad9vEEdTSaN 2016/12/30(金) 01:09:24.34 ID:XuZsMzIJ0

ルザミーネ「どうかしら リーリエ」


その日、母さまはいつもと違う格好をしていました。
長い髪を一つにまとめて、動きやすそうな服装で。


リーリエ「ステキです! フォルム……イメージチェンジですね!」

ルザミーネ「ふふ、ありがと」


半袖にパンツルック。年齢を感じさないスタイルの良さ。
わたしにはない 格好良さと美しさがあります。


でも どうして急に?


ルザミーネ「あなたを見習ったの……私も、ゼンリョクを出したいことが見つかったから」


リーリエ「え……それって」


ルザミーネ「あぁ、安心してちょうだい。前みたいに キケンなことではないから」



2: ◆cad9vEEdTSaN 2016/12/30(金) 01:15:28.17 ID:XuZsMzIJ0

ルザミーネ「もう、ヒドイことはしないから。あなたはイイコにして……いえ」


母さまは やさしく微笑むと わたしを抱き寄せて。
おデコに キスをしてくれました。


ルザミーネ「あなたは あなたの好きにしなさい」

リーリエ「はい!」

ルザミーネ「ふふ。それじゃあ、行ってくるわね」


母さまはとてもイキイキしていて。
なんだかわたしも嬉しくなって 笑顔で見送りました。

ステキなことがありそうだと 胸を弾ませて。



3: ◆cad9vEEdTSaN 2016/12/30(金) 01:15:57.51 ID:XuZsMzIJ0



その夜 母さまは 帰ってきませんでした。





12: ◆cad9vEEdTSaN 2016/12/30(金) 22:12:38.85 ID:uGEzH4YvO

リーリエ「……んぅ?」


まだ、オニスズメたちも眠っている明け方。
ドアの開くような音で、ぼんやりと目が覚めました。

母さまが 大分遅く……朝になって 帰ってきたのです。


ルザミーネ「ふぅ……」


寝ぼけた目で見る母さまは、なんだかとても疲れているようで。
それでも、とても楽しそうに見えました。


リーリエ「かぁ……さま……」


それなら 良かったと。
まだとても眠かったわたしは 眠気に抗うことなく意識を手放しました。




13: ◆cad9vEEdTSaN 2016/12/30(金) 22:13:30.49 ID:uGEzH4YvO


行きと帰りで 母さまの服装が変わっていたこと。
その事に気が付いたのは 今より ずっと後でした。




14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/30(金) 23:52:39.29 ID:+m7ZVKvQ0

あっ、ブーン…(マッシ)



17: ◆cad9vEEdTSaN 2016/12/31(土) 17:53:15.77 ID:/eXRoHQ8O

「行っておいで! マッシブーン!」


ウルトラボールから繰り出される、筋骨隆々の異形。
トレーナーの掛け声に応じるように、筋肉を強調するポーズを見せ付ける。

赤い巨躯に虫の翅、長い口吻とアローラ地方のポケモンとは全く違う特徴を持つ生き物。

その名をウルトラビースト・マッシブーン――異次元から来た、ポケモンの1種である。


「マッシブーン! ストーンエッジ!」


そして、マッシブーンに指示を出す少年こそアローラ地方・初代チャンピオン。

最強の座を狙い各地からやって来るトレーナー相手に、日夜戦いを繰り広げているのである。




18: ◆cad9vEEdTSaN 2016/12/31(土) 18:17:54.52 ID:/eXRoHQ8O

「……」


バトルは、少年の勝利で終わった。
マッシブーンの見た目に違わぬ剛力と、少年の適切な指示。
そして何より、お互いの間にある絆が、防衛戦を成功させた。

挑戦者は強力なドラゴン使いだったが――少年を倒すまでは至らなかった。


「……」


バトルが終わり、挑戦者も帰ればポケリフレの時間。
砂埃で汚れてしまったマッシブーンの体を、ブラシで綺麗にしてあげる。
ガンバったご褒美として、ポケマメをあげる事も忘れない。


「――♪」


少年の手から与えられるポケマメをちゅうちゅうと吸うマッシブーン。
バトルで活躍し、褒められたマッシブーンはとても喜んでいるようだ。
鳴き声をあげながら、いつもよりキレの良い動きでポージングをしている。


