米グーグルは8日(現地時間)、スマートウォッチ向け最新版OS「Android Wear 2.0」を正式に発表しました。
Android Wear 2.0における最大の特徴の1つに、グーグルの最新バーチャルアシスタント「Google Assistant」および「Android Pay」への対応を果たした点が挙げられます。
優秀なバーチャルアシスタントに力を借りることで、スマートウォッチに触れることなく、音声操作のみで多彩な操作を実行することが可能に。ただし、現時点では英語およびドイツ語のみに対応しています。
また、Android Wear 2.0では、「ウォッチフェイス」機能も強化。新たに、カレンダーや為替情報アプリ、フィットネス関連や連絡帳アプリなど、様々なアプリから得た情報などを任意でウォッチフェイス上に配置し、常時表示させておくことが可能になりました。
同時に発表された「LG Watch Sport」
さらに、同社の純正ヘルスケアアプリ「Google Fit」の機能性も拡充されており、歩行ペース、歩行距離および消費カロリーを計測できるようになったほか、心拍センサー搭載端末については、心拍数の測定も可能になったとされています。
そのほか、新たにセルラー通信機能にも対応を果たしたことで、スマートフォンと接続することなしに、完全に独立した一個の端末として動作することが可能になりました。
電話の発着信も単独で実行できるようになった上、新たに用意された専用アプリストアから、直接Android Wear向けアプリをダウンロードすることも可能に。
同じく同時発表された「LG Watch Style」
そして、メッセージ作成機能についても、さらなる改善がもたらされています。
通知領域から直接メッセージに返信する際には、音声入力、文字入力および手書き入力に加え、進化した予測入力機能「Smart Reply」によって表示された ”メッセージ候補” を、そのまま利用することも可能になりました。
また、Android Wear 2.0にはシステム要件が定められており、残念ながら、既存のすべてのAndroid Wear端末にインストールできる訳ではありません。
なお、グーグルは今回、世界初のAndroid Wear 2.0搭載端末として、「LG Watch Sport」および「LG Watch Style」を同時に発表しています(過去記事)。両機種は、今月10日より米国市場にて発売される予定です。
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