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今どきのスキー場は非接触ICカードでどこを滑ったかもデータでわかって楽しい!!(旅人目線のデジタルレポ 中山智) - Engadget 日本版

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今どきのスキー場は非接触ICカードでどこを滑ったかもデータでわかって楽しい!!(旅人目線のデジタルレポ 中山智)

10年ぶりにスキー場に来たらIT導入で進化していました

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小学生のころからスキーを始めて、大学卒業後もしばらく毎シーズン何度もゲレンデへ足を運んでいた旅人ITライター中山です。ですが、10年ほど前からぱったりとスキーへ行かなくなりご無沙汰な状態。最新のスキー事情にもすっかり疎くなっていたところ、スキー好きの先輩ライターから「最近のスキー場はITを取り入れていて楽しい」という情報を入手しました。
そこで今回は、スキー場での最新IT事情をチェックするため、志賀高原へとやってきました。

▲1月の平日に訪れた志賀高原は日本人よりも外国人のほうが目立ち、インバウンド需要も大きそう

志賀高原は19のスキー場に52基のリフトがかかった、規模や施設において日本でも屈指のゲレンデ。ただしすべてのリフトをひとつの索道会社が管理・運営しているのではなく、複数の会社に別れて管理しています。
そのためリフト券の共通化はかなり昔からの課題となっていました。その後1992年からは、どのリフトに何人くらい乗車したかを性格に把握するためICカード製リフト券が導入され、いまではさらにリニューアルしたクレジットサイズのICカードとなっています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA▲左が現行のリフト券で右が以前のICカード

▲志賀高原では今シーズンからリフト券の購入にはSuicaでの支払いが利用可能に

リフト券の使い方はカンタンで、リフトやゴンドラの各乗り場の前にゲートが用意されています。ゲートの片側にはICカーを読み取る板のような大型のリーダーが用意されているので、そこにICカードをかざすだけでゲートが開き通過できます。

▲左腕のホルダーにICカードを装着

▲リフト前に設置されているゲート

かざすといっても、最大距離が70センチで推奨距離でも40センチとSuicaよりも反応する距離が長い仕様。ゲートのリーダーは左側に統一されているので、スキーウェアやグローブなどの左側にICカードをセットしておけば、かざす動作はしなくても一瞬ゲート前で止まれば反応してくれます。ICカードになっているからといって、利便性は紙のリフト券と変わらないのはポイントです。
ちなみにICカードは再利用可能で、志賀高原再訪時にリフト券売り場で渡せば、データと印字を書き換えてくれます。

▲ここまでかざさなくてもゲートは反応してくれます

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲リフト券の発行システム。PCなどは汎用のものが使えるとのこと

さらにこの現行のICカードに切り替わったのと同時に導入されたのが、「Skiline」。リフトの改札を通過したデータと連動して、ゲレンデの滑走データをPCやスマホからチェックできるというもの。

Skiline公式サイトからリフト券を登録する

使い方はリフト券に記載されている番号を、Skilineのサイトから登録するだけ。ただし1度でもリフトに乗った情報がないと登録できないようなので、初日はいったん滑ってから登録する必要があります。

登録が完了すれば、あとはリフトに乗ってガンガン滑るだけ。リフトやゴンドラのゲートをICカードで通過すると、Skilineへとリフトの利用情報が送信され、データを閲覧できるようになります。


▲どのリフトに乗ったかなどがグラフでチェックできる


▲スマホからも専用アプリで確認可能

Skilineでチェックできるのは、リフトの利用情報と想定距離、想定標高差。Webブラウザーやアプリでグラフとしてチェックできるので、どれくらい滑ったかが視覚的にわかるのが楽しいポイント。ただし距離と高低差については、GPSなどで実際のデータを集めているのではなく、リフトに紐付いて設定されたものなので、正確な数値ではありません。
とはいえ、10年前のように漠然とリフトに乗って滑っているよりは数値として把握できるほうが断然おもしろい。

スキー場のゲレンデマップを広げて、Skilineのログと見比べればどこを通ったのか振り返ることができます。またグループで使えば、だれがどのくらい滑ったか数値として比べられるので、何キロ滑ったとか何回リフトに乗ったかといったコンペティションのようなこともできます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲地図機能はないので、ゲレンデマップなどとつきあわせてどこを滑ったか確認

ログはSNSへの投稿といった機能も装備しています。ただしスマホアプリもありますが、Skilineのサーバーへデータが送られるまで多少ラグがあるようで、リアルタイムでのチェックは厳しいです。また前述のように、滑走ルートなどは想定なので正確な位置情報などは表示できません。この辺りはスマホアプリを活用して、移動ログなどと組み合わせることができればもっとおもしろくなりそう。


▲Facebookに投稿して、ほかのユーザーとデータを共有できる

ちなみにSkilineに対応しているスキー場は志賀高原以外にもニセコスキー場や丸沼高原スキー場などがあり、日本では5つのスキー場が対応。そのほかスイスやフランスといったスキー場でも利用可能です。ただしリフト券はそれぞれのスキー場で発行されたICカードを登録する必要があり、カードの共通化はされていません。Skilineのアカウント自体は共通なので、それぞれのスキー場のリフト券を登録すれば複数のスキー場のデータも閲覧できます。なので、今度は海外のスキー場で試してみたいなと、旅心がくすぐられました。

関連キーワード: keycard, report, Services, ski, tickets
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