「……」


当然だが、マッシブーンは喋れないし見た目も他のポケモンとは大きく変わっている。
それでも、心は通じ合っていると、少年は信じていた。



22: ◆cad9vEEdTSaN 2016/12/31(土) 20:51:23.30 ID:srrLPvZA0

ルザミーネ「お疲れさま 今日も大活躍ね」


ポケモンたちの手入れを終えて、一息つく少年に差し出されるおいしい水。
ありがとう、とペットボトルを受け取ると一息に飲み干す。


ルザミーネ「ふふふ……やっぱり、あなたはステキなトレーナーね」


目を細めてクスクスと笑うルザミーネ。
少年とウルトラビーストたちを見守るその笑みに、以前のような執着はない。
ただ純粋に、一人の女性として、微笑みを浮かべていた。


ルザミーネ「ところで なんだけど」


ルザミーネ「ステキなレストランの予約が取れたんだけど 今夜 どうかしら?」


ルザミーネ「きっと マッシブーンたちも 喜ぶと思うわ」



少年は、その言葉に悩む事なく頷いた。



33: ◆cad9vEEdTSaN 2017/01/03(火) 16:57:39.19 ID:LXs/6JiT0

ハノハノリゾートホテル・最上階。
アローラ最大のリゾート地であり、予約は一年先まで埋まっているという。

ルザミーネに誘われた少年は、何とも幸運なことに予約無しで宿泊することになった。


「……」


アローラの島々を巡り、トレーナーたちの頂点に立つ少年だが、こういった場所には縁がなかった。
自宅のものよりも遥かに質の良いカーペットやフカフカのソファ。
伝説のポケモンを前にしても怯まなかった心が、妙に浮き足立って落ち着かない。


ルザミーネ「ふふ……こういうトコロは はじめてかしら?」


ちなみにマッシブーンは下のビーチでナマコブシ投げに興じており、その他のポケモンは別室で寛いでいる。



40: ◆cad9vEEdTSaN 2017/01/04(水) 00:31:39.04 ID:rGdxCg3h0

バルコニーから覗くアローラの夜景は美しく、ホテルの快適さは素晴らしい。
自然の美しさと人工的な快適さが両立されている。
一年先まで予約が埋まっているというのも頷ける話だ。


ルザミーネ「気に入って もらえたかしら?」


ルザミーネの言葉に、何度も首を振って頷く。
マッシブーンたちも楽しめたようだし、サービスも良かった。
食事も美味しかったし、ルザミーネに感謝を伝えるのに躊躇いはない――が。


