ダッジ「ヴァイパー」に再びニュル最速の栄冠を――熱きオーナーグループがクラウドファンディングで資金調達中
目標金額はさすがの15万9000ドル
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自動車メーカーは、ニュルブルクリンク北コースのラップタイムを、たとえ公式記録でなくても、密かに競い合っている。2011年にダッジ「ヴァイパー SRT10 ACR」が7分12秒13というタイムを叩き出してから数年の間、ヴァイパーと米国は、このラップタイム争いで頂点に君臨していたが、2013年9月、ポルシェ「918 スパイダー」に破られてしまった。これによってヴァイパーの王位は終わりを告げたわけだが、しかし、このほどヴァイパーのオーナー・グループが寄付金を募り、"ニュルブルクリンクの栄光に向けてラストチャンス"に挑むという。
現行のダッジ「ヴァイパーACR」は、驚異的なパフォーマンスを発揮するクルマだ。硬いサスペンションに、うるさいエキゾースト、スピードバンプに引っ掛かる大型スプリッターなど、毎日乗るのは嫌になるような欠点は全て、史上最強の公道走行可能なレーシングカーとなるためのものだ。しかし、残念ながらそんな偏った性格は多くの人に受け入れられず、あまり売れなかったため、ヴァイパーは生産終了となってしまった。
ヴァイパーは13ものコースで最速ラップを記録しているが、インディ500で優勝するドライバーのように、最難関のニュルブルクリンクで記録を打立てることこそが重要なのだ。ヴァイパーの最大手ディーラーであるViperExchangeは、記録を奪還するために、2台のACRとニュルブルクリンクを熟知する2名のドライバーを提供するという。しかし、記録に挑戦する上で問題となるのは資金の調達だろう。クラウドファンディング『GoFundMe』のページによると、クルマの輸送費にコース使用料、機材や消耗品の費用、人件費などを合わせると、15万ドルから20万ドル(約1720万〜2290万円)が必要になるそうだ。
オーナー・グループは、ヴァイパーの王座復活のための基金に寄付を募り、全てボランティアで支援を行うという。再び星条旗をはためかせ、ドイツの森にトラックのような驚異的なV10エンジンの咆哮を轟かせたいと思う人は、オンラインで寄付することが可能だ。なお必要額に達しなかった場合、寄付金は返金されるという。
By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー