Bloombergは3日(現地時間)、米アップルが2017年4月末までに、インド国内においてiPhoneシリーズの生産を開始することが判明したと報じています。
カルナータカ州のプリヤンク・カルジェ情報技術相は今回、アップルとの間に新たなパートナーシップを形成した台湾Wistronによって、2017年4月末までに同州の州都であるバンガロールにおいて、iPhoneシリーズの生産が開始される予定であることを明らかにしました。
また、バンガロールの新工場で製造される端末は、すべてインド国内で販売される模様。さらにカルジェ氏は、同州内で他の製造委託業者と提携することを決定した際には、州政府が協力する準備があることを強調しました。
なお、アップルのティム・クックCEOは、つい数日前に実施されたカンファレンスコールにおいて、インド市場の重要性を指摘したほか、既に同氏が直営のApple Storeを開店する許可を求めて、インドにまで足を運んだことを明かしています。
先進国を中心とした経済的に発展した市場において、iPhoneシリーズは高い人気を維持していますが、発展途上国や新興成長国などの経済水準があまり高くない市場においては、やはり低価格さを前面に押し出したAndroidスマートフォンの方が顕著に支持されている傾向にあります。
Bloombergによると、2016年を通じてインド市場にて販売されたiPhoneシリーズの数は、わずか250万台とのこと。同市場は、2020年までに、スマートフォンの年間総販売台数は7億5000万台に達するとの試算も出されていますが、はたしてアップルは世界屈指の成長市場にどこまで食らいつくことができるのでしょうか。
[Bloomberg、Twitter via Phone Arena]
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