ルザミーネ「? どうかした?」


ルザミーネの言葉によると『ステキなレストラン』という話だった。
もちろん、ココに文句があるわけではないが……。


ルザミーネ「ああ、そんなことね」



41: ◆cad9vEEdTSaN 2017/01/04(水) 00:38:31.77 ID:rGdxCg3h0

ルザミーネ「予定を変更したの。疲れていたみたいだし、こっちの方が安らげると思って」

ルザミーネ「元々予約していたレストランの方には、代わりに行ってもらってるコがいるから、気にしないでいいわ」


そういうことなら、と少年は納得して頷く。


ルザミーネ「それに」

「……?」


ルザミーネ「ここなら……あなたと、二人だけですもの」



51: ◆cad9vEEdTSaN 2017/01/06(金) 23:07:01.97 ID:Mv091M1J0

ルザミーネが身を屈めて、少年と目線を合わせる。
二人の距離は睫毛が触れるほどに近く、互いの匂いと温もりを感じ取れる。


「……!」


少年は、「オトナの女性」を此処まで近くに感じた事はない。
自分より年上で異性の知人は、ルザミーネを除くとライチやバーネットくらいのもの。

頬が熱く、こそばゆい。
バトルや冒険とは違った意味で、胸が高鳴るのを感じた。


「ふふ……だめ、よ?」


思わず後退りした少年の肩を、ルザミーネの白い手が抱き寄せる。
品の良い、香水らしき匂いが少年の鼻をくすぐった。



52: ◆cad9vEEdTSaN 2017/01/06(金) 23:09:29.56 ID:Mv091M1J0

ルザミーネ「こういうトコロ はじめてでしょう?」

ルザミーネ「あなたは アローラ初のチャンピオン」

ルザミーネ「これからも 多くの体験をするでしょう」


ルザミーネ「そういう時のために」



ルザミーネ「私が イロイロ」



ルザミーネ「教えてあげる」



53: ◆cad9vEEdTSaN 2017/01/06(金) 23:13:59.71 ID:Mv091M1J0



ルザミーネと 長い夜を 過ごした





64: ◆cad9vEEdTSaN 2017/01/09(月) 00:39:48.30 ID:G8Qsfg9C0


リーリエ「最近 かあさまの帰りが遅いような……」




65: ◆cad9vEEdTSaN 2017/01/09(月) 00:46:25.90 ID:G8Qsfg9C0

前よりも 楽しそうで。
前よりも 優しくて。
母親としても トレーナーとしても。

私にイロイロと教えてくれるようになった母さま。


身体を蝕んでいたからは解き放たれて、カラダは健康なハズ。
前みたいに、自分勝手で、おかしなコトもしない。


そんな母さまが、楽しそうに夢中になっていること。

きっと 悪いコトではないハズなのに……。


リーリエ「どうして……落ち着かないんだろ……」


ぎゅっと、コスモッグの形をしたクッションを抱き締めます。
フカフカの感触が、胸の不安を和らげてくれるように……。



66: ◆cad9vEEdTSaN 2017/01/09(月) 01:07:02.76 ID:G8Qsfg9C0

――。


ルザミーネ「ただいまー……あら?」

リーリエ「zzz……zzz……」

ルザミーネ「まったくもう……」


クッションを抱いて眠る愛娘。
仕方ない、と微笑ましげにタオルケットをかけてあげるその姿は、誰から見ても優しい母親の姿そのもので。


ルザミーネ「せっかく、良い知らせがあるのにねぇ」

ルザミーネ「……くすっ」




67:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/09(月) 01:08:59.38 ID:liqmmj7C0

oh...



72: ◆cad9vEEdTSaN 2017/01/12(木) 22:46:16.15 ID:0VwrbMzv0

ハウ「えぇっ!? みんなでカントーに行っちゃうのー!?」


真昼間のカンタイシティにハウのさけび声が響く。
その反応を予想していたククイは苦笑いしながら事情を説明する。


ククイ「リーリエとルザミーネはオーキド博士の研究に協力……で、彼はアローラ初代チャンピオンとしてカントーのポケモンリーグに招かれているんだ」

ハウ「ちぇー。せっかくとっておきの技をアシレーヌに覚えさせたのにー」

ククイ「まあまあ。彼が戻って来た時に驚かせてやろうぜ」

ハウ「うー……」

ククイ(きっと、彼もカントーで一回り成長して帰ってくるだろうし)


ククイ「それに、お土産も期待できるだろうし。楽しみに待ってようじゃないか」




75: ◆cad9vEEdTSaN 2017/01/12(木) 23:23:27.19 ID:0VwrbMzv0

期待で笑みを浮
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月03日 22:24
      • マッシブーンとの間に子どもがいないようだが?
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月03日 22:29
      • マッシブーンが一番の癒しって言うね...
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月03日 22:32
      • 4 あっ、ブーン…(マッシ) が好きwww
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月03日 22:35
      • やマ1
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月03日 22:58
      • お前ら本当にマッシブーン好きだよな そんなに好きならマッシブーンの筋トレパートナーにでもなっちまえよ
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月03日 23:09
      • こういうの待ってた
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月03日 23:11
      • ※5
        その手があったか!
      • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月03日 23:14
      • 最後に出た2人の子供はどちらかがルザミーネの子供?
      • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月03日 23:15
      • フェローチェ「もうちょっと…もうちょっとだけでいいんで…出番を…」
      • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月03日 23:21
      • ※8
        「(リーリエの)娘と(リーリエの)妹です」って言ってるだろ?
      • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月03日 23:50
      • 米9
        だってネタとしても戦力としても中途半端なんだもん
      • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月03日 23:53
      • やっぱ純愛ハーレム・・・最高やな!
      • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月03日 23:58
      • ※10
        見落としてた、さんきゅ

        最後の「かーさま……?どうして……?」がよくわからない

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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