9483046「あすは東京でも雪が降るかも」と報じられている2月8日、快晴の都内で、ワイパーを立てて駐車しているクルマを見かけた。フロントガラスから離して角のように両ワイパーを起立させる理由は何か。積雪時の対策のひとつか?



ナゼ!? ワイパーを立てて駐車する理由


JAF札幌支部の担当者がこう教えてくれた。

「北国などの冬場は、ワイパーブレードがガラスに凍りついちゃう。気づかないで朝、エンジンをかけてワイパーを回してしまうと、凍りついて固着しているワイパーが動かず、モーターが焼き付いちゃう可能性も出てくる」


ワイパー 交換手順



国産車純正採用シェアトップの日本ワイパーブレードは、JAF札幌支部と同じく「凍結防止のため。気温が低くなって凍りついちゃうとドアが開かなくなる現象と同じ」とひとつめの理由を教えてくれた。ふたつめの理由は、

「ブレードのゴムを変形させないように、ガラス面から離している。

ワイパーのゴムは、スプリングなどでガラス面に押さえつけられているから、ホウキで床を掃くときと同じように曲がって接している。このゴムを変形させたくないという気持ちからワイパーをガラス面から離している人が多い」


ワイパーのびびり音



「3つ目の理由もある」と、日本ワイパーブレードの担当者はこう続けた。

「一時期、ワイパースタンドなるものが流行った。『ガラスに押し付けられてゴムにクセをつけたくない』という人たちにウケた。

それから、ガラスに圧着したまま屋外駐車場に放置しておくと、ゴムの上に砂ぼこりがたまってしまう。ガラスに細かい傷がつくという恐れから、スタンドを使ったりワイパーを持ち上げたりする人もいる」・・


劣化ワイパーブレードの危険性