昨年5月のGoogle開発者向けカンファレンス Google I/Oで発表されたAndroid Wear 2.0の提供開始が正式にアナウンスされました。今後数週間で対象のスマートウォッチに順次アップデートが配信されます。
アプリの単独動作に対応の『Android Wear 2.0』発表。新UI、ウォッチフェイスやキーボード入力など機能向上多数
柔軟になったウォッチフェイスのカスタマイズ
従来のAndroid Wearでもウォッチフェイスのカスタマイズが可能でしたが、Waer 2.0ではさらに柔軟に対応できるようになりました。
例えばカレンダーの予定やフィットネスの進捗具合などをひとつのウォッチフェイスにまとめて表示できるほか、家族や恋人など重要な人に簡単に電話を掛けたりといったこともできるようになっています。
また、自宅や会社、ジスポーツジムなど居る場所・使う場所に応じて簡単にウォッチフェイスを切り替えることも可能です。
スタンドアロンアプリに対応
これが最も大きな変更ですが、Wear 2.0ではスタンドアロンアプリに対応しました。
従来はスマートフォンにインストールしたコンパニオンアプリ経由でのみアプリのインストールが可能でしたが、Wear 2.0ではWiFiやLTEを使い、直接Google Playからアプリをダウンロードできるようになります。
もちろんWear 2.0に対応したアプリのみということになりますが、iPhoneと組み合わせて使っている場合にはAndroid端末がなくてもアプリのインストールが行えるので、利便性は上がりそうです。
Android Wear が iPhone対応。最新のLG Watch Urbane と今後の新モデルが対応
メールへの返信が簡単に
Wear 2.0ではキーボード表示に対応し、GmailやMessenger、ハングアウトなどのメッセージを受け取った際にスマートウォッチ上から返信を行うことができます。また、受け取ったメッセージに合わせて提案される応答文をタップするだけで返信できる「Smart Reply」機能も使えます。
Android Wear 2.0を搭載したLG Watch StyleとLG Watch Sports
Android Wear 2.0の提供開始に合わせて、これを搭載する最初の端末、「LG Watch Style」と「LG Watch Sport」が発表されました。
LG Watch Styleはシンプルでクラシカルな外見のスマートウォッチ。心拍センサが搭載されていませんが、249ドルと比較的安価になっています。
LG Watch Sportsは心拍センサのほか、NFC決済のAndroid Payに対応した上位モデルで価格は349ドル。このSportsにのみLTEに対応したモデルが用意されています。
どちらのモデルも米国で2月10日に発売予定。カナダ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、台湾、アラブ首長国連邦、英国では来週中に発売予定です。日本での発売は未定。
Android Wear 2.0対象モデル
冒頭で書いた通り、Android Wear 2.0は今後数週間で順次配信されますが、対象モデルとして下記の端末が掲載されています。
- ASUS ZenWatch 2 & 3
- Casio Smart Outdoor Watch
- Casio PRO TREK Smart
- Fossil Q Founder
- Fossil Q Marshal
- Fossil Q Wander
- Huawei Watch
- LG G Watch R
- LG Watch Urbane & 2nd Edition LTE
- Michael Kors Access Smartwatches
- Moto 360 2nd Gen
- Moto 360 for Women
- Moto 360 Sport
- New Balance RunIQ
- Nixon Mission
- Polar M600
- TAG Heuer Connected
比較的古いLG G Watch Rが対象になっているにもかかわらず、SonyのSmartWatch 3が入っていないのがちょっと意外です。また、Moto 360の初代モデルも対象外となっています。