9484444東京・渋谷にあるコンセプトレストラン「監獄レストラン ザ・ロックアップ」で労働トラブルが起きていたことが分かった。同店でアルバイトとして働いていた男子学生の相談を受けた首都圏青年ユニオンがツイッター上で告発。運営会社が「事実無根」と反論する事態になっている。



渋谷の人気コンセプトレストランで労働トラブル 着替え時間めぐり激しい応酬に


首都圏青年ユニオンによると、昨年10月、学生が有給休暇を消化して退職しようとしたところ店長からLINEで以下の内容が送られてきたという。

「とりあえず、有給の件は別として、これまでの勤務中の不正行為等の件で証拠上がったから、今回は自主退社では無くなりますよ?」

学生は、この「不正行為」について思い当たる節がなかったため、具体的にどのようなことなのか店長に訊ねたがはぐらかされた。ユニオンがTwitterにアップしたLINEのスクリーンショットによると、店長と大学生の間で以下のやりとりがあった。




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首都圏青年ユニオンの担当者によると、店長は「勤務中に差し入れを食べた」「友達が来たときに勝手に提供した」「友達が来たときに自分も料理を食べた」などの不正があったと主張しているという。

学生は、勤務中に差し入れを食べたことは認めているが、残りの2つについては、身に覚えがないという。

また賃金に未払いもあったという。店舗では、出勤時と退勤時にタイムカードを打刻していたが、確定出勤時刻はシフト通りのキリのいい時間になっていた。加えて、着替えの時間の分も賃金が支払われていなかった。


監獄レストラン ザ・ロックアップ



通常、学生はタイムカードを打刻する前に着替えていた。同レストランでは、従業員がコンセプトに沿った制服を着て働いていたため、それなりの時間が掛かる。

この着替えに掛かる時間はおよそ15分として、その分の給与も請求しようとしたところ、パートナーズダイニングは「着脱の実演」を要求してきた。

こうした流れを受けて、同社は2月10日、「一部SNS上で発信されている内容について」という文書を企業サイト上に掲載した。(その後、削除)


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同社の担当者はキャリコネニュースの取材に対し、次のように語った。

「ツイッター上で拡散されたLINEのスクリーンショットは、店長と大学生のやりとりのごく一部を切り取ったものにすぎません。
詳しいことは公表していないが、他のアルバイトの証言やレジの記録などから、問題になっている大学生の不正行為である可能性が高いです」

賃金に関してもタイムカード通りに払っていると反論。争点となっている着替え時間については、「とても15分かかえるとは思えない」と語る。


ザ・ロックアップに潜入してきた