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善子
20160730235842 (1)

1: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/31(火) 23:50:38.51 ID:VNUW+2ww.net
俺「あなたは中々不幸体質な様ですね。その様な人々を救うそれが私です。」

善子「人の不幸を代わりに受けるって事?」

俺「はい、その通りです」

善子「バカバカしいわ、こんな変な宗教に絡まれるなんて今日も不幸ね」

俺「宗教ではありません。試して見ますか?」

善子「やって見れるならやって見なさいよ!私がどれだけ不幸で苦しんでいるのか変われるもの変わって見なさいよ」

俺「その言葉イエスとお取りします」スッ

善子「き、消えた…?」

善子「何だったのかしら…」

3: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/31(火) 23:55:43.81 ID:VNUW+2ww.net
善子「まぁ良いわ帰ろ…」


ーーーーーーーーーーー

善子「ただいまー」


善子(何も無く家までついた…いつもなら急に雨が降ってきたり、犬に追いかけられたり、鳥の糞が落ちてきたりするのに…)

善子「不幸代理人…まさかね…」

ーーーーその頃俺サイドーーーー

犬「ワンワン」

俺「あぁぁぁぁぁ」ダッダッダ

鳥「ブリブリ」

俺「うわぁぁぁ汚ねぇ…」

おっさん「糞まみれになろうやワシ53…」

俺「嫌だぁぁぁぁぁ」ダッダッダ

4: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/31(火) 23:59:49.13 ID:VNUW+2ww.net
次の日

ルビィ「ぴぎぃ、アイス当たったー」

花丸「よかったねルビィちゃん」

善子「わ、私も当たったわ…」

花丸「えぇ!?善子ちゃんが!?」

善子「初めてだわ」

ルビィ「よかったね善子ちゃん」

善子(不幸代理人…のおかげ?)

花丸「難しい顔してどうしたズラ?」

善子「何でもないわ…」

ルビィ「?」

5: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/02/01(水) 00:05:37.53 ID:l9k5B3X6.net
次の日もまた次の日もそのまた次の日も善子に不幸が訪れる事はありませんでした

善子「~~♪」

花丸「善子ちゃん最近機嫌いいね」

善子「そうなのよ、最近不幸な事が全く起きないの!」

ルビィ「へー良かったね」

花丸「急に運が良くなったんだね、お祓いでもしたの?」

善子「別にやってないけど…そう言えば不幸代理人って言ったかしらそんな人と会った後からね」

ルビィ「不幸代理人?」

善子「何でも不幸体質な人の不幸を肩代わりしてるとか言ってたけど初めは怪しい宗教だと思ってたけど本物だったのかしら」

ルビィ「不思議な事もあるんだね!でも善子ちゃんが幸せそうでルビィも嬉しいよ」

善子「ふふん」

花丸(…)

8: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/02/01(水) 00:12:46.92 ID:l9k5B3X6.net
花丸「代理人って事はその人が代わりに不幸になってるのかな」

善子「え?」

ルビィ「確かに代理ならそうなるのかも」

善子「それってつまり今の私が不幸じゃないのは…」

花丸「その人が肩代わりしてくれてるからって事になってると思うズラ」

善子「!!」

善子(不幸の辛さは私が一番知ってる…それをあの人が代わりに受けてるっての?)

ルビィ「善子ちゃん?」

善子「ごめん今日先に帰る!」

善子は走りました。
街中を探しました。
不幸代理人を探しました。
しかし幸か不幸か見つかりませんでした。

9: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/02/01(水) 00:21:12.44 ID:l9k5B3X6.net
善子「もう!なんでどこにも居ないのよ!」

善子(もし本当に代わりに受けてるとしたら…)

善子(あんな事を言ったせいで私の一言であの人が不幸を受けてるとしたら酷いことしてるわよね…)

善子「久々に不幸な気分…」

俺「やぁ調子はどうだい?」

善子「!あっ貴方こんなところに…」

俺「君は不幸では無くなりましたか?」

善子「無くなったわあの日以来、犬に追いかけらる事もバスに乗り遅れる事も無くなったわ、でもそれって貴方が肩代わりしてるのよね?」

俺「その通りでございます」

善子「じゃあ元に戻して」

俺「と言いますと?」

善子「私は人に不幸を押し付けてまで幸せになろうなんて思わない」

俺「ほう…」

10: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/02/01(水) 00:27:05.34 ID:l9k5B3X6.net
善子「だから私の肩代わりなんてやめて」

俺「その言葉に偽りはないみたいだね」

善子「え?」

俺「本来私は貴方の前に現れる事はなかった。でも君は私に会えない事を不幸だと思った」

俺「肩代わりしてる私にとっての不幸は貴方に出会う事それは私の存在理由を奪われるから」

善子「存在理由?」

俺「私は不幸代理人、人の不幸を肩代わりして生きる者」

俺「しかし君は本当に善い子だ」

俺「今日はもう帰りさない明日になれば全て元どおりさ」スッ

善子「消えた…」

11: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/02/01(水) 00:29:34.95 ID:l9k5B3X6.net
次の日

犬「ワンワン」

善子「うわぁぁぁ」

バス「しゅっぱーつ」

善子「なぁぁぁ」

善子(私にとっていつもの日常が帰ってきた)

終わり