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ISSから観る青いジェット現象・約4500円の組み立てシンセ・「リガード風鳥脚歩行ロボット」:画像ピックアップ68 - Engadget 日本版

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ISSから観る青いジェット現象・約4500円の組み立てシンセ・「リガード風鳥脚歩行ロボット」:画像ピックアップ68

雲の上側の不思議な現象

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過去1週間で拾いきれなかったニュースをダイジェスト形式でお届けします。今週は「ISSから観る青いジェット」、「4500円の組み立てシンセ」、「リガード風鳥脚歩行ロボ」などについてまとめました。

宇宙ステーションから観る青いジェット

 
地上に嵐をもたらす雷雲ですが、その一方、雲の上空では非常に美しい現象を引き起こすことがあります。たとえば青く光るジェットがそのひとつ。ただ、いつ発生するともわからないその現象をカメラに収めるのは非常に困難です...宇宙に滞在する人を除いては。

2015年9月、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していたデンマークの宇宙飛行士アンドレアス・モーゲンセンは、ISSでいちばん感度の良いカメラを使って、宇宙から雷雨の様子を撮影、245回におよぶ雷光を確認しました。

その中で発見されたブルージェットとも称されるこの放電現象は、1989年に初めて目撃された現象でありその発生メカニズムはまだわかっていません。ESAでは現在ISS内のコロンバスラボラトリーにこのような雷光現象を観測するAtmosphere-Space Interaction Monitor(ASIM)を設置している最中とのこと。今年後半から、地上で発生する様々な気候現象を観測する計画です。

Gallery: Blue Jet | 5 Photos


[Source : ESA]

プリンス、SpotifyやApple Musicほかに帰還

 
2月12日、プリンスが遺した作品の数々がSpotifyApple Music、Amazon Prime Musicといった音楽ストリーミングサービスに戻ってきます。プリンスは2015年、作品のストリーミングを自らもオーナーの一人だったTIDALのみに限定していました。その後2016年4月にプリンスが逝去して以降は本人の遺産管理団体がTIDALに対して許可していない楽曲までストリーミングしているうえ契約金の支払いがないと揉めるなどゴタゴタが続いていました。

ようやく状況が整理してきたのは2016年11月ごろ。遺産管理団体がユニバーサルミュージック出版との間で全楽曲の管理契約を締結したことで、TIDAL限定だった音楽ストリーミングへの楽曲提供を、ほかのSpotifyなどほかのサービスへと拡大する目処がたったとされます。

ちなみに、プリンスはワーナーと袂を分かった1995年以降、特定のレコードレーベルとは契約せず、インターネットでの独自配信を中心とした作品発表をしていました。また2月12日のグラミー賞ではプリンス同様2016年末に急逝したジョージ・マイケルの追悼企画も放送される模様です。
[Image : Richard E. Aaron/Redferns]
[Source : BBC]

10年間も星を飲み込み続けるブラックホール

 
ブラックホールが近くの星を飲み込むと、星が壊れる潮汐破壊によってエネルギーが放出されX線フレア現象が観測されます。ただ、それは長く続いても1~2年のうちには弱まり、収束していきます。ところが、XJ1500+0154と名づけられた巨大ブラックホールは、およそ10年もの長きに渡ってこのX線フレアを放出し続けています。

天文学者らは、なぜ10年間もこの現象が続いているのかについて、2つの推論をたてています。ひとつは、ブラックホールがとにかく大きな星を飲み込んだため、食べても食べても食べ切れていない状態だったのではないかということ。もうひとつは、通常だと思われていたX線フレア現象が実は星の一部しか取り込んでおらず、XJ1500+0154のケースこそ、星1個をまるごと飲み込んでいる現象ではないかということ。

ただ、実際のところはあと数年でX線フレアが収まらなければ、これらの推論も成り立たなくなるとのこと。学者らは今後も観測を続けて、ブラックホールが持つ可能性を調べていくとのことです。
[Image : NASA]
[Source : Nature Astronomy]

わずか39ドル(約4500円)の組み立て式シンセ

 
2人のエンジニアガ2011年に立ち上げ、レトロ感・ハンドメイド感音楽向けツールを作っているZeppelin Design Labsが、たった39ドル(から)で入手できるシンセ「Macchiato」を発売しました。製品写真からレトロ感を差し引けば、往年の学習雑誌の付録的な雰囲気も漂います。

Macciatoは完成品ではなく、購入者が自分で組み上げるキット形式。メーカーはだいたい半日もあれば組み上がると説明するものの、組み立てるのが面倒という人のために96ドルからの完成品も販売します。

仕様は、13鍵のタッチセンサーキーボードを備え、同時発声は2音まで。波形はサイン波、三角波、のこぎり波、矩形波を選択可能です。電源は9V電池もしくは別売りのACアダプターが使用可能です。スピーカーも内蔵するため、アンプなどなくとも音出しできるほか、3.5mmのヘッドホン端子も搭載。また、MIDI IN端子も備えます。

8つのノブを駆使して音を作れるのはもちろんダウンロードした音色ライブラリーの追加もできます。さらに内部にArduinoを使用していることもあり、公開しているMacciatoのソースコードを書き換えて自分だけの機能を追加することも可能。ある意味これがMacciatoの真に面白いところかもしれません。

Gallery: The Macchiato Mini Synth | 12 Photos


[Source : Zeppelin Design Labs]

ゼントラーディ軍「リガード」風歩行ロボット


オレゴン州立大学からスピンオフしたロボットベンチャーAgility Roboticsが、歩行ロボット「Cassie」を開発しました。特徴はその見事なまでの鳥脚。膝の関節が人間とは逆方向に折れ曲がっている鳥脚は、バランスが取りやすく、エネルギー消費が低く効率的という特性があります。

CassieはSFロボットアニメ「超時空要塞マクロス」に登場する敵方ゼントラーディ軍のバトルポッド「リガード」にもよく似たデザインで、安定した歩行を実現しています。さらに防水性能も備えるため、雨や雪のような天候でも屋外を歩行できるとのこと。

Agility Roboticsはロボットを研究する機関を対象としてCassieの販売を計画しているとのこと。Cassieの販売が軌道に乗れば、今後は新たな、例えば人間のような足を持つロボットがそれに続くようになるかもしれません。

オレゴン州立大学のロボット工学准教授で、Agility Robotics CTOのジョナサン・ハースト氏は「いずれは人間が歩いて踏み込めるどんな場所にも対応し、人間と同程度のエネルギー消費で歩行可能なマシンを開発したいとしています。

Gallery: Cassie | 4 Photos

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