米ミルウォーキー、公園へのARゲーム内ランドマーク設置を許可制へ。ポケモンGO使用者による設備破損やゴミが問題化
公園へのジム/ポケストップ設置はメーカーが役所に申請
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米ウィスコンシン州ミルウォーキー郡が、ポケモンGOに代表される位置ベースのARゲームで公園施設を使用する場合、役所の許可が必要となる条例案を検討中です。ゲームのプレーヤーではなくメーカーを対象とした条例で、たとえばある公園にポケモンGOのジムを設置する場合、メーカーが役所に届け出る必要が発生するとのこと。
ミルウォーキー郡公園管理局のSheldon Wasserman主任は、昨年夏以降、極端な数のポケモンGOプレーヤーが公園設備や芝生を損傷し、大量にゴミを捨て、トイレを汚し放題にするといった問題が発生しており、対処に数千ドルもの費用がかかっているとしています。さらに周囲の交通渋滞や深夜でも騒がしくプレーする人々に対する苦情なども後を絶たないとのこと。
状況を重く見た郡議会は、ポケモンGOに代表されるARゲームのランドマーク設置を許可制にする案を提出。今後はARゲーム内での公園施設の使用は、メーカーからの申請が必要になるよう改めるとしています。なお、案は2月9日にも議会で可決される見込みとのこと。Nianticはこの件に関してコメントを発表していません。
ポケモンGOでは、ポケストップやジムの設置場所は基本的に開発元Nianticが先に公開していたARゲームIngressにおけるポータルなどの位置情報を流用しています。Ingressではユーザーからの申請によってポータルが設置されていましたが、特に駅や公園、郵便局などの公共施設が採用されやすく、田舎では道祖神や寺社、道標などがよく使われています。
Ingressではプレーヤー数がそれほどでなかったことから大きな問題にはならなかったものの、ポケモンGOの大ヒットは、ポケモンの出現しやすい場所に大量のプレーヤーが集まるという現象を生み出しました。たとえば東京のお台場、大阪の天保山公園といった場所では一時期、非常に多くのポケモンプレーヤーが集まり、レアポケモンの出現につられた群衆が突然道路を横切って走り出すなど、知らない人からしてみたら、かなり異様かつ危険な光景が見られました。
最近はだいぶ沈静化したように思えるポケモンGO熱ですが、今回のようにまだまだ海外でもその勢いは衰えていないようです。ゲームに熱中するあまり周囲の迷惑になるような行動をしたり、ゴミをその辺に捨てていくと言ったマナーに欠ける行為はくれぐれも慎み、皆で楽しくプレーしていただきたいものです。